ひとりごと・たまに・ふたりごと・・・番外16

根にひげの無い植物は枯れる」・・・それも私の声で・・・ある会社の事)
 此処は・・・祈祷となったら、ちょっと気を引き締めて・・・気・・・つけて行かんと・・・今回は特に・・・。

 二年ほど前・・・一番初めに行かせて頂いた時も・・・祈祷の当日の朝・・・ホテルで・・・嫁さんの身に初めての事が起こったからな・・・気・・・つけて行かんと・・・。

 しかし・・・短期間で・・・よう此処まで会社が立ち直ったもんやな・・・と思う。

 あんな・・・と言うたら失礼やが・・・怒られるが・・・稲荷社の・・・末社も末社の・・・それもただの・・・と言うたら怒られるが・・・社長が普通のお札を一所懸命に祀って・・・何の疑いも無しに祀ってあったな・・・。

 その一生懸命さを・・・京都の伏見稲荷大社、白狐社の命婦専女神様が見とってあったんやろな・・・まあ・・・私らも積極的に命婦専女神様にはお伝えさせて頂いていたんやが・・・。

 ある時、自宅へ祈祷に行った時・・・お札の普通の稲荷様が正一位の稲荷様と入れ替わってたな・・・。

 まあ・・・ちいとま(少しの間)、男の稲荷様だけが出て来られていたが、この頃は女の稲荷様のお姿も出る様になったな・・・これ、意味が有るねんな・・・。

 職業柄・・・きつかったな・・・この会社は。

 今は・・・本来、この地に居られた地神様もお祀りして・・・会社も順調で・・・ぼつぼつ、もう、私らがどうこうする仕事も無いかな・・・と思っていたが・・・な・・・。

 一か月ほど前、東京からの帰り道・・・まあ・・・この頃は大体途中で一泊するんやが・・・静岡県の、丁度インターの近くにホテルが在って・・・で、直ぐ海の方にこの会社が在るもんで・・・又、この社長の家族が良い方で・・・帰る前に、ついつい寄らせて頂いて、此処の伏見稲荷様と地神様と話をさせて頂いて、この会社の守護を頼んで帰るんやが・・・この前寄らせてもらった時、何時もは喜んで伏見稲荷様と地神様が出て来られるが・・・それが出て来ないんやな・・・。

 何回もお呼びしていると・・・やっと伏見稲荷様だけが出て来られたが、何か態度がおかしいんやな・・・。

 稲荷様夫婦が立って出て来られて・・・女の稲荷様は前で手を組んで此方を見ておられて・・・男の稲荷様は・・・片足を組んで・・・手は壁の様なものについて・・・斜めに構えて・・・出て来られたな・・・。

 何を聞いても返事が無かったな・・・。

 「何か・・・ふてくされている様やわ・・・稲荷さん・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 さあ・・・困ってしまったな・・・此処の地神様の姿は出ないし・・・頼みの伏見稲荷様はふてくされて返事もしてくれないしで・・・。

 「あんたら、何を怒ってるんや・・・解らんがな・・・」、と言うたが・・・「何か・・・怒ってる」、と嫁さんが言うしで・・・。

 そうこうしていると、此処の社長のお父さんが、

 「たかはっさん・・・一つ気になる事が前から有るんですが・・・」、と言われたな・・・。

 「工場の方の・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」、と言われるな・・・。

 確かに、それは気になってはいたんやが・・・広い家屋敷の土地の障りは消した・・・確かに・・・工場の建物、土地は家の方から祓ったが・・・此処は長い間、ある組織の長がこの領域のものを沢山家と工場に持ち込んでいたが・・・家の方は完全に消したし、土地や職業から来る障りも消した・・・土地はその障りの元を説き伏せて地神様として祀らせて頂いた・・・しかし、工場の方に私の身を置いた事が無いな・・・と気がついたな・・・。

 「地神さん・・・この家の地神さん・・・何で姿が出ないのですか?」、と聞いたら、「緑色の玉が・・・スト〜ンと下に落ちたわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。



