ある巳神(地神様)・・・3、
       その後の展開と事情・・・2
 この会社は、「ある巳神(地神様)・・・3」、で登載させて頂きました。

 その直後から商売が異様に忙しくなりました。

 そして何を思われたのか、ある祈祷寺のお札を置かれてから、「ある巳神(地神様)・・・3、その後の展開と事情」、に登載させて頂いた内容になりました。

 前回の祈祷後2か月間くらいは暇な状態が続いたと言われます。

 そして今、徐々に前回の様な活気を取り戻しつつあると言われます。

 「悪いのは私ですので、もう一度前回の様な忙しい状態に戻して欲しい」、と社長が言われます。

 もうこの土地の地神様も機嫌を直されたので、そんな大そうな事もする必要はないでしょう、とお伝えしたのですが、是非、もう一度釜を焚いて、祈願してくださいと言われます。

 此方の巳神様に伺うと、「行かせてもらったどうや」、という様な態度を取りました。

 祈祷の前日、朝、

 妻、「一睡も出来なかったわ。大きな巳さんが水の中に頭(胴まで)を突っ込んで、家の地神さんがその巳さんの尻尾を噛んで引き抜いているわ」、と言います。

 その前に、私は頭が痛くなってきましたので、鎮痛剤を飲んでいました。



 祈祷の前日、午後6時頃、

 明日の祈祷の段取りの最終判断をする為、再度会社の状況を聞いてみました。

 妻、「朝と同じ場面が続いているわ」、と言います。

 商売繁盛の祈祷の予定ですが・・・・、商売繁盛の為の表白、願文の用意は既に出来ているのですが・・・・・。

 妻は何がどうなっているのか、全く解らない様ですが、私には事情が読めました。

 しかし、つい一年数か月前まではあんなに怒っていた、粗野な巳さんが、こんなに短期間で変わるものだと・・・、こんなに立派な神霊になられたとは・・・、勿論、此処まで祀り上げた社長さんも大したものだと嬉しくなって来ました。

 水の中に胴体まで浸かっているのは、この会社の土地の巳神様です。

 お盆は終わりましたが、この祈祷依頼をお受けしたのがお盆前でしたので、この様な展開になったのだと思いますが、これは社長の為でもあります。

 この会社の巳神様のそこまで考えての行動に、やはり神霊とは有り難いものだと感心しました。

 私、「地神さん、この会社の巳神様が水の中に胴体まで浸かって何かを引き上げようとしているものは水死の霊。これは社長と関係の有る方の霊。この水死の方の供養を、釜の前にさせて頂いたら良いのやな?」、と伝えました。

 妻、「そうらしいわ。場面が消えたわ。地神さんの頭の辺から、何か・・・・、出て来たわ。チビが地神さんの体の周りに巻き付いて動いているわ。手伝ってるつもりやろか・・・?」。

 私、「明日、釜を焚く前にこの仏様の供養をさせて頂きますが、これは釜の力が必要ですか、そうなら釜を三つ焚く事になりますが・・・」。

 妻、「釜は要らん、と言ってるわ」。

 私、「解りました。この水死の仏さんは、会社の土地の地神さんが対処されると観ますが、私らは、「正信偈」、と、「阿弥陀経」、を上げさせて頂きます」。

 妻、「それで良い、と言ってるわ」。

 商売繁盛だけの祈祷のはずでしたが、これも社長の為、社長の将来の為には欠かせないものなのでしょう。

 と言っても、水死の仏様の情報については、此方の巳神様には何回も聞きましたが、何も答えてはくれませんでした。

 祈祷の当日、社長から直接聞いたのですが、9年ほど前、仲間とダイビングに行った時、仲間の一人が水死した。その体を抱いて陸まで上げて来たのが社長だということです。

 妻が、「水、水、水・・・・・」、と言ってたのがうなずけます。(勿論、沢山の相談を聞きますので、ごちゃまでになっている事も確かですが)

