ある稲荷神
 この様な事を書くと、皆様が信じられるかどうか、反対に私が非難を受ける側にまわってしまうかも知れません。

 稲荷神を信じて(信仰して)、毎日稲荷社に詣でられている方には、私ごとき者が言う事は一笑されるかも知れませんが、稲荷神に精通し、実際に日々、様々の稲荷様と接しておられる(其処にお祀りされている一社の稲荷様だけではなく、他の系統の稲荷とも)方ならお解りになるかも知れません。

 どちらにしても、信用されない方は、馬鹿にして笑ってください。

 ある青年から連絡が有り、、胸が締め付けられて心臓が止まりそうな症状に悩まされていると言われます。

 家の中や外出先でもその症状が出て、つい先日も、運転中に心臓発作の様な症状が出て、1時間ほど横になっていたと言われます。

 勿論、専門の病院に行っても原因が解からずに、挙句の果てに精神科に行かれるように言われたと言われます。

 近くの方でしたので、それと、少しこの領域のものを感じましたので、直に此方の神霊に聞いてみました。

 私、「地神様、〜さんの病気、これ何が作用していますか」。

 妻、「黒い着物を着て、金色の袈裟(五条袈裟)をかけたお坊さんが、後姿で出て来たわ」。



 私、「あんた、おかしいやないか、こっちを向いてみ」、「耳出してみ」。

 妻、「見ないわ」。

 私、「はい」、と言って手を叩きました。

 妻、「顔が無いよ」、「耳が立ってるわ」、「朱色の鳥居の様なものも見えるわ」。

 私、「ええかげんにしときや」、「顔を出してみ」。

 妻、「狐やわ」、「年寄りの狐で、下を向いてるわ」、「しんどそうにしてるわ」。

 私、「白やな?」。

 妻、「白」。

 私、「あんた、神霊やな、そうやな」、「神さんが、何でこの人についてるんや、おかしいやないか」。

 妻、「下を向いてしますわ」。

 妻、「「平かなで(ぐ)という字が出て来た」、「白菜、竹の子、の半分に切ってあるものが出て来た」、「他にも出てるけど、皆半分に切ってあるわ」、と言います。

 私、「・・・・・・?」。

 私、「地神様、この方の住んでいる土地のものを見せてください」。

 妻、「こんなものが出て来た」、と言って絵に書きます。



 大体解かりましたが、どうも関連性が今ひとつ解かりません。

 本当に近くですので、直に来ていただきました。

 大変真面目そうな方です。

 そして、やはり調子は悪いと言われます。

 此方の神霊に、再度、稲荷を呼んでもらいました。

 妻、「頭下げてるわ」、「頼り無さそうに下げてるわ」、「謝ってるみたい」、と言います。

 私、「あんた、神霊やろ、何か悪い事でもしたんか、おかしいやないか」。

 妻、「神社の様なものも見えてる・・・、柱の途中が黒くて・・・、」、「はたきの様な物も・・・・・」、「地神さんの口から何かが出ているけど・・・、その出ているものの先に、こんなのが見える」、「下の場面は黒く・・・」、と言って絵に書きます。



 妻、「稲荷さん、自分の鼻先を舌でなめてるわ」。

 妻、「人間の手が、台の上の本に手をかけて、ページをめくっているのも見えるわ」。

 ・・・??????????????。

 この方の住む土地から来る障りは勿論有るのですが、その出方から、それがこれだけの作用を及ぼすのか、若干の疑問も残ります。

 この方も、稲荷様は祀った事もないと言われます。

 祀った事もない稲荷様が、何故この方に憑いているのか・・・・・・・・。

 そうこうする内に、この方は、この近所のK神社の稲荷社には、何か祈願を立てる時は欠かさずにお参りしていると言われます。

 確かに、近所には、この地域の神社が在り、其処には伏見稲荷様が祀られているのは私も知っていました。

 私、「あんた、K神社の稲荷さんか?」。

 妻、「そうだと言ってる」。

 私、「なんで、あんたが、この方に憑かなあかんのや」、「それでなんで、この方を苦しめなあかんのや、あんた、神さんやろ」。

 妻、「あかんわ、下を向いてしまったわ」、「やる気のない、しんどそうな態度やわ」。

 私、「あんた、神さんやったら、人を助けなあかんやろ。人を苦しめてどないするんや」、「あんたの気持ちも分からん事は無い。あんた、地域の人が頼み事だけ頼みに来て、後は何の礼もない事に嫌気が刺してしまって、疲れて、やる気をなくしたんやな、そうやろ」、「あんたもう一回やる気を出して、修行したらどうや。なあ、神さんやろ」。

 妻、「うなずいたけど・・・、何か分からん態度やわ」。

 私、「地神さん、京都伏見稲荷大社、命婦専女神様に通してください」、と言い、「稲荷五社大神祓」を上げ、「命婦専女神様、少しお聞きしたい事が有ります。どうかお答えください」、と伝えました。(初めの内は、直接に命婦専女神様が来られていましたが、この頃は先ず、来られません)

