ある稲荷物語・・2
敵討ち
神霊が己が存在を信じて一生懸命に祀る者を守るというのは承知しているが、こんな事も有るんだな・・・と考えさせられるものでした。
そしてこの方に取っては複雑でしょうが、こんな縁も有るのか・・・、こうなっていたんだな・・・と考えさせられるものでした。
今回祈祷をさせて頂いた方は4年ほど前にも祈祷に行かせて頂いた方です。
前回の祈祷の主旨は、他者からの恨みの為にこの方を取り巻く事象が悪くなり、全てが思う様に行かないという内容に対しての祈祷だったと記憶しています。
その時の祈祷の表白を見ると、父方と母方の御先祖様の供養を主に行い、最後の釜でこの方が良い方向に行く様に祈願をした事を覚えています。
そしてこの方は、前回の祈祷の前に東京の東伏見稲荷で勧請を受けられて、その御御霊を祀られていました。
この伏見稲荷様に関しては、祈祷の前、私の家の方から何回かお呼びしましたがその御姿が出なかったのも記憶しています。
祈祷に行く前、家の地神様に見せられたこの方に働く他者からの念はこの様な形でした。
(真ん中の渦は向かって右の渦を妻が書き直したものです)
渦巻き状のものが上下にあって、回りながら下の渦巻きの先は下に食い込んでいます。
他者からの強い念、呪詛に近いものだと取りますが、何故この渦巻き状のものが真ん中でわかれていたかが今回の祈祷で解明した次第です。
前回の祈祷時に展開された次第は殆ど覚えていない状態です。
それだけ注視するものを感じなかったという事です。
只、御先祖様の供養に関しては、此処には仏壇が無く、また複雑な事情も有り、相当根の深いものが有って、時間はかかるだろうな・・・という思いがした事を覚えています。
そして、此処に祀られている伏見稲荷様をお呼びしてもその御姿は出ませんでしたが、「若い女の人が見える・・・」、と妻が言った言葉は覚えています。
伏見稲荷様をお呼びして若い女の方が見えたというのも不思議な話ですが、その時地神様にはこの事について聞いたはずですが何も教えてくれなかったのでそれ以上追及しないで終えた事を覚えています。
この家は、一回の祈祷では祈願は成就しないと解ったので、それ以上追及しなかったのかも知れません。
祈祷の2年後くらいに、この方の妹さんが事故で亡くなられました。
「やっぱり・・・」、という思いが有りました。
そしてつい最近、この方のお母さんが急死されました。
この方にしては男と女の双子の子供さんが生まれたばかりで大変充実した時間を過ごされていたのに、大変なショックを受けられて私の方に連絡をされて来られました。
この方はこれまで偶に連絡をされて来られていたのですが、最近のメールや電話の内容から・・・、何か他からのお知らせをうかがわせる文章の内容に少し危機感を覚えていた事は確かです。
この方は霊媒体質ですので小さい頃からいろんなお知らせを受けていた様ですが、つい最近のお知らせの内容が私の長い経験から観て少し危ないものを感じましたので気にはなっていました。
そして今回、急に行かせて頂く様になったのは、この方の生まれたばかりの赤ちゃんを使ってこの方に知らせを送って来る様になったので、急遽祈祷に行かせて頂いた訳です。
生まれたばかりの男の赤ちゃんがこの方にメッセージを送って来るのです。
それも時代がかった言葉で、武士が使う様な言い方で話しかけてくると言われます。
生まれたばかりの赤ちゃんが武士の言葉で話す訳です。
そして人の生死の時期をほのめかす・・、要するに、次は誰が死ぬという様な内容を言う様になって来ました。
この事象について家の地神様に聞いてみました。(何回か聞いた内容を書いてみます)
私、「地神さん、ちょっと聞きます。○○○市の○○さんとこやが・・・」。
妻、「地神さんの頭が大きくなってこっちを向いてあったわ」、と言います。
私、「地神さん、3〜4年前に行かせてもらったとこやが・・・、妹さんが事故死で今回お母さんが急死されたが・・・、この家に何が入って来てるんですか?」。
妻、「聞く前に・・・。右の耳が、「ボコッ」と言ったわ」、と言います。
