地神(巳神・水神・土地の神)様の勧請・・・・1
この方は、私の知り合いの妹さんの付き合っている方です。
今年の盆過ぎに結婚の予定になっています。
大阪の真ん中で、ラーメン店を二軒、経営されています。
ラーメン店は忙しいのですが、従業員の事で何かと振り回されるのは、何処の店でも同じ事です。
この方は長男で、両親は若くして体を壊し、大変苦労をして国立大学を卒業された苦労人です。
私の知り合いの方からは妹さんの婚約者の苦労は聞いていましたので、この方の障りが、私の領域が関わっているのならと思い、此方の巳神様に聞いてみました。
「仏」という漢字が出ます。
そして「父」という漢字も出ます。
知り合いの妹さんを通し、この方の父方の事情を聞いてみました。
九州の墓を此方(兵庫県)に移動させてから、急にお父さんの体調(首、腰、背骨、足)が悪くなり、十数回の手術をしましたが、痛みも止まらず、横になっている状態が続いています。
そしてこの方のお母さんも、同様に体調を崩され、深刻な状況にあります。
この時点では、この領域がかんでいる様な障りは出て来ませんでした。
しかし、私の様な者から観れば、この方は手を合わせて生きなければ先が開けない、要するに、この方は御先祖様(仏壇祀り)の御守(お祀り)りをしないと、この先の人生が開けないというお役を持っているのが分かります。
そしてこの様な方は、何か、この人を守ってくれる神霊(守護神)が絶対必要な方です。
何の神霊(守護神)の力を借りずに、人生を切り開いて行く方も多いですが、守護神の力を借りなければ先が開けて行かない方も居られるのは事実です。
この先の人生、商売に関し、この方の守護する神霊を、此方の巳神様に聞いてみました。
私、「地神さん、この方、絶対、何か守ってくれる存在が必要な人と観ます。この方に縁の有る神霊を教えてください」。
妻、「切れ切れになった線が三角形を作って、その中に菱形や三角形の形が、やっぱり切れた線で出てるわ」、と言います。
私、「地神さん、それは巳神と観ますが、この方、此方の言う事を信じて巳神様をお祀りすれば、この方の人生、商売のこの先、見せてください」。
妻、「弓の様な・・、弓やわ・・・?」。
私、「書いてみ」。
妻が図を書きました。
私、「それ、弓や」、「地神様、この方、正式に巳神様を祀れば、その先、どうなりますか?」。
妻、「弓に棒みたいなのが・・・・?分からへん」。
私、「書いてみ」。
妻が図に書きました。
私、「それ、矢や」、「地神様、私達がこの方の所に行って、正式に巳神様を勧請すれば、その先、見せてください」。
妻、「何か、矢が後ろに引かれて・・・」。
私、「商売のこの先、見せてください」。
妻、「矢が後に引かれて、その後、飛んで行ったわ」。
私、「矢が飛んで行ったんやな?」。
妻、「遠くへ飛んで行ったわ」、と言います。
巳神様をこの方の守護神として、正式に勧請してお祀りすれば、商売、人生、飛躍すると取ります。
妻、「「叶」という字が出たわ」、と言います。
この旨、この方に伝えると、巳神様を正式にお祀りしたいと言われますので、後日、巳神様の勧請を行なう事となりました。
大変目出度い事ですので、此方の巳神様、私達に取っても嬉しい事です。
巳神様の勧請までの時間的な事や、又この方に取っても初めての事ですので、巳神様のお姿、他用意するもの等は、勧請の後に用意して頂くことにしました。
鳴釜による、巳神様勧請の儀です。
巳神様勧請の儀ですが、私達の場合、何時もそうですが、当然御先祖様が居られるわけですので、その方も納得(正して)して頂く事をして、その後、勧請の儀に入ります。
祈祷の前日、やはり私の体にはそれ相当の重い作用が入って来ました。
これははっきり言いまして辛いものですが、このお知らせが無いと訴えて来るものの正体やその程度が分かりませんので、絶対必要なものです。