 妻、「若い、強そうな男の稲荷さんが来てあったわ」、「知っとる」、「聞いている」、と言ってるわ。

 私、「命婦専女神様の使いの御神霊様ですね」。

 妻、「そうだ」、と言ってる。「若くて、強そうやわ」。

 私、「あんた、命婦専女神様の使いの神霊様の前で、もう一回人の為にやると言うてみ」。

 妻、「頭を下向けたわ・・・・」。
 
 私、「そうか、やる気を出してくれたか、有り難うな」。

 この方には、この領域から観る病気の障りは、この稲荷様と今住んでいる所の土地(詳しい事は省きますが、この地域は「○沢」と言い、「沢」が着く地名です。すぐ横の町の私が住む土地も、旧の呼び名では、「堤が内」と呼ばれ、すぐ横には大きな加古川が流れています。昔は川と一帯になっていた地域と想像出来ます。そしてこの方が住んでいる一帯、又はこの方が住んでいる土地に、水神様が居たと観ます)の水神様から来るものだという事を話しました。

 そしてこの方は、家に来て釜を焚いてくださいと言われます。

 (この家の御先祖様の次第は省き、この土地の水神様に関しての次第も、少しの量に留めます)

 この家に伺って、神事の用意をしていますと、

 妻「緑色の中、石、陸が見えて、綺麗な水の川が曲がって流れている」、と言います。

 (水神様の次第はまとめて書くだけに留めます)



 この土地の水神様の御姿を請いますが、丸い、やさしい光る玉の形を取って出て来ました。

 釜を焚いた後に、御姿が出ましたが、力強さは無く、

 妻、「「もう、上に上がりたい、と言ってるみたい」、と言います。

 この水神様とは、少しのやり取りの後、この家の庭でお祀りする事になりました。

 その後、7月9日(月)、この方が此方に来られましたので此方の巳神様に頼み、現在の御姿を見せて頂きましたが、2ヶ月余りの短時間で、中々力強い御姿が出ました。

 この方に付いてまわって守っているようです。

 本題の稲荷様の次第に入ります。

 釜の用意が整い、K神社の伏見稲荷様を呼びますが、御姿が出ません。

 此方の神霊に頼み、稲荷様を呼んでくれる様に頼むのですが、全く姿が出ません。

 あれほど、もう一度やり直すと約束したのですが、全く御姿が出ません。

 次に、伏見稲荷大社、白狐社、命婦専女神様を御呼びします。

 この前、命婦専女神様の使者として来られた若い稲荷様の御姿が出ました。

 妻、「この前と同じ、若い稲荷さんやわ」、「この稲荷さん、口に骨をくわえて来てあったわ」、と言います。

 私、「骨って、何処の骨や?」。

 妻、「人間の骨・・・?、太い骨」。

 ???????。

 私、「K神社の稲荷さんは来ないか?」。

 妻、「見えない」。

 ・・・・・・・・・・:・・。

 命婦専女神様の使いの稲荷様、此方の巳神様にも、何故K神社の稲荷様が来ないのかと聞くのですが、全く答えてはくれません。

 さあ・・・・、困ってしまいました。

 妻、「使いの稲荷さんが、口にくわえた骨を下に置いたよ」、と言います。



 どういう意味・・・や・・・・?。

 この段階で、大分時間を取られてしまいました。

 命婦専女神様の使いの稲荷様にもその訳を聞くのですが、きりっと前を向いたまま、何も答えてはくれません。

 そうこうしていると、

 妻、「使いの稲荷さんが、前足で骨を割って地面の土と混ぜている様な事をしてる」、「骨が土の混ざってしまったわ」、と言います。

 これで解かりました。

 私、「地神様、使いの稲荷様、この方に憑いて影響を与えていたK神社の稲荷神は、もうそのお役は終わったと観ます。この地域を守るお役が終わったと観ます」、と言いました。

 妻、「地神さんも、使いの稲荷様もうなずいたわ」、と言います。

 まあ、一応、これで解明しましたが、何故、命婦専女神様の使いの稲荷様がK神社の稲荷様の骨をくわえて来られたのか・・・・、勿論解かるのですが・・・・、何処からK神社の稲荷様の骨をくわえて来られたのか・・・、いや・・・、解か・・・る・・・、らない・・・・?。