妻、「数珠をかけてる左腕を三回程強い力が下に引っ張ったわ・・」、と言います。
それと・・・、他の所で霊視した時も出た様な、白い地下足袋を履いた足だけが見えた様に記憶しています。
「ボコッ」、というお知らせは、この家の伏見稲荷をお祀りするお社に入っているものが送って来た念の形です。
今回も行く前、この家に祀る伏見稲荷の神霊を呼んでみましたが何も出ませんでした。
妻の数珠をかけた腕を強い力で下に引っ張った存在は、この時点ではこの方の亡くなった妹さんとお母さんの念がそうさせてと思っていました。
後は見事に、祈祷に臨むまで全く何も見せてはくれませんでした。
只、現地に着いてホテルに入ったのですが、異様な疲れを覚えました。
早くこの地から抜け出たいという思いです。
明くる朝、現地に着いて祈祷の準備をします。
先ず最初、亡くなった妹さん、急死したお母さん、父方、母方の御先祖様の供養をします。
次に一つ目の釜で祓うものの対処をして、二つ目の釜でこの方の所願成就をする予定にしています。
そして一つ目の釜で祓いの対象を消除すれば、この家に祀る伏見稲荷様の神霊が表に出られる思っていました。
妹さん、お母さん、御先祖様の供養の始終省きます。
一つ目の釜に入ります。
私、「地神様、この家の伏見稲荷様のお社に入っているもの、出してください」。
妻、「耳だけが出たわ」、と言います。
私、「狐か?。色は?」。
妻、「茶色っぽいけど・・・白が汚れた色やわ」、と言います。
この耳だけを出すものが神霊と観ましたので、このものにいろいろ話かけてみました。
私、「あんた・・・、元は神霊と観る。さあ・・・、それでや・・・。何でこの家の伏見さんのお社に居るんや?。あんたが居ったら、本来の稲荷さんが出られんやろ。それで・・・、ちょっと聞くが・・あんたが此処の妹さんやお母さんの命を取ったんか?」。(この内容は、家の地神様にも聞いて、このものが命を取ったという事は聞いていました)
妻、「うなづいてるわ」。
このものにはその件について説教をしましたが、全く私を馬鹿にしている様で、「笑ってるわ」、と妻が言います。
只、笑っている時は顔が見えたと妻が言います。
私、「あたん、何でそんな事をしたか知らんが、何か人間に悪い事をされたんか?。辛い目に遭わされたんか?。わしに言うてみ。話してみ・・・・・」、と下手に出て聞いたのですが、全く此方の言う事を聞く様子が有りません。
私、「あんた、人間に何をされたか知らんが、あんたの目の前に真っ白な綺麗な巳さんが見えるやろ?。この巳さん、私が殺した巳さんやねん。ガソリンかけて焼き殺した巳さんやねん。本来なら私も殺されとるところやが・・、そやけどな・・・、この巳さん、私に人助けをせいと言うて、こうして一緒に付いてくれてこんな事をしてるんや。あんた、神霊と観るけど・・・、まあ、やった事はひどい事をしたが・・・、もうそれは済んだ事やから、どや?、もう一回修行に出るか?。私が道を付けさせてもらうから・・・・・・・・」。
妻、「あかんわ・・・。笑ってるわ」、と言います。
私、「地神さんはどうしてる?」。
妻、「横向いてるわ」。
私、「横向いてる・・・ってか?。このやり方でええんやろか?・・・・」。
私、「あんた、ええ加減にしいや・・・。この釜鳴らしたら、あんた、あんたがどうなるんか・・解ってるんか?。どんな世界に行くのか、解ってるんか?。あんた、神霊が落ちる世界、解るな?。怖いな?」。
妻、「うなずいてるわ」、と言います。
私、「そう言うて、あんた、この釜で伏見に送ったら余計に怖いんやろ?」。
妻、「うなづいてるわ」。
そうこしていると、
妻、「首の後ろから背中にかけて、ばっさりと斬られた感じがするわ」、と言います。
妻、「此処に来た時から・・・、女の子が見えていたんやけど・・・・・・」、と言い出しました。
私、「最初から見えてたんか?」。
妻、「見えてた」、と言います。
注:祈祷を依頼された方は別室で赤ちゃんをあやす為に私達の方に来られたり、向こうの部屋に行ったりされています。そういう事情で、この方にしてもこの稲荷と私達のやり取りを最初から見ていた訳ではありません。
