ある巳神(地神様)・・・3
 自営業者の方から連絡が有りました。

  文面から察するに、大変真面目な方で、その部分に関しての心配は要りませんが、この領域からの助けが有った方が伸びて行く方です。

 仕事の浮き沈みが激しく、金銭的には苦しいが、何とかやって行っていると言われます。

 運勢が悪いとか、土地が悪いとか言われるが、今まで何とかやって来られたのは、何かが守っている気がするとも言われます。

 以前、ある霊能者に、職場の土地には巳さんが居るが、私では対処出来ないと言われたそうです。

 兎に角、今の状況を打破して、良い方向に持って行きたいと言われます。

 此方の巳神様に、この方のこの領域の障りを聞いてみました。

 妻、「丸い中に、半分黒い部分があるものが見えてる」、と言い、絵に書きました。

 私、「地神様、この土地のものと観るが、もう少し詳しく出してください」。

 妻、「目が見えてるわ」。

 私、「巳さんの目やな」、「土地の巳神様、ちょっと姿見せてか」。

 妻、「黒い、頭に角?、髭?の様なものが生えた大きな頭の巳さんの上半身が出てるわ」、「黒い舌を出してるわ」、「柄悪いわ」、と言います。



 私、「あんた、ここの巳神さんか?」。

 妻、「ここの巳さん、柄悪〜」、「お前らなんどい・・・・、」、と言ってるわ。

 私、「あんた、〜さんを守ってるんか?」。

 妻、「あかん、柄悪〜」、「それがどなしたんや」、と言ってるわ。

 妻、「此方(私の方の)の地神さんが、もったいなさそうに下を向いてるわ」。

 私、「地神さんの顔は怒ってないんやな?」。

 妻、「怒ってない」、「下を向いて、おしそうな顔をしてるわ」。

 黒い、呼び方は悪いですが、蛇、相当な力をためた蛇です。

 この黒い蛇は、神霊です。

 色は黒いですが、相当な力をもった神霊です。

 妻、「背広?の、カッターシャツの白色の袖口が見えて、其処から手が出てるわ」。

 この意味を此方の地神様に聞きましたが、何も答えてはくれませんでした。



 私、「この巳さん、この土地の神霊と観ますが、それも相当力を持った神霊と観ますが、この巳さん、これは祀るべきものと観ますが」。

 妻、「何も言わないけど、下を向いてるわ」、「もったいないという様な顔してるわ」、「どちらもが知ってる様な感じがするけど・・・・」、と言います。

 私、「地神様、この巳さん、誰かが埋めてしまったんか?」。

 妻、「そうみたい、居る場所が無いと言ってるわ」、「柄悪〜」。

 私、「どない言ってるん?」。

 妻、「お前等が・・・何とか・・・分かるんかい・・・、とか・・・・」。

 この黒い巳神様が出ている今、私達の体には何ら不都合なものは入って来ません。

 妻、「ほんまに柄悪いわ」。

 私、「巳神様、あんたその土地で何が有ったんや?」。

 妻、「口を歪ませて、目を吊り上げて、お前らに何が分かるんじゃい、と言ってるわ」。

 此方の(私の方の)地神様は、私達と巳さんのやり取りを下を向いて聞いているだけで、怒った表情は取っていません。

 私、「地神様、この巳さん、神霊と思うが、私達の力で元の形にもどしたらどうや。〜さんも釜を焚きに来てくださいと言われていますので、行かせてもらったらどうや」。

 妻、「下向いたわ」、「何か、知ってるみたいや」。

 この始終をこの方に話すと、来てくださいと言われます。

 祈祷の2日前の朝、

 私、「地神様、今度祈祷に行かせてもらう〜さんの事ですが、他に対処するものが有ったら、教えてください」。



 妻、「Yの様なものが出て、地神さんが上や下を向いたりしてる」、と言います。

 私、「上にも祓うべきものが有るんか・・・・」。

 妻、「こんなものが出て来た」、と言って絵に書きます。

 私、「上がアパートになってるから・・・、どっちにしても祓わなあかんもんやろ」。

 それにしても、此方の地神様は何時もと違って大人しいです。

 祈祷の当日の朝、妻が、

 妻、「地神さん、リボンをしてるわ」。

 私、「ええかいな〜、ほんまに」。

 現地に着くまでも、又、現地に着いて、神事の用意をしていても、この土地の巳神様から来る、きついものは何も感じません。

 此方の地神様も澄ましたままです。

 勿論、鳴釜に入る前の段階では、沢山の浮遊霊や自縛霊が妻の毛をプチプチと引っ張りには集まって来ました。

 妻、「左側の毛ばかりプチプチ一本ずつ引っ張るわ」、と言います。

 目の前が踏み切りですので、まあ、しょうがない事です。
 
 妻、「この土地、爬虫類みたいな・・・、ごきぶりみたいな・・・、げじげじみたいな・・・・のが、うじゃうじゃ居るわ」。

 これを言い出すと、何処の土地にも言える事ですし、前に進みませんので・・・・。

 鳴釜神事の準備を整え、本番に入ります。

 先ず、この土地の巳神様には、上記した旨の表白を読み上げます。

 要するに、貴方をこの鳴釜の神事でもって、神霊に戻させて頂く、そしてこの方の家族、商売を守ってやって欲しいという意味の表白です。

