ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外23(ここまでやるか・・・)
土地の祓いやけど・・・。
ましてや・・・、今から売ろか・・・売りはらおか・・・という土地やからな・・・祈祷の必要が有るんかいな?・・・とは思ったな・・・最初。
土地なんか・・・ましてや・・・空き地やからな・・・草ぼうぼうやからな・・・売ってしまったらそれでええと思もとったがな・・・。
「行け」、と言うたな・・・地神さん。
確かに、その土地の一角に身内が家を建ててるが・・・それで、「行け」、と言うたんかな・・・・と最初は思ったな・・・。
確かに、その家を建てる時、拝み屋が来て土地に何かを埋めたらしが・・・、それで、「行け」、と言うたんかな・・・と最初は思ったな・・・。
「サンマの腹・・・解る?・・・ぴかっと光るサンマの腹の様なものが見えるわ・・・、少し曲がって・・・生きてる様なものに見えるわ・・・何時も地神さんの居る場所に・・・地神さんの姿は出ないわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
「アホちゃうんやからサンマの腹くらい解るわ・・・そら・・・しかし、地神さんの姿は出んか・・・」、と思ったな・・・。
この空地の事を聞いたら・・・こんなんが見えたな・・・その時は。
明くる日、もう一回聞いたな・・・地神さんに・・・「祓うもの見せてください」、と・・・。
「人の掌がこっち向きに出て来たわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
「その掌は・・・私らに・・・こっちに来るな・・・という様な感じか?」、と聞いたら、「違う」、と嫁さんが言ったな・・・。
「ちょっとあんた・・・、あんた・・・、私らに・・・其処に来て欲しいんか?。そうなら、おいでおいでしてみ・・・」、と言うたら、「おいでおいでしてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
「解った、ほな行くから、待っといてな・・・」、と伝えたが・・・「一体何処の仏さんや?」、と思ったな・・・。
本家の方は会社をされてるので何回も行かせて頂いて・・・それなりに仏さんは落ち着いとるはずやが・・・その身内の方が土地の一角に家を建てておられるが・・・まあ・・・同じ先祖やから・・・「ほなら、一体、何処の仏さんや?・・・」、と思ったな・・・。
「小さい・・・いかなごみたいなものが出てるわ・・・巳さんやろか?・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
そうこうする内に・・・「いかだやろか?・・・、綺麗ないかだではなくて、木?・・・も不揃で・・・紐でくくられているわ・・・川?ではなく・・・溝に近い・・・水も綺麗な水ではなく・・・浮いてるわ・・・それで片側が岸に付いてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
これ・・・「祓うものを出してください」、と地神さんに聞いたら出て来たんやな・・・。
何のこっちゃ?・・・と思ったな・・・。
さあ・・・また、悪い頭をフルに働かさなあかんのか・・・と思ったら、しんどくなったな・・・。
今から売ろか・・・という土地の一角の身内の家の下には拝み屋が埋めたものと拝み屋のくれたお札が在るのは承知しとるが・・・。
それと、この土地の事を何とかしようと思って連絡されて来た社長が原因不明の腰痛で何処の治療院に行っても治らんのも承知しとるが・・・。
ひどいらしいな・・・。
拝み屋が埋めて行ったものとお札やが・・・このいかだに乗せて釜で大元へ送り返すつもりかいな・・・とも、しょうもない事を思ったな・・・恥ずかしいけど・・・。
地神さんに聞いたら、「そんなお札、ゴミとしてほかしとけ」、と言うたな・・・。
明くる日・・・「ゴミとして捨てました。途端に腰が治りました」、と社長から連絡が有ったな・・・。
まあ・・・良かったけど、これ・・・地神さんが動いてくれてるからそうなったんで・・・何にも分らん人がしたらえらい事になるんや・・・。
まあ・・・地神さんも知らん人の頼みは聞かんやろけど・・・体の何処其処が調子悪いので地神様に頼んでください・・・とよう知ってる方から連絡が有るが・・・地神さんも人を観てその通りにしてるみたいやな・・・電話の途中でも、「治りました」、という方が多いな・・・。
しかし・・・これ・・・私や嫁さんは応えてる・・・堪えてる・・・んやな・・・しかし・・・。
まあ・・・ええけどな・・・まあ・・・しかし。
此処の社長には言うたな・・・、「我慢せんと言うて来てよ・・・。この領域が関係しとったら、案外早よ治るから・・・」、とお伝えしたな・・・。
明くる日・・・もう一回聞いたな・・・。
「こんなもんが出てるわ・・・」、と嫁さんが指で菱形の恰好をしたな・・・。
本来、この土地に居られる神霊と観たな・・・。