この方に、父方の方は武士の出で大そう裕福だったが途中で落ちぶれてしまい、残された財産を整理する時に折れた刀を見たという話を父親から聞いた事が有ると言われます。
これで解明しました。
私、「稲荷さん、あんた、斬られたな?。この家の先祖の武士に斬られたな。その仇にこの家の者の命を取ったな?」。
妻、「うなづいてるわ」。
私、「あんた・・・、次も取ると言ったんやてな、此処の赤ちゃんの口を通して?」。
妻、「うなづいてるわ」。
私、「あかんがな・・・。今度取る者の名前も言うたらしいな?」。
妻、「うなづいてるわ」。
私、「あんた・・・、どないやねん?。本来の形に戻ったらどないや。私らをつこたらええがな。伏見へ行って修行し直したらどうや・・・・・・・」、と長々とこの稲荷にはいろんな事を伝えました。
妻、「下を向いてしまったけど・・・返事は無いわ」、と言います。
私、「地神さん・・・、もう釜、焚きましょうか?。なんぼ言うても無駄みたいやから、釜、焚きましょうか?」。
妻、「うなづいてあったわ」。
妻、「稲荷さん・・・、伏見へ行くと言ってるわ・・・・」、と言います。
私、「そうか・・・、もう一回修行するか・・・。解った。ほんなら今から釜を焚きます」、と稲荷に告げました。
私、「ちょっとあんた、聞いときや・・・・」、と言って「稲荷祝詞」を上げました。
妻、「うん・・・、体が出て来たわ・・・。茶色やけど・・、汚れて茶色になっているみたいやわ・・・。毛が汚れてねじれて固まっているわ・・・」、と言います。
「稲荷祝詞」、を上げると稲荷の姿がはっきりとして来ました。
この時点では、釜でこの稲荷を伏見に送ったら、本来この家に勧請された稲荷様のお姿が出るだろうと思っていました。
数種の祝詞を上げます。
コンロに火をつけます。
湯が沸騰して来ます。
洗い米を入れます。
釜は微妙な波を伴って鳴り出しました。
この祈願では釜は当然な鳴り方です。
ここで綺麗な音で鳴り出したら、それこそ私の意思が伝わらなかった事になります。
やがて音は止まって行きました。
私、「どや?。鳴ったらどうなった?。目の前には何が出てるんや?」。
妻、「何も・・・、稲荷が消えただけ。目の前には何も出てない」、と言います。
私、「○○家の伏見稲荷様、お姿をお見せください」。
妻、「何も見えないわ・・・」、と言います。
本当の事を言うと・・・、大変困りました。
本当の事を言うと・・・、この時点では何がどうなっているのか・・・、この時点で思う事は・・・、やはり前日の長距離運転で疲れているのか・・・、600キロも、700キロも運転して、あくる日に祈祷をするのも、もうこの歳では無理なのか・・・、体力的に余裕があると頭も回るのだが・・・、という後悔の念と、いや、まだまだ行けるという思いが複雑に頭の中を駆け巡っている状態でした。
*祈祷を依頼された方は別室で赤ちゃんの面倒を見ておられます。
二つ目の釜に入ります。
私、「地神さん、二つ目の釜に入りますが・・・、この釜で○○さんのこれからの人生が良い方向に進みます様に、○○さんの妹さん、お母さんが成仏出来る様に、父方、母方の御先祖様が成仏出来る様に釜を焚きます」、と告げました。
妻、「うなづいとってやわ」。
数種の祝詞を上げます。
コンロに火をつけます。
湯が沸騰して来ます。
米を入れます。
釜は波の無い綺麗な音で鳴り出しました。
やがて釜の音は消えて行きます。
私、「どや?」。
妻、「何も・・・・」。
私、「何もって?」。
妻、「何も見えないし・・・、釜の周囲も変化は無いよ・・・」、と言います。
・・・・・・??????・・・・・・・・、内心・・・、本当に困ってしまいました。
本当の事を言いますと・・・、釜が鳴っている間、ある事を願って「稲荷大神秘文」を上げていました。
何故か解らないのですが・・・、稲荷神を呼んでいました。
何故か解らないのですが・・・、本来この家に勧請されたであろう稲荷様ではなく・・、何故か、違う稲荷様を呼んでいました。
私、「○○家の伏見稲荷様、どうか御姿をお見せください」、と言いました。
