稲荷という神霊の動作のいろいろ
 何も特別な、特異な事があったからという事ではなく、日頃、稲荷神と接していて、「面白いな・・・、さすが稲荷さんやな・・・、解り易いな・・・、面白いな・・・」、という事が二日ほど続いて、その少し後でもう一つ、お面白い場面?が有りましたので、登載します。

 先日、ある旧知の方が相談で家に来られたのですが、その前の日位から私の家に巳さんが来られています。

 少し要求を持った巳さんです。

 この方はそんな事は解りませんので、「家でお祀りしている伏見稲荷様は御機嫌良くしておられますか?」、と尋ねられます。

 早速、この方の家で祀られている伏見稲荷様をお呼びしてみました。

 妻、「・・・こんな事言って良いのか・・・・。此処の女の稲荷さん、頭に鉢巻して、スコップを持って地面を掘ってるわ」、と言います。



 「面白い表現の仕方やな・・・。さすが稲荷さん、解り易い」、と思いました。

 私、「地神さん(私の家の)、この方の実家(この方の直ぐ横)、巳さんが居ってやな、神さんの巳さんが」、と聞くと、うなずきました。

 妻、「一生懸命に掘ってるわ」。

 私、「あんた、其処に居る地神さんを上に上げたいんやな?」。

 妻、「そうらしいわ」。

 私、「地神さん(私の家の)、この家の地神さん、もう限界に来とるな?」。

 妻、「うなずいてあったわ」、と言います。

 相談に来られた方の実家(真横で地続き)に居られる地神様を祀る様に、相談に来られた方がお祀りする伏見稲荷様が一生県命に土を掘って知らせています。

 私、「あんた、もう解ったから、掘るのを止めてみ」。

 妻、「止めたわ」、と言います。

 私、「家の人に言うといたるからな、心配せんで良い」、と伝えました。

 この事は、相談に来られた方にお伝えしたのですが・・・、余り解っておられない様でしたので、それ以上は言いませんでした。

 その次の日は京都での祈祷がは入っていましたが、長い付き合いの所ですし、商売も繁盛していますので、去年と同じ段取りで祈祷を進行して行こうと思っていました。

 此処は今まで何回もホームページに登載させて頂いた所で、今では命婦専女神様が来られる唯一の所になっています。

 しかし今回、私の中で少し気になる事があって、命婦専女神様をお呼びするのについてはその結論を家の地神様に任せておりました。

 祈祷の前日も、その事について聞こうとした時、

 妻、「ま〜るいもの・・・、赤と白と黒の線があって・・・、それが回ってはいないけど・・・・不安定に動いているわ。三巴の太鼓みたいやわ・・・」、と言って絵に描きました。



 これを見て、

 私、「地神さん、私も命婦専女神様と長い付き合いが有りますので、今回は是非祈祷に来てくださいとはよう言わん。地神さんに任せます」、と伝えました。

 妻、「地神さん、何も言わないよ」、と言います。

 祈祷の当日、伏見稲荷様の前に釜を置いて稲荷様をお呼びすると、直ぐに男の稲荷様のお姿は出たのですが、女の稲荷様のお姿が出ません。

 此処の稲荷様夫婦は仲が良く、今までなら直ぐに御姿が出たのですが、今回は奥さんの稲荷様のお姿が中々出ません。

 妻、「男の稲荷さんの前に、壺が出て来たわ。大理石の様な・・・、色も・・・、嫌な感じは受けないわ・・・」、と言います。

 この壺に関してはいろんな質問をしましたが、その意味は・・、いまだに分かった様な・・・、分らない様な・・・。

 私、「奥さんの稲荷さん、どうしたんや?。出ておいで」、と何回も呼んでみました。

 妻、「遠くの・・・、後ろの方から来てあったわ」、と言います。

 私、「どなしたん?」。

 妻、「まっすぐ前を見ないで、右向いたり・・、左向いたり・・・、してるわ」、と言います。

 そうこうする内に気がついたら、後ろに座っておられる社長の奥さんが泣かれています。

 「あ・・・・、これやったんやな・・・」、と気がつきました。

 その後、米を洗う時、社長が横に来られて、「妻とは三日間、口をきいておりません」、と言われます。

 これからの会社の方針が社長と奥さんとでは少し違う様で・・・、それともう一つ、従業員との人間関係で奥さんが悩んでおられる様で・・・・。

 それで、「まる〜いもの・・・、赤と白と黒の線があって・・・、それが回ってはいないけど・・・、不安定に動いてるわ」、と妻が言った訳が解りました。

 「今、其処では、こんな問題が起こってるぞ」、と稲荷様(命婦専女神様)が事前に知らせてくれたのです。

 奥さんの稲荷様には、何とか辛抱してもらって、以前の様に夫婦力を合わせて頑張ってくださいという事で、釜を焚きました。

 又、何時もなら、命婦専女神様が沢山のお連れの稲荷様を連れて同席されるのですが、今回はやはり命婦専女神様は来られませんでした。

 その代わり、妻が言うには、

 妻、「大きな稲荷さんが沢山の稲荷さんを連れて、大分手前で止まってるわ」、と言います。

 命婦専女神様も然り、位のある神霊は一度手前で止まって、私達の様子を見ておられます。そして私が、「どうぞお越しください」、と言って、初めて此方へ来られます

 私、「貴方は命婦専女神様の使いの稲荷様ですか」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 私、「もっとこちらに来てください」。

