地鎮祭・・・その地域の歴史から来る重み、危険さ、そして私達を拒む念
例えば、目の前にこの様な地域的に複雑な事情がからんだ祈祷の依頼が有り、祈祷までの長期に渡って私達を拒む念への説得による対処、又、霊視による祈祷時に展開される場面から観るその地域の事情の解明など、この領域の方はどの様な方法で対処されておられるのか・・・・・。
去年の7月、ある女の方からメールを頂きました。
家を新築する予定だが、20年以上前、その土地には井戸が二つ在って、勿論、お祓いをして埋めたらしいが、設計上どうしてもその井戸の上に家が建ってしまう事の不安を訴えられます。
家相の勉強もされた様で、井戸が在った位置をさけて家を建てるとコの字型の住宅になってしまい、家相的にもよくない事を案じておられます。
そして、井戸が在った所に龍神様が居られるのか、またその上に家を建てて家族に災いが起きないかという不安を訴えられます。
今回行った地鎮祭の直前に聞いたのですが、以前、この方のお爺さんが家を建てて直ぐに亡くなったという事や、工事中に施工会社の方が大けがをされたという経験から余計に心配をされていた様です。
初めてメールを頂いた去年の7月、この土地の事を家の地神様に聞きますと、小さな白い巳神様が二体見えました。
この方には、その土地には正統な神霊(巳神様)が居られますので、その事を頭に置いて工事に入れば大丈夫だという旨をお伝えした事を覚えています。
その後直ぐに電話を頂きましたので、近くで信頼のおけるこの領域の方に頼むか、近所の神社の神主さんに頼んで対処される事をお話しした事を覚えています。
しかし・・、中々納得されない様子も確かにうかがえましたが、これだけの事で遠方の私達が動けば往復の旅費や二泊のホテル代だけでも高額になりますので、お断りする内容の事をお伝えしました。
その後、この方はスピリチュアルカウンセラーや占い師を訪ねられた様ですが解決に至らず、平成26年11月、ようやく信頼出来そうなこの領域の方を見つけて相談をされた様です。
その方が言うには、確かに、家を建てる予定の土地には井戸神様が居られ、井戸神様は、「聞いておらぬ。只ではすまぬ。井戸の上には家を建てる事はならぬ」、と怒っている。また一つの井戸には御井神、真名井神、水神様の三体の神様が居られ、もう一つの井戸にも井戸神様が居られる。また江戸時代に借金のかたに毒をもられ、気がつくと生き埋めにされていた女性の地縛霊が居る。主人の母方の因縁であると言われたと言われます。
又、建設予定の土地には竹や木が生い茂っているので、樹木精霊が木を伐採してはならぬと言っていると言われて、この領域の方も、井戸神様が井戸の上に家を建てる事はならぬと言われているので、神事は受け入れられないと言われたと言われます。
この方にすれば、この土地を選んでしまった事の後悔と、日延べをしてもらっている建設会社からの着工の催促でパニックになっておられる様でした。
上記したメールを頂いたのが、平成26年12月11日になります。
このメールを頂いて・・・・、「そんな訳ない・・・・。あ・・・・・、もう・・・・、ほかしとれんな・・・・」、という気持ちになりましたが、この時点では、まだ妻の方には何も話していませんでした。
何故これだけ何回も連絡を頂いたのに私の方が一生懸命になれなかったのかというと、この方の心配されてる事に対して、この方の両親を除いて、周りの者が全く信じていない事が解りますので、余り乗り気にはなれませんでした。
そうこうする内に、去年の年末、この方が家に来られました。
近くの方は相談に来られますが・・・、これには驚きましたが・・・、来られるだろうというのは薄々分かっていました。
この方が来られて話されるのには、この方の周囲の親族も私達が現地に行って祈祷をする事に賛成してくれたと言われます。
周囲の者も賛成してくれたと言われますが・・・、まあ・・、それは横に置いて、地神様に聞いてみました。
私、「地神さん、この方が家を建てる土地、これ、一体、何が居るんや?。何が作用してるんや?」。