妻、「綺麗な稲荷さんが出て来てあったけど・・・・・」、と言います。
私、「真っ白やな?。女の稲荷さんやな?。向かって左に出てあったんやな?」。
妻、「真っ白で・・・、女の稲荷さんやと思うけど・・・」、と言います。
私、「その女の稲荷さんの右側見といて」。
私、「男の稲荷さん、お姿を見せてください」、と言いました。
妻、「稲荷さん・・出て来てあったけど・・・・」、と言います。
私、「その稲荷さんは・・・、真っ白とは違うな?。少し毛が汚れて・・、毛が固まってねじれているな?」。
妻、「そう・・・、男の稲荷さんやと思うわ・・・」。
私、「男の稲荷様に聞きます。あんた・・・、あんたは最初に出て来てあった稲荷さんやな?」。
妻、「そうらしいわ・・・、うなづいたわ」、と言います。
これでいくらアホな私でも事態が飲め込めました。
この時点で隣の部屋で赤ちゃんをあやしている方を釜の方にお呼びしてこれまでの説明をさせて頂きました。
私達が此処に来てから直ぐに女の子のお姿を妻が見ている事、妻が急に後ろの首筋から背中にかけて鋭利な刃物でバッサリと斬られた様な痛みを感じた事、この狐は神霊の狐で、やはり妹さんの事故死、お母さんの急死の原因はこの狐の仕業だという事などを説明させて頂きました。
そうするとこの方は、「私も小さい時から背中を鋭い刃物で斬られる、斬られたイメージが何回も有ります」、と言われます。
これで益々確信が増えました。
私、「稲荷さん・・・、あんた・・・、あんたが斬られた訳ではなく、あんたを一生懸命に祀っていた人がこの方の先祖の武士に斬られたのでその敵討ちでこの方の妹さんやお母さんの命を取ったんか?」。
妻、「うなづいてるわ・・・」。
私、「そうか・・・、そういう事やったんか・・・・。この家系の女の人の命を取って来たんか?」。
妻、「うなづいてるわ・・・」。
私、「そうか・・・、それで今度はこの方の女の赤ちゃんの命を取るつもりやったんか・・・」。
私、「そうか・・・、稲荷さん・・・、ちょっと聞くが・・・・、その昔、あんたを一生懸命に祀ってくれていた方か、その家族の中の女の子をこの家の父方の先祖が刀で斬り殺したんか?」。
妻、「そうらしいわ・・・・」、と言います。
私、「そうか・・・、そら大変やったな・・・・。腹が立ったやろ?。そうか・・・、そら仇を打つのも解らん事はないな・・・・。しかしやで・・・、あんた・・・、もうここらで終わりにせんと、わしらもそれを知ってしまった事やし・・・、知っとって黙ってる訳にも行かんしな・・・。もうここらでこれは終わりにせんとあかんで・・・。それと、ちょっと聞くが・・・、一度釜で伏見に送ったあんたがまた此処来た訳や。あんたの奥さんと此処に来た訳や。これは今までの事を水に流して、今度はあんたがこの家を守る、この方や子供を守るという事か?」、と聞いてみました。
妻、「そうらしいわ・・・・」。
私、「地神さん・・・、そういう事ですか?」。
妻、「そうらしいわ・・、うなづいてるわ」、と言います。
私、「あんた・・・、命婦専女神様に言われて来たんか?」。
妻、「そうらしいわ・・・」。
私、「そうか・・・、ほんならこれからこの家の守り神となってこの家族を守ると取ってええな?」。
妻、「うなずいてるわ・・・、男の稲荷さんの方が・・・」、と言います。
私、「そうやな・・・、守ってやってな。今回のこの道を付けてくれたんがこの祈祷を依頼したこの方やからな・・・。守ってやってな・・・・」、と稲荷様に伝えました。
この始終を聞いていたこの方は、「妹やお母さんの犠牲が出たけど、複雑ですがもうこの先こんな事が起こらなくて守ってくれるのなら嬉しいです・・・」、と言われます。
そしてこの方がこうも言われます・・・「小さい時・・・小学生の時など・・・、何か不都合な事が起こる前には小さい女の子がそれを事前に知らせてくれて事無きを得た事が事がある」、と言われます。
そして、前回の祈祷時も、「小さい女の子は座敷童の様な感じですがピンクの現代的な洋服を着て、危機を知らせてくれました。この女の子は高橋さんの所に居る女の子でしょうか」、と言われます。
