地神(巳神、水神、土地の神)様の勧請・・・6
諸々の諸事情、此処に至るまでの詳しい経緯は省き、地神様勧請の始終だけを書きたいと思います。
32歳の男性からメールを頂きました。
会社を立ち上げたが、まだ軌道に乗るまでには行っていないと言われます。
普段は自分の立ち上げた会社で働き、週末は家業を手伝っていると言われます。
私との連絡も、何時も午前1時を回ってからメールが来ていて、私は朝そのメールを見るという事が続きました。
後から聞いてみると、「働いていないと不安です」、と言われます。
言葉数は少ないが、大変真面目な青年と観ました。
そしてこの方も、何かの守護がないと開けて行かない方と観ました。
此方の地神様にもその事を尋ねると、「そうだ」、と言います。
そして、この青年のタイプから観て、やはり巳神様が合っていると観ましたし、地神様にその是非を尋ねても、「巳が良い」、と言います。
その事をお伝えすると、「地神様の勧請をお願いします」、と言われます。
祈祷の日にを決めたのですが、それまでにはまだ相当日にちが有りましたし、その途中で他の祈祷も数件有りましたので、また、勧請という目出度い祈祷になりますので、気楽に考えていた事も否めませんでした。
確かに、地神様勧請に関しては、家の地神様は良い顔をするのですが、他には何を聞いても何も教えてはくれませんでした。
経験上、情報の少ない所は相当な事情が有って、地神様にしても一つ一つ丁寧に教えている場合ではないという事も解っています。
案の定、祈祷が近づいて来ますと、やはり、何か、強い念が妻の方に入って来る様になりました。
目出度い、勧請の祈祷だけで終わるはずがないというのが想像出来ます。
妻や私の体に入って来るものから判断すると、先ず、仏様のお知らせと、若干の拒否の念を感じます。
確かに、過去、宗旨をさわっているという事もありますが、その念は、此方の地神様がある程度で治まる様にしているのが解ります。
目出度い地神様勧請の祈祷ですが、会社の土地に何か祓いの対象が居る事は解ります。
当然、このものの消除をしなければ、地神様をこの地にお迎えする事は出来ません。
祈祷の数日前、会社の土地の障りを見せてもらいました。
「土地の下に、黒い、短いものが沢山動いているわ」、と妻が言います。
これ以外は何も見せてはくれません。
確かに、祓いの対象にはなるのですが、私達の体に作用する力は、この様なものから来るものとは思えませんでした。
一応、土地の祓いの表白は、このものに対し、出て行く事を促す内容に作りました。
しかし、もっと大きな、力の有るものの作用が会社の土地に働いている事は想像出来ます。
しかし、此方の地神様は何も教えてはくれませんでした。
地神様の勧請の表白はプリントアウトしていたのですが、その他に、仮定として、この会社の土地から来る強い作用は、本来、この土地、この地域を掌る神霊が居られるとして、この神霊に対して、何の断りもなくこの地に建物を建てた事を詫びる表白も考えて、此方の地神様にその事を伝えすると、軽くうなずいたと妻が言います。
事実、此処には以前違う会社が在りましたが、倒産している経緯があります。
祈祷の日の早朝、妻が、「夜中、半分目を覚ましている状態の時、大きな四角形と小さな四角形が出て来て、一つの四角形を強い力が壊していたわ・・・」、と言い、壊していたのは私の手だったと言います。
この妻の見た事から観ると、やはり今から行く会社の敷地には祓いの対象が、それもその存在は大きな力を持ったものだと思いました。
四角形は巳、蛇の鱗と取ります。
そしてこの存在と対峙するには、此方もそれだけの決心で臨まなければならないと気を引き締めました。
会社に着いて、鳴釜の用意をしていますと、妻の体に突然異変が起きました。(内容は・・やはり書きません)
これは以前、静岡県の吉田町での祈祷の朝、ホテルで妻の体に起こった事と同じです。
その前から妻は、ガスが出て、それも異常な回数です。
会社に着いても同じ状態です。(これは、この青年も知っています)
霊障の一つです。
御先祖様の供養の始終は省きます。
線香護摩での御先祖様の供養の始終は省き、線香護摩の途中から出て来たものを書きます。