「あんた・・・、私らに来て欲しいか?。そうなら、口を閉めてみ」、と伝えたら・・・、「かぽっと閉めたわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
拝み屋が残して行った念を完全に消したら・・・かぽっと口を閉めたものの姿も出るやろ・・・と思ったな・・・。
それと嫁さんが急に・・・、「泣く時の様な・・・喉の奥がクククク?・・・となり出したわ・・・」、と言ったな・・・。
まあまあ・・・そんな思いの念が在るんやろな・・・と思ったな・・・。
まあ・・・私らの仕事は有るという事やけど・・・果たして、今から売る土地を綺麗にする必要はあるのか・・・其処に建つ身内の方はこんな事に関心がない家やからな・・・そう思ったな・・・。
「地神さん、今から売る予定の土地の祓いやが・・・行かなあきませんか?」、と尋ねたら・・・うなづいたな・・・。
「地神さん、この土地の祓いは、この社長に取って徳を積む行いと取って宜しいですか?」、と尋ねたら・・・うなづいたな・・・。
「そしたら行かせて頂きます」、とお伝えしたな・・・。
さあ・・・まあ・・・もうとっくに来とるがな・・・私らを頼る念が・・・もう嫁さん・・・変になっとるな・・・。
拝み屋が残して行った念は無いに等しいが・・・私らに取っては無いに等しいという意味で・・・他の方にはどうか知らんが・・・これ・・・人霊の念やな・・・というのは解るな・・・。
相当古い仏さんの念やな・・・というのは解るな・・・。
姿は出んな・・・。
この土地・・・平らも平ら・・・埋め立てて区画整理をした後の海岸から200〜300メートル位の距離やから・・・防波堤の無い様な時代はもっと海に近かったと思うし・・・波の高い日は海水はこの地点まで来てたかも知れんな・・・。
この土地の横に、海に流れ込む溝(小川)が在ったかも知れんな・・・。
この土地の祓い・・・土地に結界を張って、2キロほど離れた社長の家からでも出来ると地神さんが言ったな・・・。
助かった・・・と思ったな・・・。
夏は暑いし・・・冬は寒くて冷たいし・・・外の祓いは応える・・・堪えるんや・・・また私らは長い時間かけてするからな・・・。
しかしや・・・一体全体・・・この仏さん・・・何処の仏さんかいな?・・・と思いながら祈祷に臨んだな・・・。
「亡 三界一切萬霊位」、の位牌を作って・・・、社長の家の仏壇をお借りして供養をさせてもらおうかな・・・それもな・・・と躊躇してたら・・・その直前、「釜で対処する」、と地神さんが言ったので・・・良かった・・・と思ったな・・・。
一つ目の釜を・・・土地の祓い・・・拝み屋が残して行った念と・・・おいでおいでと手招きした、何処の仏さんか解らん仏さんの供養に充てたな・・・。
私、「拝み屋が残して行ったもの・・・出てみ。もうあんたらに居ってもらったら困るねん。釜で大元に送るから出てみ。何も消す訳やないから出てみ」、と伝えたな・・・。
妻、「最初から黒の短冊が出てたけど・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
私、「あんた・・・聞こえるやろ?。釜で大元へ送るから・・・もう帰りよ。解ったか?。解ったら・・・短冊・・・動かしてみ」、と伝えたな・・・。
妻、「動かしたわ・・・」、と言ったな・・・。
「案外、素直やな・・・昔は正統やったんやろな・・・この拝み屋も・・・」、と思ったな・・・。
他にも、いろんな事を聞いたが・・・もう何も反応は無かったな・・・。
「仏さん・・・出てみ・・・」、と伝えたが・・・何も出なかったな・・・。
「そらそうやろ・・・」、と思ったな・・・。
しばらくして、
妻、「やっぱり、いかだが出て来たわ・・・」、と言ったな・・・。
私、「仏さん・・・あんた・・・いかだの上に出てみ・・・」、と言ったが・・・その時は出なかったな・・・。
その後、
妻、「やっぱり、いかだの上に人の様なものが乗ってるわ・・・人やと思うわ・・・」、と言ったな・・・。
私、「地神さんが乗せたんやろ・・・」、と思ったな・・・。
それと・・・身内の家の方の障りを聞いたら・・・、「黒い・・・L字型のものがはっきりと出て来たわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
これは拝み屋がこの地に残していったものとは違うともの(念)と観たな・・・。
これは身内の家族の中の者が持ってるもの(念)と観たが、さわらんとこと思ったな・・・。
釜を焚いたら、
妻、「す〜っと消えてしまったわ・・・」、と言ったな・・・。
私、「それだけか?」、と聞いたら・・・。
妻、「それだけ」、と言ったな・・・。
「地神さん・・・これで宜しいですか?」、と聞いたら、「土地一面に花が咲いてるわ・・・背の低い花・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
何も綺麗になった土地を・・・それも安い値段で売る事もないやろにな・・・と思ったな・・・。
先代の社長が、その土地に太陽光パネルを置くと言い出されたが・・・「止めとけ」、と言ったな・・・地神さん・・・。