勿論、人霊の話です。
この領域の方が綺麗事を言って、上記する事をバカにする方が居られますが、大変な間違いです。
訴えて来るものの苦しみも解ってあげるのがこの領域の者の仕事です。
今回の祈祷の順序としては、先ずこの方の御先祖様に対し、今までの此方の非礼を侘び、お経を上げさせていただきます。
大概はこの段階で、御先祖様の要求なり、状態が分かりますので、この要求を叶えたり、状態が良い方向に行く様に「線香護摩」を焚きます。
又、この護摩をもって、依頼者の祈願も行います。
最後に、「鳴釜神事」をもって、地神様勧請の儀に入ります。
今回、祈祷の当日は、前日程の重さは無いのですが、私の方には前日の残りが有るのを感じます。
幸い、妻の方には殆んど何も作用していませんので、良かったです。
私の方には、どんどん入ってもらって結構です。
そして、最初に御先祖様にお経を上げるのですが、不思議なほど変化は感じませんし、霊視している妻も何も見えて来ないと言います。
線香護摩に入ります。(地神様の勧請と直接関係は有りませんので、子細は省きます)
最初分からなかったものでも、大概この護摩で、はっきりしてくる事が多いです。
大量の線香を使って行いますので、今日の様なマンションでは注意(火災報知器、煙感知器の作動)がいります。
護摩の途中、依頼者の祈願の願文を読み上げている時、私の左肩の後から下へ、痛みが走り出しました。
私、「ちょっと観てか、左の肩から下にかけて、何が見えてるん?」、と妻に聞き、「地神様、見せてください」、と頼みました。
妻、「左の脇腹から腰の後ろにかけて、切られてるわ」、と言います。
私、「地神さん、これ、この切られている人を出してください」。
妻、「兜の様なものが出て来た」。
私、「顔は?」。
妻、「顔は無いけど、耳から口、鼻の所に・・・・」、「目は出てる」と格好をして見せます。
私、「顔を防御するものやろ?」。
私、「貴方、〜さんの先祖か?」、「そうなら合図をしてくれ」、「下を向いてくれ」。
妻、「下を向いたわ」。
私、「貴方、後ろを向いてください」。
妻、「動かないわ」。
これで解りました。
この方のお父さんが若くして動けなくなった理由が解りました。
この方のお父さんが、首、背骨、腰、足を十数回手術しても一向に痛みが取れない訳が解りました。
この武士、左の肩から脇腹、腰にかけて切られています。
この説明をすると、この方の遠い御先祖は、九州の武士で、高い地位にあったらしいと言われます。
もう少し早く縁が出来ていれば、お父さんの病気も今ほど深刻な状況にならなくてすんだと思うのですが、今らか悔やんでも仕方の無いことです。
私、「貴方、もう成仏せなあかんで、阿弥陀経を上げるから、成仏しいよ」、と告げ、此方の神霊には、「この武士、阿弥陀経で上に上げてください」、と頼みました。
霊視している妻が、
妻、「阿弥陀経の途中で、知らない内にスーと消えてしまった」、「上から銀色のものが降っておりて来た」、と言います。
何回も書きますが、もう少し早く私達と縁があれば、何とかなったと思うのですが、それも縁ですのでどうしょうもない事です。
次に、「鳴釜神事」で地神様勧請に入ります。
最初に書いています様に、今日は巳神様のお姿やその他の器などは、後日用意するとして、目の前にはお供え物、野菜、卵、お酒、塩、水、サカキが並んでいるだけです。
巳神様の場合、これで良いのです。
後日、この家の方がお姿を置くと、瞬時にお姿の中に入られます。
私に取っても、私の方の巳神様がこの方にどんな神霊(巳神様)をつけてくれるのか、大変興味が有りますし、待ち遠しい瞬間がもう直来ます。
先ず、地神様勧請の表白に入ります。
「謹み敬って申し上げます。伏して惟れば・・・・・」と読み上げて行きます。
「大祓い詞」、「大元造化三神報恩之祝詞」、「龍神祝詞」を上げます。
コンロに火をつけます。
