稲荷勧請・・・7
まだ若いのに大変信仰心の厚い方です。
この家は、奥さんが会社を経営されています。
御主人は勤め人ですが、この方も信仰心があって、御夫婦で手を合わせたいと言われます。
奥さんの実家では昔から稲荷様をお祀りされているのですが、私達から観れば、其処に御神霊は居られないと観ます。
最初この方は、実家でお祀りされている系統の稲荷様をお祀りしたいと言われていましたが、結果としては、東京の東伏見稲荷で勧請を受ける運びとなりました。
事前に、京都伏見稲荷大社、白狐社、命婦専女神様には、私の方の巳神様を通して、この方が○○日に東伏見稲荷で勧請を受ける旨をお伝えしてありました。
その前に、この方の所で、商売繁盛は勿論ですが、ある主旨の祈祷を私達が行っていました。
御主人の実家は神道ですが、稲荷様をお祀りする事の是非を此方の巳神様に聞くと、「祀って良し」、と言われます。
そしてその時に、伏見稲荷様をお祀りする場所は決めていましたので、後は御神霊をお迎えするだけの段取りになっていました。
東伏見稲荷で勧請を受けて、家にお祀りされた写真が送られて来ましたので、御神霊様をお呼びしてみました。
妻、「綺麗な白い稲荷さんが、何かの上に出て、その稲荷さんの横にこんな形の先がとがったものあって・・・・」、と言って絵に書きました。
私、「一体だけか」。
妻、「一体だけしか見えないけど」。
妻、「この稲荷さん、首に白い羽みたいのをつけてるわ」。
私、「葉っぱか」。
妻、「白い羽」。
私、「女の稲荷さんやけど・・・、男の稲荷さんは出てるか?」。
妻、「見えない」。
私、「当然この家には男の稲荷様が来られていると思いますが、男の稲荷さん、お姿を見せてください」。
妻、「あ、出て来てあったわ」、「斜め前、女の稲荷さんの方を向いて出て来てあったわ」、「大きいわ」、「男の稲荷さんの目、耳が真っ赤やわ」、と言います。
妻、「女の稲荷さん、大人しいわ」。
私、「そうか〜??・・・・・、まあ、大人しい夫婦やから、良い稲荷さんが来てくれたんやろ」。
私、「〜家の稲荷様、僕の顔を見てください」。
妻、「見てあったよ」。
私、「稲荷様、此処は奥さんが会社を経営しています。どうか商売が繁盛する様に助けてやってください。観たところ、経営者に有りがちなお金だけ儲けたら良い、それが第一の目的で稲荷様をお呼びした所ではなさそうです、それは稲荷様が一番お解りだと思いますが、どうかこの家族、守ってやってください」。
妻、「夫婦で会釈してあったわ」。
私、「男の稲荷様、貴方にお願いがあります。この家の主人、この先、独立すると思いますが、貴方がこの主人を守ってやってください。この方の仕事が成就する様に守ってやってください」。
妻、「下を向いて、会釈してあったわ」。
大変優しそうな稲荷様の夫婦が来られています。
奥さんの稲荷様が首に白い羽をつけておられる訳は解りませんが、此処の奥さんがファッション関係の仕事でもあるし、御主人の仕事もデザイン関係ですので、それかな・・・・・?、と思いますが、解りません。
この稲荷様の夫婦の真ん中にある先がとがったものは、宝珠の形にも似ていますが・・・・・。
兎に角、良い稲荷様夫婦が来られています。
この家のご夫婦だから、この稲荷様の夫婦が来られたのは解ります。
この先、大丈夫でしょう。
しっかりお祀りしてください。
平成25年8月24日(土)、追記。
伏見稲荷様をお祀りしかけてから9カ月が経ちます。
今回、奥さんが実家の会社を手伝おうかどうか、迷っておられます。
その事について、お祀りする伏見稲荷様に聞いて欲しいと言われます。
早速、この家でお祀りする伏見稲荷様をお呼びしました。
妻、「丸い中に、二人一緒に入って来てあったわ」、と言います。
この方の家は、夫婦が仲が良いので、稲荷様も仲良くお姿を現します。
この稲荷様夫婦に、「奥さんが今の仕事を止めて、実家の会社を手伝おうかと迷っておられるが、その是非を教えてください」、「今の会社を止めて実家の会社を手伝った方が良いかどうか、良かったら良しと言ってください。駄目なら首を横に振ってください」。
妻、「丸い中の向かって左の稲荷さんが、首を横に振ったわ」、と言います。
私、「奥さんの稲荷さんが駄目と言ったんやな?」。
妻「そう・・・・」、「稲荷さんの下に、可愛い服を着た女の人が、机の様なものの上で花瓶に花を生けてるわ。さわやかな高原の感じやわ」、と言います。
私、「奥さんの稲荷さん、止めといた方が良いな?」、と聞いてみました。
妻、「あ・・・、女の人の顔が稲荷さんやわ」、「止めた方が良いと言ってるわ」。
人間の夫婦の仲が良かったら、其処に居られる稲荷様夫婦も仲良く出て来られる場合が多いです。
面白いものです。
(平成25年8月24日(土)・追記)