 その事について、社長は今まで一日も忘れた事は無かったと言われます。

 この水死の仏様の念は、まだ水中に居たのでしょう。

 こんな事を言うと語弊がありますが、この土地の巳神様、私の方の巳神様の主導の元、この様なお手伝いをさせて頂いて、それを成就させて頂くのには自信があります。

 会議机を二つ合わせて、鳴釜神事の舞台を作ります。

 その横には、水死の仏様を成仏させて頂く為の舞台を作ります。

 先ず、この会社の地神様のお姿を請います。

 妻、「同じやわ。昨日と同じ場面。地神さんが此処の巳さんの尻尾を噛んで引っ張っているみたい」。

 私、「やっぱり、二体で引っ張り上げんと無理なんかな・・・・」、「所々、お経の途中で目を瞑って、どんな展開になってるか見とって」。

 この水死の仏様に対し、水から上げて成仏させて頂く旨の表白を述べます。

 「正信偈」、を上げます。

 上げ終わる頃、

 妻、「水から手の様な物が出て、それを此処の地神さんが・・・、地神さんからも手の様なものが?出て?、一生懸命に引っ張ってるわ」。



 私、「地神さん、阿弥陀経、上げよか?」。
 
 妻、「何も言わない」。

 御文章の「白骨の章」、を上げました。

 妻、「全体が水。白い男の人がすーと上に上がって行くわ。幣が見える」、と言います。

 私、「幣が見えるか?」。

 妻、「二か所に見えるわ」。

 私の方の巳神様とこの会社の巳神様が仏様を上に上げたという事です



 私、「まだ何か見えるか?」。

 妻、「何も見えない」。

 再度聞いてみました。

 私、「この水死の男の方、このままの状態で何時までも置いておくと、この社長に取ってマイナスになるのでこの様な運びになったのですか」。

 妻、「そうらしい。うなずいたわ。地神さん」。

 今からが今日の本命の祈祷になります。

 先ず一つ目の釜は感謝の釜になります。

 二つ目の釜は、この先の事業繁栄を祈願しての釜になります。

 私、「○○の地神様、どうかお姿をお見せください」。

 妻、「出て来てあった」。

 私、「中央に来てください」。

 妻、「地神さん(私の方の)の方に来てあったわ」。

 今までの守護に対する感謝の表白を読み上げます。

 コンロに火をつけます。

 湯が沸騰してきます。

 米を入れます。

 釜は多いきな音を立てて鳴り出しました。

 少し波がありますので・・・・・。(この意味は書きません)

 やがて音が止んで行きます。

 妻、「釜が鳴り出すと、此処の地神さんの体が大きくなったわ」、「後は何も・・・」、と言います。

 二つ目の、事業繁栄祈願の釜に入ります。

 その前に、声に出さず、地神様に(私の方の)、

 私、「地神さん、此処の地神さんに伝えてください。こうして後ろに社長が居るが、私らの様な者は釜の意味は解るが、素人に取ってはやはり派手なものを見たいと思うのが普通です。この会社のこの先、解り易い形で見せてください。その旨、此処の地神様にお伝えください」。

 妻、「うなずってあったけど・・・・・?」。

 私、「後で話すわ」。

 商売繁盛、事業繁栄祈願の表白を読み上げます。

 そしてこの時点で忘れている事が有りました。

 私、「地神様、祓うもの、有りましたら出してください」。
 
 妻、「カリフラワーの様なものが出てるけど・・・・?。其処から目、人間の目が出てるわ」、と言います。

 この質問は一つ目の釜に入る前に、此処の地神様にした質問ですが、その時は何か分かりませんでしたし、人の目も出ていませんでしたので、忘れてしまっていました。

 そして私の方の地神様に聞いても同じ様なものが出ましたので、この釜で対処出来るかを聞いてみました。

 因みに、これは、この会社に向けられた同業者の念です。



 私、「此処の地神様、これ、釜で消してください」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 コンロに火をつけます。

 湯が沸騰してきます。

 米を入れます。

 釜は大きな音で鳴り出しました。

 私、「どや?」。

 妻、「釜の周りを幣が周っているわ。釜から銀色の光が上に勢い良く上がって、その中に此処の地神さんが頭を入れてるわ」、と言います。

 私、「有難う御座います。願いを聞いて頂いて、有難う御座います」。

 妻、「此処の地神さん、目が鋭く吊り上ってるわ」。

 私、「まあ、女の神霊とは違うし、本来が怖い巳さんやったからな・・・・」。

 妻、「地神さん(私の方の)の背中に、ひれみたいなものが沢山出てるわ」、と言います。



 私、「目は?」。

 妻、「釜が鳴る前から見えなかったけど」。

 妻、「此処の巳さん、白くなってあったわ」、と言います。

 この後、社長が商売上の事や人事の事を聞かれましたが、この会社の地神様はしっかりと受け答えをされました。

 しかし短期間でよく此処まで祀られたと感心します。

 この後直ぐに、以前の様な活気が戻って来るでしょう。

 しかし神霊というものは、特に巳神様は、この様な事までして祀る者を守ってくださるのだと、つくずく感心し、有り難いものだと思いました。

 
 因みに、釜が鳴り終えた後、こんな事も聞いてみました。

 私、「○○の地神様、あんた奥さん居るんやろ?。此処に呼んでください」。

 妻、「何も出ないけど」。

 私、「地神さん(私の方の)、此処の地神さん、奥さん居ってのはずや。此処に呼んでください」。

 妻、「「美しい」、と出たわ」、と言います。

 私、「奥さんは他の場所に居られるんやな?」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 綺麗な奥さんが、何処か他の場所に居られるそうです。

 又、此処に来る機会が有ったら、そして事前に頼んでいたら、綺麗な奥さんの巳神様のお姿が見られるでしょう。

 楽しみが増えました。


















 

 
鳴釜神事の実際と考察