妻、「下・・・・に、真っ黒いものがず〜っと動いてるわ」。
私、「頭は?」。
妻、「頭は無い」。
私、「目は?」。
妻、「無い」。
妻、「ず〜っと動いてるのは・・・、土地が動いてると思うわ」、と言います。
某月、某日、(151)に登載しました。
私、「地神さん、この土地に在った井戸に居られる巳さん、見せてください」。
妻、「地神さんの前に、白〜い玉が出て、その玉の側に二つ、巳さんが出てるわ・・・。まだはっきりしてないわ・・・」、と言います。
声に出さず、
私、「地神さん・・・、この土地、私らは行くべきですか?」、と聞いてみました。
妻、「うなずいてあったわ・・・。何を聞いたん?」。
私、「再度聞きます。此処へ行くんか?」。
妻、「うなずいとってやわ」、と言います。
私、「地神さん・・・、そうか・・・、行くんか・・・・・・」。
某月、某日、(151)にも書いていますが、この時点では、ず〜っと動いている黒いものを消除しないと、本来この土地に居られる巳神様が上に上がれないという単純な考えでいました。
というのは・・・、それまで忙しかったので、体も頭も休ませようと思い、また地神様にも12月(平成26年)25日から来年(平成27年)の1月5日までは何も聞きませんので休んでくださいとお伝えしたくらい、頭と体がまとまらない?、回らない状態でした。
この方には、行かせて頂きますとお伝えしました。
しかし、祈祷の日にちが近づくにつれて妻の調子が悪くなって来ました。
考えてみれば・・・、それは・・・、去年の11月頃からずっと続いている様に思いました。
確かに、正直に言うと、余り相談して来て欲しくない方からの念も来ますので、どれがどう作用しているのか私にしても判断が着かない事が有りますが、妻の方も、今回の事からの作用も受けていたと思われます。
妻は12月の終り頃から下痢が続きました。(「何故、この領域には関わらない方が良いのか」、の例にも書いています)
真っ黒のもの(便の形ではない)がずっと続いて出て、白のものが出て、透明の粘液が出て、ピンクの粘液が出て、水の様なものが出て来る状態でした。
寒い、寒いと言うし・・・、体中が痛いし・・・、食べられないし・・・、喋らないし・・・、目は開いているし・・・、何日も(続けて4日位は眠れない。その後一晩に、1〜2時間位寝て、又眠れないパターンが続きます)、一睡も出来ないという事の繰り返しでした。
そして兎に角、水、水、水です。
トイレの回数が尋常な回数では在りません。
一晩に20回以上です。
下痢も・・・・、水です。
祈祷に出かける2日前の夜中、余りにも妻が体が痛い痛いと言いますので、「此処、お断りしようか」、と思った瞬間、「行け」、という男の神様のお姿が出て来ました。
「何ぼ言うても解らん奴や。このアホが・・・。それを解らす為にお前らを生かせとるのに…、アホが・・・」、と言って出て来ました。
その時考えました・・・、「此処は私らしか出来ん事やな・・・。行かせてもらわんとあかんな・・・」、と思いました。
朝起きて、女の神様に聞くと、「行け」、と言います。
私、「地神さん、此処は土地の祓いではなく、其処に住まわせて頂く事の許しを請う儀式ですね・・・」、と聞くと、「うなずいたわ」と妻が言います。
私、「地神さん、向こうの、あの真っ黒の・・・・、ず〜っと動いている存在と話をしたい、此処にお呼びしてください」、と言ったのですが、何も見えては来ませんでした。
私、「地神さん、そしたら・・、あの真っ黒の、ず〜っと動いている存在に謝って謝って、其処に住まわせて頂きたい表白を作ります。それで宜しいですか」、と尋ねたら、うなずかれました。
その時点で、妻の調子が少し良くなったのを感じました。
妻が、「謝る表白を考えてくれたんやろ?」、と私に聞きました。
妻自身も体調の変化に気づいた様です。
その日、出来上がった表白を地神様に読んで聞かすと、それで良いと言われます。
しかし、妻の下痢だけは全く止まらない状態です。