 「あっ、残ってるな・・・組織の長が置いて行ったものが・・・」、と思ったな・・・。

 組織の長は・・・何や・・・口を開いたら、「お金・お金」、で・・・、物を強制的に売ったりしていたらしいな・・・。

 お金に困ってたらしいが・・・もう大分前に亡くなったらしいな・・・。

 人間が亡くなっても・・・置いて行った・・・というか、置かれて行ったものは残るからな・・・。

 寺の形式を取る組織が祀っていたものだけに・・・大分きついな・・・緑の色を取るものが・・・。

 そこで気がついたな・・・。

 「(稲荷様に)あんたら・・・、それで怒ってたんか?・・・待ってたんか?・・・御免な、気がつかんと・・・」、と言ったらうなづいたな・・・稲荷様夫婦。

 「あんたら・・・早よ来て欲しかったんか?、私らに。この家の者が早く私の方に言うてくれるのを待っていたんか?。それを気がつかなったんで・・・あんたら・・・怒ってたんやな。御免な・・・。もう解ったから普通の形になって・・・」、と言ったら、「普通に座ってあったわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 緑の玉か・・・組織の長が祀ってたというのは観音様らしいが・・・これ・・・巳やが・・・龍に近い巳と観るな・・・。

 喧嘩をする様な相手ではないのは解るな・・・。

 最初、きつい念が来てたが、こっちがその気やから段々弱まって来たな・・・その念が・・・私らを拒否する念が。

 まあ・・・こっちの地神さんが事前に働いてくれているのも解るな・・・この緑の色を取る玉に・・・。

 この家の地神様にしても・・・工場の土地にもその守護の力を働かせていたんやろが・・・同じ系統の・・・それも力の差が有るものに負けたんやろな・・・。

 「地神さん・・・祈祷をしてくださいと言われているが・・・どうしましょう?」、と聞いたら、「「祈祷に行け」、と地神さんが言ってるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 その直ぐ後、

 「八(はち)?が出て来たわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「八(はち)がもう少し出て来たわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「
「根にひげの無い植物は枯れる・・・」、と言ってるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「何のこっちゃい?」、と思ったな・・・。

 「それ・・・その八(はち)・・・ひげか?」、と聞いたら、「解らへん・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「それで・・・その・・・「根にひげの無い植物は枯れる・・・」、と言うたんは・・・
俺の声が言うたんやろ?」、と聞いたら、「そう」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「俺・・・言うとへんがな・・・そんな事・・・」、と思ったな・・・。

 まあ・・・この会社・・・家の方の障りは無くなった・・・それで此処まで回復したが・・・もっと深く綺麗に正さんと・・・やはり今以上の発展は望めないし・・・この社長の考えている事を将来展開させて行くには無理が生じるし、下手をすれば失敗する・・・もっと深く足元を固めて・・・基礎を作って・・・という事やろな・・・と思ったな・・・。

 その為には・・・緑色の玉の形をとるものの作用が働いている工場の土地、建物を何とかしなさい・・・という事やろな・・・。

 そしてそれが・・・私達が此処へ行かせて頂いてから2年目の今なんやろな・・・。

 そしてそれが・・・此処の正一位伏見稲荷様に取っても今なんやろな・・・。

 これより前でも・・・これより後でもあかんのやろな・・・今なんやろな・・・。

 この後、直ぐに行うこの祈祷は大きな意味が有るだろうと思うな・・・この会社の社長に取って。

 それと私達には・・・この緑の色をとる玉の存在・・・このものの為に・・・このものが納得される形にどう協力させて頂くか・・・これは私達の力が試される祈祷になるやろな・・・。

 まあ・・・偉そうな事を言うたが・・・皆・・・全て・・・地神様がする事やから・・・それと・・・命婦専女神様も動いてやろし・・・あそこ(伏見稲荷大社)の本地は観音様も居られるし・・・まあ・・・私らは最小限・・・要らん事を口走ったり・・・アホな動きをせんかったらそれでええやろ・・・。

 早よ、この組織の神霊の顔が見たい・・・と思とる。

 この工場の土地や建物に残されたもの・・・このものも解っとってのはずや・・・自分の置かれている状態を・・・話しをしたらええんや・・・この緑の色をとる玉と・・・。

 楽しみも有るんや・・・私は・・・ほんまは・・・このものと会うのを・・・。

 それにしても・・・
ひげ根の無い植物か・・・誰が言うたんやろ?・・・。

 

 *「某月、某日、(295)」、「某月、某日、(296)」にも登載しています。





 

 

 

 
 


















鳴釜神事の実際と考察