鳴釜神事において、釜が鳴るとどうなるのか・・2(初めての展開)
 
 ある方から連絡を頂きました。

 冷静で慎重な方と観ました。

 家を新築した後子供が二人生まれたがどちらの子供も障害があると言われます。

 そしてその土地の障りを聞かれます。

 私、「地神さん、○○さんの子供二人が障害を持っていると言われていますが、この土地の障りがあったら見せてください」、と聞いてみました。

 妻、「こんな形が出て来たわ・・・」、と言います。



 私達の体に拒否の様な念は何も入って来ませんので、正邪の判断は置いて、一応、「巳が居る土地」、と取りました。

 此方の地神様もこれ以上見せてはくれませんでしたので、この時点では一応この、「巳」を「正」と観て、何らかの対処をすれば本来の形が出ると思っていました。

 そしてこの時点では、この方の方にもその様にお伝えしました。

 もう子供さんの方にはその障りの様なものが影響していますが、釜を焚いて出て来たものに対しては、このものと話をして決めたら良いとお伝えしました。

 そして此方の地神様には、

 私、「地神さん・・、この土地・・・釜を焚いたら正統な巳神様の姿は出ますか?」、と聞いてみました。

 妻、「うなづいてるわ」、と言います。

 地神様はうなづかれましたが・・・、正統な巳神様が・・・・家を建てる時にどんな無礼が有ったのか知れませんが、果たして生まれて来る子供にその様な形で知らせるとは考えられないという疑問は私の中で大いにありました。

 そして祈祷の日にちが近づいて来ると、私達の体にきつく突き刺して来るものがあります。

 妻だけではなく、私の方にも容赦なく突き刺して来るものがあります。

 祈祷の五日前、

 私、「地神さん、体に入って来るこれ・・・、何や?」、と尋ねてみました。

 妻、「赤い丸が二つ出てるわ・・・」、と言います。

 地神様はこの土地に神霊が居ると言われたが・・・・、「良い方に取り過ぎた・・・」、と思いました。

 私、「お前らか?、此処の二人の子供を病気にしたのは?、そうなら舌を出してみ」、と言うと、

 妻、「赤い丸の中から白い舌が出て来たわ・・・どちらからも・・・」、と言います。

 妻、「「地神さんが躊躇なしにやれ」、と言ってるわ・・・」、と言います。



 祈祷の二日前、

 私、「地神さん・・、右側に刺して来る奴・・これ、出して」、と言いました。

 妻、「グレーの蛇が二匹出てるわ・・・・」、と言います。

 確か、地神様は神霊が居ると言われたが・・・、今、赤の色で出ているものを消除すれば神霊が出るのか・・・解らなくなって来ました。

 祈祷前日の昼過ぎ、車で家を出て5時間ほどかけてゆっくり走り現地に着きました。

 道中、私達の体に刺して来るものはあるのですがさほどきつくなく、どちらかと言えば重いものが体にのしかかって私達に拒否の念を送って来ている様なしんどさがありました。

 妻は普通に喋るのですが、体の動きがひどく制限された体に様な状態になっています。

 夕方、直ぐ前の駅デパートに夕食を買に行こうとすると妻も行くと言いますので二人でホテルを出たのですが、妻は信号の渡り方を正反対に勘違いしている状態でした。

 赤信号の時は渡っても良いと行って渡ろうとしました

 「あ・・・、何かが作用して妻の体を動かし、事故に遭わせ、明日の祈祷を中止にさせる魂胆だな」、と言うのが解ります。

 そしてデパートに行ったのですが真面には歩けなく、目もうつろな状態でした。

 自殺をする人が、自分の意思とは関係なく体が動いてしまうのが理解出来ます

 ホテルに戻り、「これは・・・躊躇なしに対峙する相手だな・・・目の前に何が出ても・・・・」、と思い、妻にその事を話ました。

 祈祷の当日、昨日とは違い、何も作用するものは感じられません。

 「やっぱり・・・神霊やな・・・躊躇なしに対峙しないといけない神霊やな・・・・」、と思いました。(邪は釜を焚く直前までしつこく抵抗の念を送ってきます)

 現地に着いて、先ず両家の御先祖様の供養、再度、線香護摩でも先祖供養をしました。

 その詳細は省きます。

 線香護摩の途中の段階で、釜で祓うものを出していましたので、このものに、「逃げるなよ」、と伝えて線香護摩を終え、鳴釜の神事に入りました。

 再度、このものを呼び出し、(この領域の仕事をされてる方はお分かりでしょうが、一度出て来たものでも少し時間が経つと消えてしまいますので)

 私、「出てみ」。

 妻、「出て来たわ・・・」。

 私、「さっきと同じ形で出てるか?」。

 妻、「同じ。赤い丸が二つ出てるわ」。

 私、「あんた・・・、本来の形になってみ」。

 妻、「赤い丸の上に二匹出て来たわ・・・。グレーの巳さんが・・・」。

 私、「あんた・・・、再度聞くが・・・、此処の子供さんを病気にしたのはあんたらか?。そうなら舌を出してみ」。

 妻、「巳さんの一つから舌が出てるわ・・・」、と言います。

 私、「聞くが・・・、あんたらは神霊やな。そうやな、そうなら舌を出してみ」、と伝えました。

 妻、「一つの方が舌を出したわ・・・・」、と言います。

 今までの事を冷静に考えますと、確かに、私達の体に入って来る念の形は私達を拒否するものですが、邪から出るそれとは違うのが解ります。

 それと赤く丸い形が崩れずに形を維持しているという点です。

 邪の出す赤い色は形が変化して行きます

 私、「あんた・・、この土地のものとは違うな?。そうなら舌を出してみ」。

 妻、「出したわ・・・」。

 私、「その・・、今まで舌を出してきた巳さんは同じみさんが舌を出してるんやな?」。

 妻、「そう、同じ巳さん」。(これは男の巳です)