祈祷に出かける前日の晩、妻は寝る前に男の神様に、「こんな下痢で行かせるつもりですか?。オシメをしないといけない状態で片道700キロ近い道中、行けると思いますか。明日までに下痢を止めてください」、と頼んだと言います。
早朝、家を出る前に地神様をお呼びすると、
妻、「地神さんの前が・・、キラキラ光っているわ・・・」、と言います。
どうやら・・・、向こうの黒く、ず〜っと動いている存在に働いて納得させたのか、力で抑えたのか、その日の道中、妻は殆どトイレには行きませんでした。
午前5時前に家を出て、その日は近くのホテルに一泊しました。
夜、ホテルで再度地神様をお呼びして明日の祈祷の表白を読み上げ、ず〜っと動いている存在をお呼びしてくれる様に頼みましたが、何も見えては来ませんでした。。
妻は久しぶりに固形物の食事をとる事が出来ました。
祈祷の朝、妻が、「全身火傷をした様な・・・・・、体中の皮膚が燃える様な、焼ける様な・・・、皮膚だけがヒリヒリした痛みやわ・・・。何か・・・、普通の所とは違うと思う・・・・」、と言います。
確かに、私にしても、この日までこの家の御先祖様だけのものではなく・・・、沢山の仏様が関わった・・・、何か・・・、特別なものの作用を長期に渡って感じてはいた事は事実ですが、それが何なのかは解りませんでした。
そして地神様に、「これから行きます」、と告げると、「こっちを向いてうなずいたわ」、と妻が言います。
「これは・・・、わしらにしか出来んな・・・・」、と感じました。
現地に近づき、途中道に迷って村の中に入ってしまって車をユーターンしようとした場所に、その地区の○○神社という本当に小さな建物が在りました。
祠を少し大きくした様な規模の建物です。
経験上、普通の神社ではない事は分かりましたが、この・・・、どう表現したら良いのか・・・、自分が深〜い中に入って行く様な・・、深〜く落ちて行く様な気分になり、早く其処から出たい気持ちになった事を覚えています。
街全体が・・・、深い底の様な感じを受けました。
情報量の少ない事の重大さは、それが一つ違えばどうなるのかという意味は解っているつもりです。
現地に着くと、事前にお話しして頼んでいた様に、施工会社がテントを張り、会議机を用意してくれています。
前日の夜から雨が降り出し朝になって止みましたが、今にも雨が降り出しそうな冷たい気温です。
現地の土地に立ってみると・・・、気になる場所はありますが、私達の体に作用するものは感じませんでした。
「事前に地神さんが説得したな・・・・。抑えたな・・・・」、という事が解ります。
「しかし・・・、やり難いな・・・・」、と思いました。
経験上、祓いの対象の作用が強ければ強い程ターゲットが絞れて対処し易いのですが・・・・。
早速、地鎮祭の準備に取り掛かります。
今回の地鎮祭の段取りというより、私達の地鎮祭は、先ず、線香の護摩をもって両家の御先祖様をお呼びして、御先祖様の加護を請います。
同時に、線香護摩をもって祓いの対象に対処します。
その後、鳴釜の神事でその仕上げを行います。
この釜で行わないと、祈願の成就は無理な様に思います。
具体的には、ず〜っと動いている黒い存在に対し、鳴釜でこの所に家を建てる事の許しを請います。
その後、本来この土地の二か所の井戸に居られる巳神様の勧請を行います。
このず〜っと動いている存在については、今まで地神様には何回も聞きましたが何もその事については教えてくれませんでした。
この時点でも、私の中では、このず〜っと動いている真っ黒な存在については、この地域一帯を支配する存在と受け止めていました。
この地域一帯を掌る神霊と受け止めていました。
何故、神霊が黒い色の形を取ってず〜っと動いているのか、何故、私達の問いに本来のお姿を見せないのか・・・、それは長い歴史の中で人間から被った不条理な事からその様な状態になったものと思っていました。
私としてはこの釜でその事を詫び、許しを請い、この土地に家を建てる事の許しを得るつもりでした。
