この領域における推断の間違いの怖さ
実際の祈祷における祓い?の対象に対する施術者の判断の間違いから来る怖さを簡単に書きます。
先ず、其処に働く(作用する)ものの力の強さにもよる事が前提になります。
現に、この家からの報告を受けてから、私や妻の体には相当なダメージを感じ始めました。
奥深いというか、奥きついものがある家です。
まだまだ奥があると思います。
修験、神主、僧侶、拝み屋、縁が有って其処に行けば、以後の人生、良かっても体調不良、悪ければ社会復帰出来ない様な重病、精神病、最悪の場合、命が無くなる(自殺も含め)でしょう。
仮に、私が釜を教えた方が此処と縁を持つと聞けば、止める様にきつく伝えます。
「ひとりごと、たまにふたりごと」、にも登載しましたが、決まりきった表白や願文を作ってしても、その様な文章ではらちが明かない内容の祈祷になりました。
「今朝、二回も、私が・・・、蓋が黒で、何か・・・、ぶつぶつがついていて・・・、本体は白の箱を持っていて・・・、何かが、「頂戴」、と言うので・・・、そしたら、横の方から、「だめ、だめ」、と聞こえて来て・・・」、と妻が喋り出しました。
刺股(さすまた)の様な格好に口を開けた黒い蛇が苦痛に耐える様な恰好をしています。
この家の母方の土地に関係あるものかと聞くと、黒い蛇はうなずきました。
この黒い蛇は神霊と観ました。
斜め下の方から聞こえた、「だめ、だめ」、という声は母方の身内の修験者と取りました。
「蓋が黒で、何か・・・、ぶつぶつがついていて・・・」、というのは、身内の修験者が強制的に蛇をこの箱に閉じ込めと観ました。
家を建てる際、土地の祓い(清め)の折に、この土地の神霊(地神様)を閉じ込めたと取りました。
これ上は、何を聞いても何も教えてくれませんでした。
又、途中で何処からか稲荷が出て来ましたが、この稲荷も何も答えてはくれませんでした。
数回に渡ってお伺いを立てたのですが、お伺いの途中、妻が左の膝に槍が刺さったと飛び上がりました。
相談の連絡が有ってから、妻は腰が抜ける様で痛みも有り、歩き難いと言います。
この家の方も、左の膝の痛み、腰痛、また首の前部が苦しい(締め付けられる)と言われます。
そして、この家にお祀りする伏見稲荷様のお姿も出ません。
稲荷社のサカキが枯れて、祝詞を上げていると耳に水が入った様な詰り感があると言われます。
もっと複雑な祈祷は数え切れない程させて頂いて来たと思っていますが、それは私が気がついていないだけで、この家にはもっと奥が有るという事なのでしょう。
今回は事前の表白や願文が考えられず、口語体で行こうと思い祈祷に臨みました。
しかし頭の中では、兎に角、釜を焚いて、箱の中に閉じ込められた蛇を解放しようという事だけは考えて祈祷に臨みました。
鳴釜の準備も終わり、祈祷の対象に対し、口語体で呼びかけましたが、全く何も見えて来ません。
私の祈祷に対する考え、又、その対象に対する呼びかけ方が間違っていた様です。
確かに、祈祷の少し前、この家の方は亡くなった身内の修験らしき顔が出た事があると言っておられます。
私の中では、この修験者に対しては余り良い感情は有りませんでした。
以前、頭を丸めて出て来られた事があるのですが、どうもまだ信用していない部分も有った事は確かでした。
「話を聞こうやないか。喧嘩しに此処へ来た訳やないから、姿を見せてください」、と伝えたのですが、全く何も見えません。
「この家の身内が○○の土地で失礼な事をしたらしい、今日、この家の方が鳴釜の神事をもってこの様な形を作ってくださった。どうかお姿を見せてください」、と伝えました。
「遥か・・・、向こうの方からゆっくりとこんなものが近づいて来てるわ」、と言って妻が絵に書きました。
このものに対し、「この家の身内の者が大変迷惑をかけました。貴方に取っては大変つらい状態が長く続いていると思います。この釜で貴方の厳しい状況を消して、本来の形に戻させて頂きたい。どうか許して欲しい」、という旨をお伝えしました。
私の方の地神様には、「修験が家を建てる際、その土地に居られる巳神様に対し、術を使って箱に閉じ込めた。この術を釜で解いて、巳神様を解放したい。この判断で間違ってないか」、と聞くと、「間違ってない」、と答えましたが、「謝れ」、といも言います。
「「謝れ」、というのは、箱に閉じ込められた巳神様に対しての謝罪の言葉ですか」、と聞くと、「違う」、と言います。
此処で私の頭の中が混乱して来ました。
「誰に謝れというのですか?」、と尋ねたのですが、「謝れ」、と言うだけです。
「ちょっと待ってくれ。術をかけられた巳神様に対して謝るのは当然やが・・・、後は誰に謝るのですか?」、と聞いても、「謝れ」、と言うだけです。
試しに・・・・、「術をかけた修験者に謝れという事ですか?」、と聞くと、「そうだ」、と答えました。
「術をかけられた巳神様と術をかけたこの家の身内の修験者、どちらにも謝れという事か?」、と聞くと、「そうだ」、と答えます。
声に出さず、