 妻、「来てあったけど・・・、後ろの稲荷さんがダラダラして・・・、使いの稲荷さんが何か言ってるけど、言う事を聞かないみたい」、と言います。

 やはり、命婦専女神様の時の様に、ピシッと二列に並んでとはいかない所が面白いな・・・、と思いました。

 そして此処の稲荷様に関しても、今回、釜を焚いても何時もの様に向かい合って手を合わせたりする仲の良い情景は見れませんでした。

 只、商売のこの先は心配無しというお墨付きを頂いておりますので大丈夫ですし、この家の地神様にも同じ様な答えを頂いておりますので大丈夫です。

 尚、伏見から来られた沢山の稲荷様の伏見へ帰られる態度も、ダラダラしていたと妻が言います。

 稲荷神は解り易い?・・・・・・・。

 少し後に、もう一つ面白い?、思わず、「ほ・・・・・」、という事が有りましたので登載させて頂きます。

 此処も長い付き合いのある会社で、祈祷時には命婦専女神様が沢山のお連れを連れて来られていました。

 そして祈祷の時に、命婦専女神様のすぐ後ろに居られた稲荷様を前に出して、「此処に置いていく」、という意味の動作をされました。

 以後、この稲荷様(Y姫様)は何年かに渡り、此処に居られた後、伏見に帰って行かれました。

 この家(会社)には前から伏見稲荷様が居られました。、そして前から居られる稲荷様も元気よくお姿を見せられていたのですが、今から思えば、前から居られる稲荷様ではこの会社の危機は救えないと判断されたので、頭に王冠の様な光るものを乗せたY姫様(この名前は、社長さんがつけられました)をこの家(会社)に置いて帰られたと観ます

 そしてY姫様は伏見へ帰って行かれましたが、確かに、Y姫様が来られてからの数年間、会社はいろんな難しい事が有りました。

 それは、この会社の社長の方針に、命婦専女神様が危機感を感じられたからではないかと観ます
 
 元から居られた稲荷様の力では無理が有ったと・・、今から思えば納得出来ます。

 そして数年後、もうこの様な事が無いと観て、Y姫様は帰って行かれたものと観ます。

 今回、、やはり当時命婦専女神様、Y姫様は反対をされたのですが、無理に強行した事の結果が、数年後の今、相手の不条理な行為によって此方が不利な状況に陥ってしまい、退却を迫られている状態になりました

 数年前、命婦専女神様、Y姫様の反対も聞かずに事を進めた此方も悪いという事をも踏まえて、元から居られる伏見稲荷様に、「残るべきか・・、退却すべきか・・・」、と聞いてみました。

 私、「○○家の伏見稲荷様、向こうが不条理な事を言って来ているが、此方も弱みがある、それをも踏まえて、引くべきか残るべきか」、と聞いてみました。

 妻、「女の稲荷さんは後ろで大人しくしてるけど・・・、男の稲荷さんが、歌舞伎の様な見えを切ったわ。藤色の紫がかった着物・・・、銀色の・・・、白い・・、光ってるわ・・・。足をどんと前に出して・・・、体を回して見えを切ってるわ」、と言います。



 私、「○○家の稲荷さん、それは、「そんなもの、向こうがそう出るなら、こっちも辞めてやれ」、という意味ですか?」、と尋ねると、「うなずいてるわ」、と妻が言います。

 私、「○○家の稲荷さん、これは負けるが勝か?」、と聞くと、「うなずいているわ」、と妻が言います。

 面白い稲荷様の動作ですが・・・、考えられない様な動きをするのも稲荷様です。

 この家(会社)の男の稲荷様、最初見た時は大人しかったのですが、何時頃からか、前に前に出る様になって少し心配をしてい事は確かです。

 この・・・、どちらかと言えば、元気の良い稲荷様では、この会社が安定するまでの間、Y姫様のご加護が必要だったのだと観ます。

 この会社が安定するまでという意味は、この会社の社長さんの考えのブレが無くなったという意味に取ります。

 それが無くなったので、Y姫様は伏見へ帰られたと思います。

 それだけこの社長さんは稲荷様に気に入られているという事です。

 偶に、こんな人、居られます。


 *沢山の興味ある稲荷様の動作を登載出来ない事をお詫びいたします。













(お断り:「稲荷様という神霊の動作のいろいろ」という題名を付けていますが、妻の指の調子が悪く、肝心な数か所の場面の絵を登載出来ない事をお詫びいたします)
鳴釜神事の実際と考察