土葬墓・・・この領域から観る土葬墓から石墓に改葬するにあたっての大事な事
 今から書く事は、墓相や墓石の石質、建墓の仕様の良し悪しとは全く関係なく、土葬墓から石墓に改葬するにあたっての、この領域から観て気がついた事を書いてみたいと思います。

 数十年前までは人が亡くなると土葬の地域が多く在りました。

 時代の流れで、現在では人が亡くなると殆どが火葬にされ埋葬されます。

 そして埋葬される場所は殆どが石墓のカロートに納骨されます。(今回、カロートの構造の是非は問いません)

 そしてそれは良しです。

 石墓ではない場合、遺骨は土に埋めます(土葬)。

 火葬された遺骨を骨壺に入れて埋めるにしても、また、ガーゼに包んで埋めるにしても、それはそれで良しです。

 問題は、石墓を建墓して、土葬墓から石墓に改葬する時の段階での、これに携わる者の安易な間違いが起因して、後々、墓の持ち主、持ち主の家族、持ち主の子孫に不具合が起きて来る様なことがあるという事です。

 土葬墓から石墓に改葬する場合、お坊さんをお呼びして何らかの供養(閉眼)をします。

 その後、土を掘って骨壺を掘り出して石墓に納骨します。

 (百歩譲って)それはそれで良しです。

 亡くなられて年月の若い土葬の仏様の遺骨は火葬して石墓に納骨します。

 (百歩譲って)それはそれで良しです。

 そして、亡くなられて相当な年月を経た、土に帰られた仏様への対処ですが、大概の場合、土葬の墓の土を一握り、石墓に納骨します。

 そして石墓の供養(開眼)をします。

 (百歩譲って)それはそれで良しです。

 最初から石墓の場合、火葬をして納骨する流れはそれはそれで何も問題はありません。

 問題は土葬墓から石墓に改葬するにあたっては、やはりそれなりの人徳と力、経験のある方(お坊さん)にやって欲しいという事です。

 私は美容師をしながらお役が有ってこんな事をさせて頂いていますが、日々の相談の中で、今は石墓に改葬されていますが、改葬される前の土葬の墓が起因する問題を往々にして経験する事があります。



 @極簡単に書きます。(関係の有る絵だけを登載します)

 この方はご自分が経営される商売の事で連絡をされて来ました。

 商売の事はさて置いてというより、商売の安定という部分には大いに関係するのですが、父方、母方の家族構成、この方の家族構成を聞きますと大いに違和感を感じたのですが、この方はその様な環境が普通と思われておられるのか、説明はさせて頂きましたが分らない様子に思えました。

 送って頂いた内容から此方で家系図を書いて妻と考えたのですが、ややこしい相談には慣れているつもりでも分らない部分が多く残る内容でした。

 私、「地神さん・・・、この家・・・、正すべき根本は何ですか?」、と尋ねてみました。

 妻、「縦の線が一本出て・・・、その縦の線に斜めの線が五つ重なってるわ・・・」、と言います。

 この家の母方の先祖と取ります。

 5本の数は何を意味しているのかは省きます。

 そうこうしていると、

 妻、「土で出来た・・・こんなものが見えるわ・・・周りも土・・・土で出来たもの・・・」、と言います。

 今は石墓に変わってしまったこの方の母方の土葬の墓です。

 土葬墓から石墓に改葬する時の安易な間違いがあったものと思われます。

 まだ土の方(土葬墓)が残っていると言われますので説明させて頂きましたが、やはりお分かりになられなかった様でしたし、もう、土葬墓の方からのお知らせは形として出てしまっていますので、これ以上の話しはせずに終わりにしました。


 A極簡単に書きます。(関係の有る絵だけを登載します)

 少し前に行ったある家での地神様勧請の祈祷で、この家の地神様が出られる前、出られた後で出て来た場面です。

 綺麗な水の中に紫色の花が浮かんでいます。

 釜を焚くと、水の中の紫色の花が白い巳神様になりました。

 この家の奥さんの方で、その昔祀られていた巳神様だと言います。

 この巳神様の前で御先祖様の供養をしようとしていると、巳神様のお姿が消えてしまいました。

 妻、「此処の地神さんの姿が消えてしまったわ・・・・。土の山が二つ出て来て・・・どちらも天辺に穴が開いてて・・・黒いわ・・・穴は黒やわ・・・」、と言います。

 私はこれが何を意味するのかが解っていましたので、



 私、「今日来られた○○家の地神様、これはこの夫婦の両家の土葬墓と観ます。土葬墓の状態を知って欲しいが為にこの様なものを見せてくれたのなら解りましたので、もうお姿を見せてください」、と言いました。

 妻、「此処の地神さん・・・出て来てあったわ・・・」、と言います。

 今日、この家に降りられて来られた地神様が、両家の田舎の土葬の方の墓に難があるので、先祖供養が大切な事を教えてくれたと観ます。

 尚、ご主人の田舎は土葬墓は処分して石墓だけになっていますが、奥さんの方の墓は、石墓とその近くに土葬墓が在ると言われます。

 この後、この二つの土葬墓に、「仏説阿弥陀経」、と上げると、二つの土葬墓は消えてしまいました。

 余分ですが、私の田舎の墓も、ある時期にその地域全戸が同時に石墓を建てましたが、土葬墓の方もそのままそっくり残っていて、地域の人は石墓と土葬墓のどちらも大切にされています。

 田舎の墓が土葬墓から石墓に変わる時、私はまだこの領域を否定していましたので詳しい事は解りませんが、私の実家の土葬墓を観ても、土を掘り返した形跡もなく、周りの土葬墓を観ても何ら変わらないところから観ると、この地域の土葬墓から石墓に改葬した時点では、私の実家の石墓と同じく、この地域の石墓の方には土葬墓の土、一握りが石墓の方に移動したと観ます。

 その後、私がこの領域に入る様になってから後、母親が亡くなって、初めて実家の石墓の方に仏様が入ったという次第になります。

 それまでは、確かに、実家の石墓の方で手を合わせても余り感じるものは無かった事を覚えています。

 私はこの様な事をやっていますので実家の石墓の前で手を合わせる時も、何処で手を合わせる時も、第一に地神様のお姿を出して手を合わせますので場所を選ばすに何らかの反応は有りますが、私の実家の地域の他家の石墓を観ても、石墓を建てた後に仏様が入った石墓以外は、案外空っぽの様に思える時があります。

 私の実家の地域は、石墓があっても土葬墓の方も大事にされていますので、それだからこそ、地域の方が安泰に暮らせるのだと思います。

 祈祷によってはその家の墓の前で釜を焚く場合がありますが、案外、釜で開眼してからでないと仏様が出ないというケースもある事から、やはり墓の改葬時には、それなりの力の有るお坊さんや、この領域に精通した者が関わられた方が良いと思います。


 余分ですが、私の実家の地域の方、一軒一軒が、土葬墓から石墓に改葬する折にお坊さんを呼んでされたかは・・・、多分、地域性から観て、また、地域の宗旨から観て、それは無いと確信出来ます。

 そこらの部分は実にいい加減なものだと思います。

 新たに仏様が出来た時に土葬墓から石墓に改葬して、その時に初めてお坊さんを呼んだ家が多いと思います。

 只、何十年経っても、土葬墓の方も大事にお祀りされていますので、其処のところの不都合が起こらないだけだと思います。



 


 

 

 




 

 

 

 

 

 

 
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