「術をかけられた巳神様も術をかけた修験者も、どちらもが苦しんでいる。修験者は、以前、私達の祈祷で改心した。その者に対しての私の敵対する気持ちを謝れという事か」、と聞くと、うなずきました。
「解りました。これで釜に入ります」、と伝えると、首を下に向けてうなずきました。
「地神様、修験者を呼んでください」、と何回か頼みましたが、その姿は出ませんでした。
コンロに火をつけ、湯が沸騰して、米を入れた瞬間、「痛っ」、と妻が叫び、左足の甲を見ています。
何かに斬られた様な線がストッキングの上から確認出来ます。
釜は普通の鳴り方で終わりました。
「そんなに大きくない真っ白の巳神様が出てるわ」、と妻が言います。
「この家の身内が大変無礼な事をしました。しかし今回、こうしてこの様な場を作ってくれたのもこの家の身内です。どうか許してやって欲しい」、と伝えると、「うなずいた」、と妻が言います。
「龍神祝詞」、をもって帰って頂いたが、「横へ消えて行った」、と妻が言います。
後ろに座る、少し解るこの家の方は、「横方向に、どんどんと跳ねる様に帰った」、と言われます。
因みに、この家の亡くなられた身内の修験者は、何処まで見抜いてこの様な事をされたのか、何も解らないという事ではないが、気だけが強く、自分の技術だけを信じてこの様な事をされたのか。そうなら、今回のだけではなく、まだまだ他にこの様な事をされているはずです。
私の方の地神様に声に出さず、
「この修験者のした事はこれで終わりか?」、と聞いたのですが、返事は有りませんでした。
今回の祈祷は難しいとかの問題ではなく、本来、相当奥に、まだ出て来ていないきついものが有る所の判断を間違うと、この家の方だけではなく、私達の方にもダメージが来る恐れがありました。
この祈祷前に展開された数少ない情報において、斜め下からの、「だめ、だめ」、という情報だけで施術者が黒い蛇を只の野蛇と取って、この蛇を封じ込めようとした場合、祈祷を依頼された方にはどの様な事が作用するのか。
祈祷を行った施術者の方にはどの様な事が作用するのか。
又、この家の身内の修験者を悪者と決めつけて、修験者の反省を促す方に重きを置いて祈祷をした場合、この家の方にはどの様な事が作用するのか。
そう決めつけて祈祷を行った施術者の方に、修験者からどの様なものが作用するのか。
上記した事も何も解らないこの領域の者がこの家で祈祷を行えば、この家の方にどの様な事が作用するのか。
何も解らずに祈祷を行ったこの領域の者にはどの様なものが作用するのか。
先ず、最初にも書きましたが、其処に働く(作用する)ものの力の強さにもよるという事です。
この家の場合、母方の方には、私の方の地神様があえて見せないものがまだまだある様に思います。
母方の家には、身内の修験者が残していった信仰の対象物がまだ沢山あると言われます。
冒頭にも書きましたが、修験、神主、僧侶、拝み屋、縁が有って其処に行けば、以後の人生、良かっても一生体調不良、悪ければ一生社会復帰出来ない様な重病、精神病、最悪の場合、命が亡くなる(自殺も含め)でしょう。
妻は祈祷の途中、急に前に倒れました。
丁寧に、丁寧に、丁寧に・・・・、対処しなければならない家です。
「わしは神霊の○○がついて守ってくれるので大丈夫」、と自信満々のこの領域の者が此処に行って何らかの事をすれば、先ず、100%に近い確率で負ける?でしょう。
仮にも、仮にも、もし万が一、万が一にも自信満々のこの領域の者が勝った?なら、以後、永遠に、この領域の作用は振り子の様に双方に作用し続けるでしょう。
丁寧に、丁寧に、丁寧に・・・・・・・、させて頂かないといけない家です。
丁寧に、丁寧に、丁寧に、対処させて頂いて、終わりにしなければいけません。
それを見極める力がないと、この領域の者、祈祷の依頼者、双方に相当なダメージが残るでしょう。
この後、この家にお祀りする正一位伏見稲荷様をお呼びすると直ぐに御姿が出ました。
「御免な・・・・。ずっと知らせてくれてたんやな、あんたら。有難う御座います。今から釜を焚いて、綺麗にしますから、この家族、守ってやってな」、と言ってコンロに火をつけました。
釜が鳴ると、「二体の稲荷さんが・・・、じゃれあう様に・・・、渦を巻く様にして喜んでいるわ」、と妻が言います。
この家の伏見稲荷様は特異な方で、この家の方が伏見稲荷大社で勧請を受けた後、「早(はよ)帰ろう」、とせかしたと言われます。
家にお祀りした後も、何かと喋って?、話しかけて来る?・・・・、勿論、言葉で知らせてくるのでは無いのですが、よくコンタクトを取ってくると言われます。
私にしても、こんな喋りの稲荷様は初めてですので、家の巳神様に、「この神霊は正当な神霊か?。こんなに喋りかけてきて?、大丈夫か?」、と尋ねた事がありますが、「大丈夫」、という事でした。
この後、この稲荷様にはいろんな事を聞いたりしましたが、全て答えてくれました。
面白い男の稲荷様ですが、この稲荷様は私が声に出さずに喋っても、全てお解りですので、又、命婦専女神様が縁を付けてくださった神様ですので、修行を進んでいるのでしょう。