後日、この事について家の地神様に聞いてみましたが、返事は有りませんでした。
実は妻には二人の姉がいますが、普通なら妻の直ぐ上に生まれるべき女の子が居たらしいのですが、母親の体調が悪く中絶したという話を聞きました。
事実、この女の子が妻に付いているのは私や妻も認識していますし、その存在が今の妻の仕事に関係しているのも知っていますが、それが今回、この方の言われる事と関係が有るのかは分りません。
考えるに・・・、その昔、この方の父方の先祖の武士が小さい女の子を切り殺した。その殺された女の子の家では稲荷神を一生懸命にお祀りしていた。その仇を家で祀る稲荷神が取った・・・取って来た・・・これからも先も取る・・・、取るのは仇相手の女の人の命を取る。事実、この祈祷を依頼された方の父方の親戚でも、若い女の方が自殺をされている。
考えるに・・・、祈祷を依頼された方は事実以前から稲荷神に興味を持っておられた・・・持たされた。そして東京の東伏見稲荷で勧請を受けられた・・・受けさせられたと考えられる。その御霊の中に、この方の父方への恨みを晴らす為に殺された女の子の家にお祀りしていた稲荷神が入った。
考えるに・・・、妻の前に、前回の祈祷でも稲荷社を拝むと女の子が出て来た。今回も女の子が出て来た。これは斬り殺された女の子と観る。祈祷を依頼された方も小さい時から女の子を見ている・・・感じている。
考えるに・・・、祈祷を依頼された方には、この不都合な事情を正す役目、お役が有った。このお役は大元・・・この方の場合は伏見稲荷から託されたお役と観る。この稲荷神を本道に戻すお役と観る。
考えるに・・・、少し無理が有るが・・・、この祈祷を依頼された方には、この方の父方の先祖の武士が殺した女の子の霊が、間違った事態をこの方を使って正常な形に戻す為に付いていた。この方しか気がつかないので守っていたとも取れます。その時期が来るまで守っていたとも取れる。しかし・・・、ピンク色の現代的な洋服を着ていたという事から、その解釈には少し無理が有る様にも思える。
全く特殊な例ですが、以前、「ある巳神(地神様)・・3。その後の展開と事情・・3。(こうまでして祀る者を守ってくれるのか・・・)」、にも書きましたが、形は違いますが、今回の稲荷神の場合も同じく、こうまでして祀る者の恨みを晴らしてくれるのかという複雑なものを感じました。
只、今回、それが度を越したものになって来たので、大元の稲荷神の所からそれを正す様に仕向けたのだとも思われます。
尚、後日、この方からメールが来て、祈祷が終わった後、酷い肩こりが治って楽になりました。それと祈祷の最中、体が地面に押し付けられる様に感じましたが、それも無くなりました。それとこの方は刃物が怖く、金属性の包丁も怖くて使えないとも言われます。
無理にこじつければ・・・、この方の父方の先祖の武士が殺した女の子がこの方に付いて影響を与え、本来、女の子の家で祀っていた稲荷神を正道に戻し、正常な形でお祀りする為にこの様な道筋を作ったのかも知れないという思いも感じます。
家の地神様に、
私、「地神さん・・・、神霊はそうまでして祀る者を守るんか?」、と聞くと返事は有りませんでした。
家の地神様にしては納得出来ない事なのでしょ。
*この祈祷時に展開され、目の前に見せて頂いた場面の詳細は、他の祈祷時に展開されるものとは違い、特に絵に描いて説明する様な場面は有りませんでした。
そして4年前、平成23年8月5日に霊視した・・・あの渦が真ん中で真っ二つに斬り離されたその意味が、4年も経って解明されるとは・・・。
4年前にあの真っ二つに斬り離された渦の意味を解明していたら、そしてその時に対処していたら今回の悲劇は防げたかも知れないという後悔の念はありますが、4年前はまだその時期ではなかったとも取れます。
この稲荷にしてはまだ敵討ちの仕事が残っていたのでしょう。
*鋭利な日本刀で女の子が真っ二つに斬り殺された、その形と観ます。
尚、「白い地下足袋を履いた足が見えた」、と妻が言いましたが、これは斬り殺された女の子の死装束の足袋と観ます。
犠牲は出ましたが、もうその因縁は此処で切れたでしょう。