釜の表白もその様な文章を考えて用意をしていました。
何故これだけ慎重になるのかというのは、以前、関東地方で行った地鎮祭の直後、妻が胆のう癌を患い、医者から見放された経緯があったからです。
慎重に、慎重に、丁寧に、丁寧に、頭を下げて、下げて、許しを請う姿勢で祈祷に臨みました。
先ず、この地域一帯を掌る、ず〜っと動いている黒い存在に対して、この所に家を建てる事の断りを入れます。
私、「謹み敬って、此の地域一帯を掌り神留坐す御神霊様、此処、○○県・・・・・・・処を治められます御神霊様に、高橋克明、恐み、畏みも申し上げます。・・・・・・・・」。
私、「夫れ、堅牢地天といっぱ、不動明王の化身、万法能持の総体なり・・・・・・・、建築の円満成就を擁護し、施主等を護念せられ・・・・、併せて施工○○会社、各担当者に事故無からん事を祈念し奉り、家運長久、息災安穏、子孫繁栄の利益を蒙らし給わん事を・・・・」。
「身滌大祓」、「大元造化三神報恩之祈詞」、「龍神祝詞」、を上げます。
線香の護摩に入ります。
「南無・・・、大日大聖不動明王様に白して申さく。仰ぎ願わくはこの線香の護摩をもって○○家、建築工程障礙無く、速やかに・・・・・・・、以て益々信心増進、家族和合の依所とならしめ、家門繁栄、諸縁吉祥の冥助を垂れ給え」。
「南無・・・、○○家、○○家、両先祖代々の諸精霊に申さく。本日、信心の施主、○○氏、仏法知遇の善縁を以て、此処に新居を定めんとする。伏して請う、而今以後、当家、当地に安住し・・・・」。
線香護摩の途中で両家の御先祖様をお呼びしましたが全くその気配も有りません。
大概の場合、何らかのお知らせや御先祖様の意思表示が出るのですが、今回の場合、全く何も感じるものは有りませんでした。
一応、何も無いという事は、何も支障はないと受け止め、護摩を進めて行きました。
最後の段階で、
私、「地神さん、祓うもの、出してください」。
妻、「こんなのが<<<< >>>>出てるわ・・・・」、と言って手でその格好をします。
妻、「黒い丸の両側にこんなの<<<<●>>>>が出てるわ」、と言います。
私、「??????????・・・・・」。
妻、「その下に、ず〜っと動いてる黒いものが出てるわ」、と言います。
私、「?????????・・・・・・・」。
私、「あんたら・・・、私らは何もあんたらと喧嘩しに来た訳やないんやで・・・、此処に家を建てたいから、その断りを入れに来た訳や、間違って取ってもらったら困るやないか・・、な・・・、この土地に家を建てる事を許してくれるか?」。
妻、「何も・・・、変わらないけど・・・」。
私、「ちょっと、目・・・、出してみ。話をしょうやないか」。
妻、「何も・・・、目・・・、なんか出ないけど・・・」。
何回も説得を試みましたが何の反応もありません。
私、「地神さん・・・・・、もう任すわ・・・・。釜で対処してください」。
妻、「うなずいてあったわ」。
私、「あんたら、逃げたらあかんで」。
御先祖様に、「正信偈」、を上げます。
私、「○○家の御先祖様、○○家の御先祖様、どうか御姿をお見せください」、と再度、御先祖様に話しかけました。
妻、「・・・・・????・・・・、何か・・・出てるわ」。
私、「先祖か?」。
妻、「手を・・・、下に降ろして・・・・、掌を上に向けて・・・・・、立ってるわ」。
私、「それ・・・、阿弥陀さんやないか?・・・・・。この家の宗旨は何宗やったかいな?・・・・・、この両家の宗旨は浄土系やなかったはずやで・・・・確か」。
地鎮祭に来られている御夫婦に両家の宗旨を聞いてみましたが、若い方なので解りませんでした。
兎に角、この阿弥陀様と観る存在には、丁寧にお礼を伝えてお姿を隠して頂きました。
線香の護摩の最後にこの様な展開を見せて頂きました。
内心、「良し」、と思いました。
「間違ってなかった」、と嬉しく思いました。
次に鳴釜の神事をもって、<<<<<●>>>>とず〜っと左から右に動く存在に対し釜を焚きます。