「観音経」(龍神は観音菩薩の御姿も取ります)を上げます。
湯が沸騰してきます。
巳神様の勧請を念じて、米を入れます。
釜が鳴り出しましたが、弱い音で波が有ります。
大きな波ではありませんが、これでは駄目です。
理由は解ります。
線香の護摩で消えたはずですが、まだ武士の霊が上がり切れなかったものを、この釜で上げたわけです。
大変難しい事ですが、一つの釜焚きで、沢山のものを消し、それを上げる事は可能ですが、同時に神霊の勧請も行うというのは、やはり無理が有るし、失礼な事に当るのでしょう。
釜は正直です。
この事を此方の神霊に聞くと、「そうだ」と」頭を下にしました。
兎に角、自分で言うのはなんですが、私の祈祷は言葉は悪いですが、完璧に仕上げますので、時間がかかってしまい、祈祷依頼者には大変迷惑をおかけしています。
もう一度仕切り直しです。
私、「地神さん、もう何もないな?」、「勧請に入って良いか?」。
妻、「地神さん、頭をうなずいたよ」。
再度、勧請の表白を読み上げます。
コンロに火をつけます。
湯が沸騰して来ます。
米を入れます。
そう大きな音ではありませんが、安定した鳴りの音で鳴り出しました。
私、「何か見えるか?」。
妻、「何も」。
私、「何も見えないか?、そんなわけないやろ」、「丸いものは見えるか?」。
妻、「それは見えてる、丸いものが光ってる」。
私、「それを聞いてるんや」、「丸いものの中には何が見える?」。
妻、「何も見えない」。
私、「その丸いものを見とってよ」、「地神様、勧請された巳神様、その玉の中に出してください」。
妻、「玉の中に、何か見えて来たけど・・・・?、解らない」。
私、「こんなのが出てるやろ」、と言って妻に説明しました。
妻、「そう、丸の中に・・・」。
私、「勾玉みたいのが二つ出てるやろ?」、「目は出てるか?」、と言い、妻に絵を書いてもらいました。
丸く、白く光る玉の中に、巳神様が二体出ています。
目は出ていません。
この方に勧請された巳神様(地神様)です。
私、「〜家の地神様、〜さんの商売、この二人、守ってやってよ、頼むで」、「良しと納得したなら、玉の中に光を出してください」。
妻、「光ったわ」。
この時点で考えるのには、まだお姿を置いていませんので、この様な形を取って出て来たと解釈していました。
此方の巳神様に聞いても、「これで良し」と言われますので、この後御姿を置けば、違う形が展開されると解釈していました。
この方にその旨を説明しますと、この後直に伏見稲荷大社に行って、お姿など、一式を用意してきますと言われます。
そしてその日の晩、送って来られたのがこの写真です。
完璧です。
お酒を入れる容器は他の容器を用意されるのでしょうし、お水入れは蓋をとってお祀りすれば、これで完璧です。
そして、どの様な巳神様のお姿が見えるのでしょうかと尋ねられます。
明くる日、此方の巳神様を通して、この方に勧請された巳神様をお呼びしました。
私、「〜家の巳神様(地神様)、どうか御姿をお見せください」。
妻、「何も見えて来ないけど・・・・」。
私、「そんな訳ないやろ・・・・」。
妻、「丸い光の玉は見えるけど、中に何も見えないよ」、と言います。
少し考えましたが・・・。
私、「地神さん、巳神様(地神様)の存在は解りますし、この方々を守っているのも解ります。そしてお姿が出ないというのは、巳神様のお姿は夫婦一体、夫婦和合の姿、しかしこの方々はまだ籍の上では他人、正式に籍を入れ、夫婦になればはっきりとした二体の巳神様のお姿が出ると観ます」、と言いました。
妻、「地神さん、うなずいたわ」。
この方にはその旨説明をし、早く籍を入れる様に進言しました。
この夫婦、これからこの神霊(地神様)を祀り、これからの人生をこの神霊に賭けるわけですが、一生懸命にお祀りすれば、神霊(地神様)も一生懸命に守る事疑いなしです。
良い方向に進んで行きます。