ひとりごと・たまに・ふたりごと・・・番外15(今がその時期になっていた・・・)
 ひょこっと・・・「車庫と庭の改築工事をしょうと思って・・・そや、聞かなあかんと思って来ました・・・」、と言うてMさん(「土地の障り・・4」「やればやる程難しく、深くおおいかかるこの領域の難解さとその怪・・ある祈祷での事」「ある企業家・・・その後」)が来たが・・・来てくれて良かった・・・と思ったな・・・。

 Mさん・・・あれからえらい勉強していろんな資格を取って・・・えらい忙しいてばたばたしとるらしいが・・・来てくれて良かった・・・。

 しかしこの方も稲荷様のお試しが長かったが、よう頑張ったと思う・・・。

 まあ・・・その道で成功する様な方は・・・神霊のお試しを真摯に受け止めて・・・何やかやと言わずに頑張って来た方が多いな・・・。

 Mさんの話しを聞いて・・・「ほな、聞いてみよか・・・」、と地神さんに聞いたら・・・「白い・・・口ばしの長い小さな鳥が四角形の中に出てるわ・・・。四角形の周りに緑の木が生えてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。



 「榊か・・・巳さん・・・居ってやな・・・それも神霊の・・・しかし、此処・・・以前聞いた時はこんなもん居るとは言わんかったがな・・・地神さん」、と思ったな・・・。

 確かに、この一帯は池を埋め立てて家が建ってるとこやが・・・其処の大元には納得してもらっているが・・・と思ったな・・・。

 「一番最初、家に来てもらった時、頭のつぶれた巳さんが居ってやで・・・と、たかはっさん、言われていましたが・・・」、とMさんが言われて・・・「そうやったな・・・」、と思い出したな・・・。

 まあ・・・Mさんに大体の事を説明させて頂いて・・・Mさんも了承して帰られたが・・・あくる日、「稲荷さんが出とってやわ・・・その後ろに、大人しそうにもう一つ出とってやわ・・・何か・・・冗談みたいやけど、帽子をかぶった巳さんが立って出て・・・帽子をとってお辞儀をしとってやわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「あっ、Mさんとこの伏見稲荷様夫婦・・・頼みに来とってやな・・・」、と思ったな・・・。

 「あっ、巳さんも、「正式に勧請してください」、と言うて来とってやな・・・」、と思ったな・・。



 ほんまに冗談みたいに思われるかも知れんが・・・このマンガみたいな場面・・・あるんやな・・・現実に。

 オモチャみたいな場面はよく有るし・・・よく観るな・・・。

 まあ・・・素人の方には解らんと思うが・・・。

 Mさんの家での巳神様勧請の前の日・・・地神さんに祈祷の段取りの確認をしようと呼んだら・・・「自転車が出てるわ・・・何やろ?」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「お・・・そうか・・・」、と思ったな・・・。

 「その下に、朱色の宝珠みたいなのが出て・・・燃えてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。



 「お・・・燃えてるか・・・そうか・・・これはえらい事やな・・・本格的にやる気やな・・・神さんは・・・」、と思ったな・・・。

 「もっと・・・会社・・・忙しくする気やな・・・」、と思ったな・・・。

 稲荷さんの力だけでは限界が有るので、巳の力も必要になったんやろな・・・。

 稲荷と巳の両輪で行く・・・と取るな・・・観るな・・・。

 ・・・というより・・・神霊の方の考えでは、この流れで行くつもりで考えていたと思うが・・・Mさんの神霊を祀る力が、今、神霊の考えるレベルに至ったんやろな・・・、それでこの土地に居る、頭のつぶれた神霊を出して来たんやろな・・・。

 「家の地神さんの前に巳さんが二つ出て・・・一つは小さくて、大きな巳さんの陰に隠れているわ・・・。その下にぼ〜っと巳さんが半身だけ出してるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。




 「あんた・・・下のあんた・・・釜焚いてちゃんとさせてもらうからな・・・待っといてな・・・」、と伝えたな・・・。

 下にぼ〜っと出てた巳さん・・・頭のつぶれた巳さんやろな・・・。

 上に出てた二つの巳さんの小さい方が・・・頭のつぶれた巳さんやろな・・・そいでこの巳さん・・・女やな・・・。

 釜焚いたら・・・の結果が先に出た来たんやろな・・・。

 実際、釜焚いたら・・・この通りの巳さん夫婦が出て来たな・・・。

 この家の人間の夫婦と同じで、奥さんは前に出んが、しっかりしとってや・・・。

 この巳神様夫婦も、此処の人間の夫婦と同じで、影に隠れとってやが、奥さんの方がしっかりしてるんやろな・・・そう思ったな・・・。

 祈祷のあくる日、早速、伏見稲荷に行ってお姿、備品を買って来て祀ってあったが・・・直ぐに仕事の展開があって忙しいというメールが来たな・・・。







 今以上に忙しくなるやろな・・・。

 何か・・・この先・・・考えとってのらしいから・・・。



 



 

 

 

 

 

 

 
鳴釜神事の実際と考察