私にしても、もうこの段階になると、ず〜ッと動く黒い存在と、<<<<●>>>>の存在が同質のもので、そしてそれが話し合いによって納得してくれる存在ではない事くらいは解ります。
しかし、まだこの時点でも、何とか私達の釜でず〜っと動く黒い存在が綺麗な色に変わらないものかと期待は捨ててはいませんでした。
現に、鳴釜の神事の表白にも、このず〜っと動く黒い存在には、この所に住む事の許しを請う文章を作っていました。
次に鳴釜神事に入ります。
この神事では、ず〜っと動く黒い存在に対しては、この地に住む事の許し得る事。本来この地の二か所の井戸に居られる二体の巳神様の正式な勧請。そしてこの地に住む事になる家族の安泰を祈願します。
「謹み敬って、この地域一帯を掌ります御神霊様に・・・・。仰ぎ願わくは、この鳴釜の神事をもって、この家、この土地(ところ)、この家族を御守り願いたく、畏み、畏みも申す。祈願圓満感應成就無上霊寶神道加持」。
「事分けて、この地域一帯を掌ります御神霊様に・・・・・・、家族の名前を読み上げ・・・、生業成就、心身健康、金運成就、息災安穏、心願成就、家庭円満、学業成就、交通安全の祈願を・・・・・・・、成就なさしめ給え」。
次に、この地の地神様勧請の表白を読み上げます。
「謹み敬って、此処、○○県・・・・・・・に神坐まります○○家の地神様勧請の儀に際し、高橋克明、恐れ畏みも申し上げます。・・・・・・・。この御神殿を・・・・・・」。
「身滌大祓」、「六根清浄大祓」、「龍神祝詞」、を上げます。
この時点で・・・、内心・・・、不安が頭を横切ります。
このず〜っと動く黒い存在にどの様な展開が有るのか・・・・。
<<<<●>>>>のものがどうなるのか・・・・・。
そしてこの事は大分前から思ってはいましたが・・・、地神様の勧請は慣れてはいるが・・・、果たして・・・・この地にその巳神様をお祀りする事がこの若い夫婦に取って良い選択なのか・・・・、この事は、実際に巳神様が降りて来られてからはその神霊と此方の神霊に聞いてその判断を下そうと思っていました。
コンロに火をつけます。
しかし、中々湯が沸騰して来ません。
これはその時の気温、コンロの火力、ボンベの良し悪しによって異なって来ます。
私の場合、防風コンロは車に積んでいたのですが、何時も使うコンロの火力が高いですのでそれを使いましたが、ボンベの質が悪かった様で、途中でイワタニのボンベに変えました。
直ぐに沸騰して来ました。
洗い米を入れます。
釜は大きな音で鳴り出しました。
波の無い、綺麗な音です。
やがて音は止まって行きました。
私、「どや?」。
妻、「・・・・・・、釜が鳴ったら、左側から白く光る流れがものすごい勢いで流れて来て・・・、真っ黒い・・、動いてるものを横に流してしまったわ・・・」、と言います。
私、「そうか・・・・・。それで勧請した巳さんは?」。
妻、「何も見えないよ」、と言います。
私、「何も出ないか・・・・・」、「そしたら、今、目の前には白く光るものだけが出てるんやな?。他には何も出てないんやな?」。
妻、「白く光るものだけが出てるわ」。
私、「白く光っている方に言います。貴方の本当のお姿をお見せください」。
妻、「巳さんが出て来たわ」。
私、「二体やろ?」。
妻、「二つ」、「中々立派な巳さんやわ」、と言います。
私、「鱗は?」。
妻、「それは・・・・無いわ。でも大きな巳さんやわ.。真っ白い巳さんやわ」、と言います。
私、「地神さん、本来、この土地の二つの井戸に居られた巳神様の勧請をしましたが、この目の前に居られる巳神様はそれではなく、ず〜っと動いている黒い存在を消除する為に来られたもので、それがこの家の守護神の巳神様になるという事ですね?。本来、この家の井戸に居られる巳神様では、ず〜っと動いている黒い存在に対処するのは少し難があるので、地神さんが上から降ろして来てくれたんですね?」、と尋ねてみました。
妻、「そうらしいわ・・・」。
私、「地神さん、今日来られた巳神様を此処で正式に祀るべきですか?」、と聞いてみました。