持ってたら・・・また・・・何か役に立つやろ・・・と思ったな・・・。
しかし・・・何時の時代の・・・この家と関係の無い何処の仏さんかも解らん無縁仏を・・・それも一体の仏さんの為に・・・ここまでやるか・・・と思ったな・・・。
結局、売るというのは止めになったが・・・この仏さんの為だけの祈祷になったからな・・・。
まあ・・・家の地神さんの性格もあるんやろけど・・・、この祈祷・・・結局は社長の将来の為の・・・将来、飛躍する為に必要な徳を得る(積む)為の祈祷やったんやろな・・・そう思う・・・。
まあ・・・社長はええ事をしたという事やな・・・今現在、一銭の得もしてないけど・・・。
将来の為やな・・・。
それと・・・菱形の口を取って出て来たものやが・・・釜を焚いた後で呼んでみたが、出なかったな・・・。
その土地には居ると思うけど・・・。
二つ目の釜は、この会社の伏見稲荷様、地神様に対し、日頃の感謝とこの先の事業繁栄を祈願して焚いたな・・・。
この会社の伏見稲荷様をお呼びしてみたが・・・中々出なかったな・・・。
此処・・・前もすねて出て来たからな・・・ちょっと心配したな・・・。
しばらくして、
妻、「あれ・・・左右から稲荷さんが分れて出て来てあったわ?・・・」、と言います。
「どういう意味や?」、と思ったな・・・。
私、「左右から出て来てあったけど、普通に並んでこっちを見てるんやな?」、と尋ねてみたな・・・。
妻、「並んで、普通に座ってこっちを見てる」、と言ったな・・・。
「なんでやねん?・・・」、と思ったな・・・。
妻、「別に・・・機嫌が悪いという訳ではなさそうやわ・・・」、と言います。
「良かった」、と思ったな・・・。
次に、この家の地神様を呼んでみたけど・・・これも中々出なかったな・・・。
「地神さん・・・連れて来てください」、と言ったら・・・、「地神さんが連れに行って・・・噛んではいないけど、強制的に連れて来たわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
「一体やな?」、と聞いたら、「そう」、と嫁さんが言ったな・・・。
「あっ・・・やっぱり・・・その家の神霊を観たら、その家の人間の・・・つい、見逃してしまうものまでが解るな・・・」、と思ったな・・・。
「○○家の地神さん・・・夫婦で居るんやろ?。もう一つ出て来てみ・・・」、と言ったら、後ろからふわ〜っと出て来たな・・・奥さんの地神さんやろな・・・。
「もうちょっと時間がかかるかな?・・・」、と思ったな・・・。
この地神さんが、「パッ」、と出て来られる様になったら・・・もう私らのこの家でのお役は卒業させて頂いても良いと思うな・・・。
それと此処の神さん・・・、やっぱりちょっと機嫌悪いと思うな・・・。
関東での祈祷帰りには、途中、東名の吉田インターの近くのホテルに泊まる様にしてるが・・・、最近も、何回も泊まっていたが・・・何や?、しんどい祈祷ばかりで、朝になってもしんどいから此処に寄らんと帰っていたんやな・・・。
まあ・・・直ぐに機嫌が直ってあって、此方の言う事にいろいろ答えてくれたが・・・世間には威張っとる神さんも在るし・・・こっちに頼って来る神さんも居るし・・・神さんもいろいろ在るもんやと思ったな・・・。
しかし、見事に守り切ると言うてあったな・・・此処の正一位伏見稲荷様・・・何回聞いても言うてあったな・・・。
有り難いもんやと思ったな・・・。
釜を焚いたら、
妻、「釜が鳴り出したら大〜きな○(丸)が釜の上に出たわ・・・、真っ白の○・・・」、と言ったな・・・。
「○の形は割と出るが・・・今までにない大〜きな○(丸)やわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
「良かった・・・」、と思ったな・・・。
此処も・・・そら、一般の方が想像も出来ない程大変な状態やったが・・・短期間で集中的に行かせてもらったんで・・・また、私も気になるので関東からの帰りに寄らせて頂いて、いろいろ神さんと話をさせて頂いたりしてたが・・・それが良かったんやろな・・・と思うな・・・。
其処に祀る神さんといかに多く接して・・・多く話をして・・・事を決めて行くというのが大切なんやろな・・・と思ったな・・・。
今回、多分、この家の正一位の伏見稲荷様が今回の祈祷の発端を作ったんやろな・・・とも思うな・・・。
それが、将来、全て社長の為になる事なんやろな・・・。
正統な神さんを祀ってると・・・こんな事するな・・・。
遠〜い・・・、関係のないものまで助けようとするな・・・。
ちょっとしんどい時・・・あるな・・・。
そうなっとるんやから、しょうがないな・・・。
そういう時は神さんの思う様にさせて頂いたらええと思う・・・。
全て祀る者の為になるんやから・・・。
得や。
徳。
損せえへん。
明くる日、「地神さん・・・、昨日の祈祷・・・」、と言おうとしたら、「紅白の水引が出てるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
「良かった・・・」、と思ったな・・・。