 私、「あんたら・・・、この家の主人の方と関係が有るのか?」。

 妻、「舌を出したわ」。

 私、「そうか・・・、主人の田舎の土地に関係があるんやな?」。

 妻、「何も・・・・」。

 私、「そうか・・・、主人の先祖に関係が有るんか?。そうなら舌をだしてみ」。

 妻、「舌を出したわ」。

 私、「あんたら・・・、主人の先祖に殺生されたんか?。そうなら舌を出してみ」。

 妻、「何も言わないけど動いたわ・・・そうらしいわ・・・」、と言います。

 私、「あんたら・・・、主人の方の先祖に悪い事をされて、それを恨んでこの家の子供二人を病気にしたんか?」。

 妻、「そうらしいわ・・・・」、と妻が言います。

 何故赤い玉がずっと形を変えずに出ているのかが解りました

 これはこの蛇の怒りの気持、恨みの気持ちと取ります。

 私、「あんたら・・・、神霊やったら自分らが何をしたか、それがどんな意味か、あんたらがした事であんたらも神霊が落ちる世界へ行ってどんな辛い修行をするか、解っとるな」。

 妻、「「解ってる」、と言ってるわ」、と言います。

 私、「・・・・あんたら・・・、な・・・・、この釜であんたらのした事をつぐなって・・・・それはわしらが頼んだるから・・・、この釜であんたらのした罪を綺麗にして・・・それでもう一回修行なりをして人を助ける方に周ったらどないや?。わしらに任せたらええがな。どや?」。

 妻、「「落ちても良い・・」、と言ってるわ」、と言います。

 私、「あんたらの行く世界・・・、あんたら、知っとるんか?」。

 妻、「「落ちても良い・・・」、と言ってるわ」。

 私、「あんたら・・・、神霊やったらわしの元は解るな?」。

 妻、「「解る」、と言ってるわ」。

 私、「ほな、聞いたらどないやねん」。

 妻、「「もういい・・・」、と言ってるわ・・・・しんどくなったんと違う?・・・」、と言います。

 私、「そうか・・・・・・・・」。

 こんなに言って聞かせても聞く耳を持たないというのは、赤の玉を観て解る様に、相当な怒りで、それも自分らが落ちる世界がどんなものかも知った上での決心で、主人の方の子孫を病気にして、この家を次の代で切ってしまうという魂胆が解ります。

 文章に書けば短時間で単純なやり取りに見えますが、実際は相当な時間をかけて説得をくり返しています。

 「人を助ける方に周れ」、と根気強く説得しましたが全く聞く耳を持ちませんので私も腹が立って・・・・、

 私、「ほなら、お前ら、どんな世界に落ちてもええんやな」、と強く言いました。

 妻、「「落ちても良い」、と言ってるわ」、と言います。

 私、「ほな、釜焚くぞ」、「地神さん、焚きますよ」。

 妻、「「早よ焚け」、と言ってるわ」。

 私としてはこの神霊にもう一度人を助ける方に周って欲しかったのですが・・・。

 私、「今、この巳さん・・・・、どないなっとるんや?」。

 妻、「赤い、丸い玉の上に二匹出てるわ・・・・」、と言います。

 私、「お前ら・・・ほんまにええんか?」。

 妻、「「良い」、と言ってるわ」、と言います。

 私、「そうか・・・・・言うとるか・・・・」。

 祝詞を上げて、コンロに火をつけます。



 湯が沸騰して来ます。

 米を入れます。

 釜は波を伴って大きな音で鳴り出しました。

 途中で波が消えて普通の音に変わりました

 やがて音が消えて行きました。

 私、「どやった?」。

 妻、「釜が鳴ったら二匹のグレーの蛇がそれぞれの赤い玉の中に入って釜の下に別れて落ちて行ったわ・・・。下は黒・・・黒色やったわ・・・・・」、と言います。

 私、「上に消えたんやなしに・・・、下に落ちたって?」。

 妻、「下に落ちて行ったわ・・・」、と言います。

 私、「下は黒か?」。

 妻、「真っ黒ではなく・・・暗〜い中に落ちて消えたわ・・・」、と言います。



 そこそこの方よりは釜を焚く回数は多いと思いますし、今までもいろんな事情の釜を焚いて来ましたが、釜が鳴って祓いの対象が瞬時に消えたり、上に消えて行ったりするのはよく有る事ですが、祓いの対象が下に落ちて消えたというのは初めてで例のないものでした。

 今回の祓いの対象が神霊で、それもこの様な事をしたら自分らがどの様な世界に落ちてどの様な修行が待っているのかも良く承知した上での決心でいる神霊と向かい合った祈祷になりました。

 そして子供さんが辛い思いをされている事に対し、釜を焚いて病気平癒の祈願もしましたが、既にこの神霊の恨みで病気になってしまった後の事ですので、複雑な思いでなりませんでした。

 この家の子供さんが病気になる前に、既に沢山の知らせがご主人の方の実家、家族などには有ったはずですが、誰も気がつかずに此処まで来てしまった事に、もう少し早く私達と縁が有ったらどうにか方法が有ったのにと悔やまれます。

 しかし、神霊も此処までやるとは、どんな恨みが有ったか、私には解りません。

 厳しい世界に入っていると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
鳴釜神事の実際と考察