妻、「うなずいてあったわ」、と言います。
私の中ではとっさに理解しましたが、この所に家を建てて住むという事は、本来、この土地に居られた巳神様の守護では無理が有るので、その力の有る巳神様が来られたと観ました。
それだけ因縁の深い土地だという事になります。
この土地に家を建てられる若い御夫婦には、今日来られた巳神様をお祀りする様にお話しするとその様にしますと答えられました。
やれやれと思いました。
声に出さず、
私、「地神さん、今日の地鎮祭やが・・・・、まあ・・・、これで綺麗になったが・・・、これ・・・、他の者が来てやってたら・・・、下手したら・・・、家建てた後・・・、男の人が死んどるやろな・・・、主人か・・・・、お爺さんか・・・・」。
妻、「ちょっと考えて、うなずいてあったわ」、と言います。
声に出して、
私、「地神さん、今日、来られた巳神様に、声を出さずに話が出来ますか?」。
妻、「無理みたいやわ・・・・」、と言います。
声に出さずに、
私、「地神さん、今日来られた巳神様に私の聞く事を伝えてください」。
私、「今日来られた巳神様、貴方らが来られなかったら・・・、やっぱり・・・、誰か・・・、犠牲が出てるか?」、と聞いてみました。
妻、「うなずいたわ」、と言います。
声に出して、
私、「今日来られた巳神様、この所に家を建てる若い夫婦が、貴方を祀らせて頂くと言っています。家が完成したらお姿を置いて正式に祀らせて頂きます。どうかこの家、家族を守ってやってください。お願いします」、と伝えしました。
妻、「うなずいてるわ」。
「地神さん、今日来られた巳神様を祀る場所やが・・・・・」、と言っていると後ろの若い夫婦が、神棚を様に設計していますと言われます。
私、「地神さん、今日来られた巳神様、内祀りでも宜しいですか?」、と聞いてみました。
妻、「うなずいとってやわ・・・」、と言います。
これで良しです。
この後も、今日来られた巳神様にはいろいろとお聞きしましたが、全て良い返事を頂きました。
釜に入る前から雨が降り出しましたが、終わった途端に雨脚がきつくなって来ました。
寒くて・・・、頭が痛くなって来ました。
長い間この様な事をして来ましたが、祈祷の当日が雨というのは本当に数えるほどしか経験が有りません。
この地鎮祭・・・、はっきり言って・・・、重かった。
事前の情報も少なく、祈祷時に展開されたものも少なかった・・・、これはきつい。
私にしても、事前にもう少し念を押して調べたり、又、地神様にもしつこい程聞いて祈祷に臨むのですが、この祈祷の直前に行った祈祷が意味深かったものですからその部分気を抜いていたのかも知れません。
祈祷が終わり、現地から少し走った所で聞いてみました。
私、「地神さん、今日の地鎮祭、あれで良かったですか?」。
妻、「うなずいてあったわ」。
現地から離れるにしたがって体が軽くなって行くのが解ります。
祈祷が終わったのが午後1時半頃だったと思います。
地鎮祭で・・・、神社の地鎮祭なら30分位で終わるのですが、私達の場合、午前9時過ぎから始めてこの時間までかかるのですから・・・、後ろに座る方も大変だったと思います。
そして、この時間から700キロ近く車を走らせて帰るのは無理が有りますので、途中、八王子のホテルに泊まりました。
その晩、今日の御夫婦から頂いたメールで、何故こんなに重いのか・・・、何故こんなに情報量が少なかったのか・・・、朝、道を間違えた時、何故こんなに深〜く、沈んで行く様に感じたのかが解りました。
家に帰ってその土地の歴史を調べてみて、解明しました。
○○地区は利根川が直ぐ側を流れ、丁度利根川がカーブした地域で、その支流の三つの川が流れています。
その昔は河が在ったからこそ栄えた土地です。
しかし現在の様に堤防が整備された様な環境ではなかったので、度重なる洪水で沢山の犠牲者が出た土地でもあります。
調べてみますと、この地域にはいたる所に道祖神が祀られていて、神社と名が付きますが祠に近い規模のものの沢山祀られています。