 この表白の意味をこの地について何回も言っていますので、この地の巳神様も私達の言う事を理解されたのか、一応は大人しくなっている様に見えますが・・・・。

 妻、「お前等が出来るんかい。お前等で何が出来るんかい、と言ってる」、と言います。

 コンロに火をつける直前になっても、この有様です。

 妻、「又家で見たものが出て来たわ」、と言います。



 私、「地神様(私の方の)、上のアパートの方の祀ってるものと観ますが、それもこの方に取って祓うべきものなら地神様に対処は任せます。釜に入って宜しいか?」。

 妻、「よし」、と言ってるわ。

 妻、「柄悪いわ・・・、まだ言ってるわ」。

 コンロに火をつけます。

 
 湯が沸騰して来ます。

 米を入れます。

 相当な音で釜は鳴り出しました。

 私のこの巳神様に対する祝詞など、後に妻が言うに、「全く聞こえなかった」、という程、大きな音で鳴り出しました。

 私、「どや?、ここの巳さん、どうなった?」。

 妻、「白い、鱗がはっきりとした体になったわ」、「頭に角みたいなのが付いてるわ」、と言います。



 私、「地神さん(私の方の)、どうしてる?」。

 妻、「普通に澄ましてるわ」。

 私、「ここの巳神様、〜さんがこうして私らを呼んで、貴方の事を大事にしたいし、これから先、正式にお祀りしたいと言われてるが、どうや、〜さんの家族、商売、守ってやってよ、頼むで」。

 妻、「偉そうにしてるけど・・、お前等が何や、という感じやけど、頭を下に向けたわ」。

 私、「有り難う御座います。頼みますよ」。

 その後、この土地の、何処に祀れば良いのかを、巳神様に聞いて決めました。

 巳神様は稲荷様と違い、案外その面は楽な神霊です。

 直に場所は決りました。

 その後〜さんが、今の会社の土地の目の前の場所も借る予定にしていますと言われます。

 新たに借りる土地は目の前ですので、此方の地神様にその土地の事を聞いてみました。

 妻、「青い鋭い目が出て来たわ」、「地神さん(私の方の)の体が青くなって、表情が厳しくなったわ。今まで穏やかな顔やったのに・・・」、と言います。

 妻、「何か・・・、次元が違うみたいな・・・・、地神さんと青い目の位置が・・・・」。



 私、「地神様(私の)、これは、この土地は借りない方が宜しいか?」。

 妻、「黙ってるわ」。

 私、「〜家の巳神様(今祈祷をした土地の地神様に)、目の前のあの土地、〜さんは借りない方が宜しいですか?」。

 妻、「何も言わないわ」。

 私、「〜家の地神様、貴方があの土地の神霊と話をつけてくれるという様に解釈して良いのか?」。

 妻、「頭を下に向けたよ」。

 〜さんが借りようとしている土地は、先ず、何も守る存在を持たない方は、手を出さない方が無難です。相当、深い因縁を持つ土地と観ます。

 しかし、さっき釜を焚いて納得して頂いた神霊(巳神様)は守ってやると言われています。

 有り難い話しです。

 しかしこの神霊は、相当柄が悪い、さすが男の神霊です。

 力は有るが・・・、機嫌など取る必要は無いが・・・、真面目にお祀りしていれば相当なものは返って来ると思います。

 しかし〜さんは、そんな事を思う考えは毛頭無いと言われます。

 頭が下がります。

 そして、この少し後、部屋を片付けて正式にお祀りしたいと言われます。

 私、「此処の巳神さん、どんな顔してる?」。

 妻、「偉そうに聞いてるわ」。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 これでこの神霊様も満足されたでしょう。

 多分、背広を着て、白のカッターの袖をだした人に、何か(埋められた?)をされたのでしょう。

 その恨みで、本来の白から黒に色が変わって、正確もきつくなったのかも知れません。

 どちらにしても、それを(神霊)救ったのは〜さんです。

 神霊(巳神様)も恩義を感じるでしょう。

 又最初に書いた拝み屋さんですが、正直な方だったと思います。

 力が無いのに知ったかの様にこの神霊と向き合い、それが正しい判断なら良いが、間違った判断でこの地の神霊に何らかのこの領域の行いをしてれば、先ず拝み屋さんの体や周りの事情はどうなって行くかは、素人でも解かります。

 私の方の神霊と、この地の神霊は、何らかの接点が有ったと観た方が正しいでしょう。

 私の方の神霊は何も言いませんが・・・・。

 
 ある巳神(地神様)・・・@・A・Bと、偶々大阪のそれも狭い範囲での事です。

 A・Bも、偶々同じ様なケースの祈祷が続きました。

 それも偶然、大変近い距離での事です。

 今回、この様な機会を持たせて頂き、私も感謝しています。

 神霊とはいえ、厳しい状況下に置かれた神霊が居られるというのが解かったのと、これまで何回となくこの類の祈祷をしてきた事で、果たして、その中には私の間違った判断で余計に窮地に追いやった事は無かったのかと、・・・・・考えてしまいます。











 

 

 
 
(ある相談の、巳神様に関する部分だけを主に書く事にします)
鳴釜神事の実際と考察