 私達に解かるように、鳴釜ではっきりとした形でこの方から離れさせたうえ、鳴釜でK神社の稲荷様を伏見稲荷大社?へ送る為なのか・・・・。

 どちらにしてもK神社の稲荷様の事は解明しましたので、釜を焚く事にしました。

 勿論、ある程度まで考えてきた表白も、瞬時に考えて言う事になりましたので、解かる人から観れば、程度の低い文章になってしまいました。

 目の前の場面は、この土地の水神様の存在を示す、丸く白く輝く玉だけになっています。

 K神社の稲荷様の今の存在を示す骨は、土地と同化して何も見えません。

 湯が沸騰して来ました。

 米を入れます。

 少し難の有る波の音で鳴り出しましたが、途中で波が取れて、綺麗な音に変わって行きました。

 丸く光る玉は、水神様の形(巳神)を取って御姿が出て来ました。

 K神社の稲荷様に関しては、又命婦専女神様の使者の稲荷様の表情など、全く何も変化は有りませんでした。

 私、「地神様、これで良しですね?」。

 妻、「○が出てるわ」。

 私、「使いの稲荷様、K神社の稲荷様に関しては、これで良かったですか?」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 これで今回の祈祷は終わったのですが・・・、勿論この方の、この領域から来るものは無くなったのですが、K神社の稲荷様の事は、やはり複雑なものが・・・、と言うのは、果たしてこれで良かったのかどうかという思いも少しはありました。

 祈祷が終り、家に帰って、再度その事について、此方の巳神様に聞いてみました。

 私、「地神様、今日はK神社の稲荷様に対して取った言葉、行い、あれで良かったですか」。

 妻、「良い」、と言ってるわ。

 私、「地神様、そしたら今日は良いことをした訳ですね」。

 妻、「うなずいたわ」。

 やはりこの地域(私の住んでいる)の稲荷社の御神霊に対しての事ですし、信仰している方も沢山居られますので、私の取った行為が間違っていればという責任は大いに感じます。

 この祈祷の4日後、やはりK神社の稲荷様に対しての私の行いが気になりましたので、此方の巳神様に聞いてみました。

 私、「地神様、この前の祈祷で、K神社の稲荷様に対して取った私の対処の仕方が間違っていなかったか、伏見稲荷の方に報告、説明してくれましたか」。

 妻、「緑の葉っぱが一枚、落ちて来たわ」、と言います。

 安心しました。



 私は今まで相当な数の祈祷を経験して来ました。

 ある時期は恐いものなしの時もありました。

 しかし、やればやる程、こんなに恐いものはない事が身にしみて解かる様になりました。

 増してや御神霊様に対しての対処に関しては、慎重の上に慎重を規して行わなければなりません

 どんな
正統な神霊をもって対処しても、正の法則が通じない程、身の毛のよだつ様なとてつもない存在が在るのも事実です

 この領域に憧れる者もおりますが、一度足を足を踏み入れれば先ず後悔します。

 自分の信じる存在を絶対神と崇め立て、後はお決まりのコースです

 後悔だけで済めば良いのですが、
人生を台なしにする方が殆んどです

 気づいた時には、もうその時期を逃がし、後は使われるのみのお決まりのコースが待っています

 恐い世界です

 正統な神霊と縁が有る方とて、その内容は異なりますが、それは厳しい世界が待ち受けています


 この文章のこの部分は、H24年7月12日(木)に書いているのですが、急きょ気になりましたので、此方の巳神様にK神社のその後を聞いてみました。

 私、「地神様、2ヶ月程前に祈祷に行かせて頂いた〜家での事ですが、K神社の稲荷様は伏見に帰られたと思いますが、その後、K神社には伏見から新しい御神霊様は来られていますか」、と尋ねてみました。

 妻、「×(ばつ)」が出てるわ。

 私、「来られていませんか。そしたら、又後に来られるという事ですか」、と尋ねてみました。

 妻、「こんな格好のものが出てるわ」。



 ??????????。

 私、「伏見に帰られたであろうK神社の稲荷様は今、又修行をされているのですか」。

 妻、「何も言わない」。

 私、「あの稲荷様は修行をしていないのであれば、今どの様な状態ですか」、と聞いてみました。

 妻、「何も言わないわ」。

 私、「あの稲荷様の状態は、今、何も無い、という事ですか」

 妻、「うなずいたよ」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・。

 このK神社の伏見稲荷の御神霊様も、どれ位の期間、このK神社に居られたのかは分かりませんが、当然、御自分の責務を果たされていたと思います

 何時、どんな理由で、上記した様な事になってしまったのかは解かりませんが、神霊といえども道を外せば、それ相当な裁きが待っているのでしょう

 K神社の稲荷様は伏見稲荷で再修業をされていると思っていたのですが・・・・、そしてK神社には、当然伏見稲荷大社より新しい稲荷様が来られていると思ったのですが・・・・・。

 毎日、K神社の稲荷社にお参りされている方も居られますので、K神社の稲荷社で手を合わせば、京都伏見稲荷大社に通じることになっていると思います。

 又少し時間が経って、此方の巳神様には、同じ質問をしてみようと思っています。















 
 
(ある相談の、稲荷が関係する部分を主に書く事にします)
鳴釜神事の実際と考察