地神(巳神)様について
(これまでの、私の経験から書かせて頂きます)
地神様というと、その地域を掌る氏神様とよく勘違いされますが、そうではなく、その土地固有の神様です。
大概は巳(蛇)の姿をとる事が多いです。私達が生活している屋敷、田んぼ、池等、様々な土地に姿を見る事が有ります。
代々家が建っている様な土地には、殆んど姿を見る事が多いですが、何も無い土地にも姿を見せる事が有ります。
普通、神様の位の蛇は白い色を見せる事が多いですが、その祀り方や場所によっては、少し青味がかった色や、少し茶色みがかった姿を見せる事が有りますし、水の中や、土の上に姿を出す事がありますが、殆んどは、そのものだけの姿をとる事が多いです。
祀り方が足りない場合や、祀る方(人間)の心がけの問題で、少し濁った色の巳神もありますが、龍神祝詞を上げると、白い色に変わる事が多いです。
この神(巳神)様も、神様自身が本来持っているお役からか、強力な威厳、眼力を持ち、太く強そうなものから、細く、目に力が無く、細い弱々しいものまで、様々な形をとって姿を見せます。
細く、弱々しい巳神も、祀る方(人間)が一生懸命にお祀りすれば、神様自身も力を付け、太く力強い神様になり、その人、家族、家屋敷を守ってくれます。
又、巳神は水神ともつながります。今日では、井戸が有る家は少なくなりましたが、井戸の神様を出してみると、巳神が姿を見せます。
地神(巳神)様は夫婦(二体)でいますが、普通はどちらか一体の方が姿を見せます。たまに二体(夫婦)で姿を見せる事があります。
私に入っている巳神の場合、先ず殆んどが、女の方の神様が姿を見せます。
又、その家、その土地によっては、生きている蛇(生神)が神様となっている場合も多々見られます。
この神様が、人間の要求に応じて動く時は、表面に出る出ないは別にして、大概は、男の神様の方が動くように思えます。
地神(巳神)様というのは、その土地の家族、その土地だけの神様です。その家族以外の為には動きません。そういう訳で、この神様を此方に付ければ、力になります。
家族の健康、仕事、お金等、良い方向に導いてくれます。
しかしこれは、あくまで神様の蛇(地神様)をお祀りしているのが前提で、野狐と同様、野の蛇を神様の蛇と勘違いして祀っていると、大変な事になります。生活が安定しません。病気にもなります。
地神様(巳神)は大変お酒の好きな神様です。日本酒、卵、塩、洗い米、水をお供えします。お社の周りには、お酒の匂いをさせておきます。
この神様を正式にお祀りするには、コンクリートで作られたお社を置きます。普通はその土地(土の上)に置きますが、場所が無い場合は、家の中でも支障は無いです。お社の向きは、特にどの方角に向けるといけないという決りは有りません。北向けには置かない方が良いと思いますが、私の経験上、北向きにしか置き場が無い場合も数例有りましたが、その地の巳神に聞きますと、それで良いと言います。
要するに、祀る人が、祀り易く、祀り続ける事が出来る場所が良いと思います。
私の様に上記の蛇を殺し(ガソリンで焼き殺し)、その償いとして、一生懸命に祀り続けて、体の中に(眼の中)に入り、そのものになってしまった者は別として、普通の方はごく普通にお祀りすれば、全て良い方向に行く事が、私の経験上から確信します。
他の項と重複すると思いますが、事業繁栄、商売繁盛に関しても、御稲荷様を御祭りするよりも、縁が出来て巳神をお祀りする方が、永続性が有ると思います。