これは、此方の地神様には、線香護摩の途中で、祓うものを出してくれる様に頼んでいました。
尚、御先祖様の供養、線香護摩の妻が座る位置は、私の右側です。
御先祖様の供養、線香護摩を行っている間中、妻は右側から強い力が首や体を押して来ると言っていました。
そして私が祓うものを出してくださいと頼む前に、「もう出てるわ」、と妻が言います。
「立ての線が沢山出てるわ」、と妻が言います。
この会社の在る土地の障り、蛇と観ます。
私、「今出ているもの、そのものの大元のもの姿を出してみ」、と言いました。
妻、「何も見えないよ」。
私、「大元の存在、姿を見せてみ」。
妻、「何も見えないわ」。
私、「出て来てみ」、と強く言いました。
妻、「手が・・・、ぎゅう・・・っと、何かをつかんでる手が出て来たわ。数珠が丸まった様なものに見えるわ。つかまれている中に目が出ているわ」、と言います。
そうこうしていたら、妻が、、
妻、「私が私の袈裟を反対側から見てるわ・・・(要するに、首にかけてる袈裟の裏を見ている。表ではなく裏から見ている)」、と言います。
何の事なのか意味が解りませんでしたが・・・・・・・。
私、「大元のもの姿を見せてください」。
妻、「横に波打って・・・・、綺麗な・・・、光った・・・、紫・・・、藤色の薄い色・・・、光っているからいろんな色に見えるわ・・・、綺麗な布の様なものが波打ってるわ」、と言います。
私、「観るところ、貴方はこの地域一帯を掌る神霊様と観ます。人間が勝手に貴方の居られた土地に建物を立てて、勝手な事をした事をお詫びします。人間に対する恨み・・・、貴方の辛さ・・・・、この釜で詫びを入れたい。この青年がその機会をくれました。私にしてもそれは嬉しい事です。この青年は此処に会社を構えて商売を始めます。どうかその事もお許しください」、とお伝えしました。
妻、「綺麗に波打ってるわ・・・」、と言います。
これでこの後の段取りが大体解って来ました。
私、「地神さん、この土地の祓いの表白、これはもう読みません。今出て来られた神霊様に対しての、人間がした不条理な事を詫びる表白を読みます。それと一緒に、この地への地神様勧請の表白を読みます。その後、この会社の事業繁栄の表白を読み上げます。これで宜しいですか?」、と尋ねました。
妻、「うなずいとってやわ」、と言います。
私、「今出られている神霊様、この後、鳴釜の神事で、今までの人間がして来た事の詫びを入れさせて頂きます」。
妻、「綺麗な色で横に波打ってるわ」、と言います。
鳴釜神事に入ります。
地神様勧請の表白です。
「謹み敬って・・・・・、本月、本日、此処・・・・、地神様勧請の儀を修し奉る・・・・・・・・・・・・」。
この地域一帯を掌る神霊様への詫びの表白です。
「謹み敬って・・・・・神留坐まります御神霊様に、高橋克明、恐み、畏みも申し上げます・・・・・・・・・・・」。
事業繁栄の表白です。
「謹み敬って・・・・、方に今、高橋家の地神様、大日大聖不動明王様の御前において・・・・・・・・・・・・・」。
「身滌大祓」、「大元造化三神報恩之祈詞」、「龍神祝詞」、を上げます。
私、「どや?。綺麗に波打ってるか?」。
妻、「綺麗に波打ってるわ」。
コンロに火をつけます。
湯が沸騰して来ます。
洗い米を入れます。
釜はゆっくりと鳴り出しましたが、やはり微妙な波があります。
私にしても長い間釜を焚いていますが、この釜の鳴る音の微妙な変化に気がついたのはつい3〜4年前からです。
この釜の鳴る音の微妙な変化が何を意味するのか、又書かないといけないとは思っています。
途中でスーッと普通の音に変わりました。
やがて音は止まって行きました。
私、「どや?。この地域を掌る神霊様のお姿は出たやろ」。
妻、「釜が鳴り出すと横に波打っていたものが縦に波打つ様になって・・・・、綺麗な白い巳さんになって・・・、頭が下で・・・・、その巳さんの後ろにはず〜っと巳さんが続いていて・・・・・・」。
私、「どういう事や?」。
妻、「ず〜っと巳さんの体が続いていて・・・・・」。
私、「何か解らんけど・・・、解るな・・・・」。
