稲荷勧請  5
 年が明けて(平成24年)直、京都での祈祷に行かせて頂きました。

 中国で商売をされている方です。

 私達がこの方の家で祈祷をした翌日(1月7日)に、京都伏見稲荷大社で稲荷勧請をお受けになりました。

 何時もの様に、命婦専女神様には、この方の情報を事前にお知らせさせて頂いておりますので、この方の商売に取って、良い神霊をつけてくださったと思います。

 この方の実家に神霊をお祀りし、この方は直に中国に行かれるそうです。

 稲荷勧請を受けて直に連絡があり、どの様な神霊様が来られたのか教えて欲しいと言われます。

 この様な事は数え切れない程させてさせて頂いていますので、何時もの様に此方の神霊を通し、今日勧請された伏見稲荷様を呼んでみました。




 妻、「黒い帽子をかぶった神主さんみたいな人が、白い衣装を着て階段の上で椅子の様なものに座っているわ」、「手に三宝?みたいなものを持って、その上にうすい木の色の箱が乗ってる」、と言います。

 御霊です。

 意味するものは解りますが、神霊のお姿を見せてくれる事を、再度此方の巳神様に頼み、今日勧請された神霊にも、お姿を見せてくださる様に頼みました。

 妻、「赤と白の水引きの様なものが出て来た」、「その横に、赤色の階段?の様なものも出て来た」、と言います。

 意味するものは十分解りますが・・・・、これではこの方にどう説明していいのか、素人の方に取っては少し疑問が残るのではないかという不安も多少はありました。

 この方にはこの場面の意味を説明させて頂き、納得していただきましたが、私が納得しませんので、この4日後、再度、此方の神霊に頼み、この家の伏見稲荷様を呼んでいただきました。

 私、「〜家の伏見稲荷様、どうかお姿をお見せください」。

 妻、「今日も神主さんが出て来て、拍手を一つパーンと打ったわ」、「彼岸花の様な形のものが・・、赤と白の花びらの様な・・・、その中に、赤と白の水引きの様なものが真ん中に出て、其処に小さな白い稲荷さんが此方を見てるわ」、と言います。



 私、「小さい稲荷か?」。

 妻、「いや、彼岸花みたいな、赤と白の水引きの様なものがすごく大きいから、稲荷さんが小さく見えてるみたい」、と言います。

 勧請された御神霊様を、この様な形で見せられるのは初めてです。

 目出度い、良い出方です。

 この稲荷様に話しかけてみましたが、特に反応は有りませんでした。

 しかし、神主さんの顔がずっと此方を見ていますので、このケースはこれで良いのでしょう。

 この方の職業から来るものなのか、又この方のお父さんのされていた職業から来る、目出度い知らせ方なのかは定かではありませんが、どちらにしてもこの先、この方の力になる事でしょう。

 珍しい場面を経験させていただきました。











 
鳴釜神事の実際と考察