水神社、弁財天、稲荷社(水神として)など、沢山祀られています。
私達が道に迷って車をユーターンした所に在った神社も拝殿裏に石祠があると記してあります。
道祖神とは、ウィキペディアによると、
(厄災の侵入防止や子孫繁栄を祈願するために、村の守り神として主に道の辻に祀られている民間信仰の石仏であり、自然石、五輪塔もしくは石碑、石像などの形状である)
(悪霊の侵入、禍を防ぐ神である)
この地域に在る沢山の道祖神(石塔の形)はその昔、洪水により沢山の犠牲者の鎮魂の為に建てられたものかも知れません。
洪水は悪霊の仕業と観て、その侵入、禍を防ぐために建てられたのでしょう。
そしてその悪霊に対峙出来る神霊をお祀りしたのでしょう。
又、度重なる洪水に対し、何をしても効果が無いので、今度はその悪霊(洪水(黒い流れ)・川・水)を神に祭り上げ、「もう許してください。洪水を起こさないでください。貴方を神様としてお祀りしますので・・・・」、と言ってお祀りしたものもあるのでしょう。
そしてその石塔を建てる時、この領域の者や僧侶、神主などの人が関わったものと思います。
当然、この様な者には、この様な者についている神霊?が居ます。
その石塔(道祖神)には、この様な者についている神霊?が入ります。
この様な石塔の前で手を合わせた事がありませんので偉そうには言えませんが、もう二度とこの様な悲劇が起きません様にと建てた石塔には、普通の方が想像出来ない様な存在が居るかも知れません。
私達に今回の地鎮祭の依頼が有って・・・、それを私が考えなかった時は全く感じなかったものが、私の中で、「行く様になるやろ・・・・」、と思った時点から感じ出したあの重さ、苦しさ、それが時期的に同じ時に書いた、「何故、この領域には関わらない方が良いのか」、の中に書いた妻の症状が・・・、妻の真っ黒な下痢の症状が・・・、あの、ず〜っと動く黒い存在が・・・、この地鎮祭を行った直ぐ側を流れる利根川の流れを意味するのか・・・、また、この地域を流れる三つの支流を意味するのか・・・、それが何故、私達を拒む様な念を送って来ていたのか・・・・、また、この方が霊能者に聞いた三体の水神の存在がこの地域に沢山在る道祖神に宿る神霊なのか・・・・・、どちらにしても何故その様なものが私達を拒んでいたのか・・・・・・・。
はっきり言える事は、私達を拒む念は正当な存在ではないという事です。
正統な存在は綺麗な形、綺麗な気持ち、綺麗な音などで歓迎の気持ちを伝えて来られます。
しかし、この地鎮祭(祈祷)に関しては最初から終わりまで、終始低姿勢で通した事は間違っていなかったと確信します。
何故なら、この様なものに一拝み屋の様なものが真正面から対峙出来るものではない事が解っていたのと、以前、関東地方で行った地鎮祭の二の舞を味わいたくなかったからです。
兎に角、家を建てる土地は綺麗になりました。
もう、何時でも工事に入って頂いて結構です。
何故かと言うと、それは今回来られた巳神様にちゃんとお断りを入れて了解を頂いているからです。
しかし・・・、この後、建設会社と組んでいる神社の神主さんが来られて地鎮祭をされる様ですが、余計なものを入れて来ないかという点については心配しています。
それは・・・、また・・・、その後、この土地に来られた巳神様や此方の地神様に聞いたら解る事ですので、そんなに心配する事も無いと思います。
土地の祓いの祈祷依頼は、事が起こった後での消除の依頼がその80%を含めているのが現状です。
事が起こった後では何の意味も有りません。
その点、今回は良かったです。
尚、線香の護摩での御先祖様供養の終り頃にお姿が出た・・・・、両掌を上に向けて・・、何かを救い上げる様に立ったお姿のお像は、その昔、この地域の洪水による犠牲者を成仏させる為にこの地に来られた仏様と観ます。
きつかった祈祷でしたが、良いものを見せて頂きました。
私達の地鎮祭の形です。
他流の方には何の参考にもならないと思います。