私、「この地域を掌る巳神様」、と其処まで言った時、
妻、「今、上に上がろうとしていたけど、呼んだからまた戻って来てあったわ」、と言います。
この巳神様には、再度、人間のした罪を詫びて、この青年の会社が繁栄する様に守ってやって欲しい旨をお伝えしました。
妻、「上に消えてあったわ]、と言います。
私、「そうすると・・・、目の前には・・・・、今は・・・、何が見えてるんや。何が出てるんや?」、と妻に聞きました。
妻、「何も見えてないよ」、と言います。
私、「地神さん、今日勧請して頂いた地神様のお姿を見せてください。お呼びください」、と伝えました。
妻、「・・・・来てあったわ。釜の上に居ってやわ・・・。大分大きいよ。背の長い?巳さんやわ」、と言います。
今日、この地、この会社に来られた地神様には、この青年、この会社が良い方向に行きます様に頼みました。
妻、「うなずいとってやわ」、と言います。
今日、此処に降臨された巳神様には沢山の事を頼みましたが、全て良い返事を頂きました。
この青年の気持ちが嬉しかったのでしょう。
実は、一つ、この時点での事ですが、私の勘違いしていた事があります。
私は、この地域を掌る神霊様(巳神様)は、釜を焚いても上に上がらずに、この地に留まって、要するに此処の地神様として、この青年、この会社を守ってくださるものと思っていましたが・・・、そうではなかったという事に、少し落胆しました。
しかし、最初から力の有りそうな巳神様が来られたので、それはそれで良かったと思いました。
兎に角、言葉数の少ない、真面目な青年ですので、成功して欲しいの一心です。
祈祷の帰り道、妻が、
妻、「今日来てあった(降臨)巳さん・・・・、あの綺麗に波打っていた巳さんとよく似てると思うんやけど・・・・・・」、と言い出しました。
車を止めて、
私、「地神さん、今日、地神さんが勧請して来られた地神さん、あれは・・、一回上に上がられた・・・、あの一帯を掌っていた巳さんが降りて来られたのですか?」、と尋ねてみました。
妻、「何か・・・・・、嬉しそうな顔をしとってやわ・・・・。別にうなずいてないけど・・・・」、と言います。
やはり、私が最初から考えていた筋書き通りの展開になりました。
あの地域一帯を掌っていた巳神様が、あの青年の会社の地神様になってくれたのなら、それは大きな意味が有ります。
この先の・・・、あの会社の・・・、成長が楽しみです。
まあ・・・、見ていたら解るでしょう。
又、この様な祈祷は後日結果がはっきり出ますので、祈祷をする方には中々のプレッシャーがかかるものです。
*上記の内容は今月(H26・11・5)に行った祈祷の始終です。そしてこの文章を書いたのが11月9日(日)ですが、11月11日の未明、この青年から連絡がありました。
書き忘れていましたが、この青年は会社の一階をこの方の職場とし、二階はこの青年の友達二人、それぞれ違う業種の方に貸しています。
祈祷の日は、異業種の友達二人は用が出来て居なかったのですが、夕方その友達の一人が帰って来て、真面目な顔で今回の祈祷の内容、私達の事、巳神様の事を聞いて来るのでこの青年が聞いてみると、その日の昼過ぎ(祈祷が終わった頃の時間)に、今まで受けた事の無い様な大きな仕事の依頼があったので、何か祈祷と関係が有るのか驚いていると言われていたと言われます。
又、余りにも大きな仕事ですので、出来るかどうか不安だとも言われており、その仕事の依頼を受けるべきかどうか、巳神様に聞いて欲しいと言われます。
勿論、仕事の依頼は受けるべきです。
何故なら、その仕事の依頼主はその地の方ですし、今回、この会社に来られた巳神様(地神様)は、この地域を掌る神霊ですので、そんな縁も付けたのでしょう。
また、確かに、地神様の勧請はこの青年の為にさせて頂き、今回降臨された巳神様はこの青年を守る為に居られますが、友達であり、同じ敷地でこれからの夢を実現させようとしている若者には、少しはこの様な事をされるのかも知れません。
神祀りでも仏祀りでも、割と周囲から望みが叶い、後から主に祀る方の望みが成就するという事はよく有る事です。
これと決めた神霊だけを、辛抱強く祀り続ける事が成就のこつです。