伏見稲荷の眷属神(白狐)(命婦専女神)様について 7
ある祈祷をさせて頂いた所から、月桂冠の特選を頂いていました。
時機をみて、此方の巳神様夫婦と命婦専女神様に飲んで頂こうと思っていました。
つい先日、ある所での祈祷が終り、帰って来て此方の巳神様(女の)のお姿を見ますと、大変疲れた様子が見えます。
「飲んでもらおう」と、どんぶり鉢を三つ(一鉢、二鉢と数えると思うのですが、三つ目の数え方が分かりませんので)、その中にお酒を注いで、「二つは地神さん夫婦に、もう一つは伏見の白狐さんに持って行ってな」と伝え、何時もの様にビールを飲んで寝てしまいました。
ビールを飲みながら妻に、「ほんまに伏見に持って行ってくれたんかいな」、ちょっと聞いてみと言うと、妻が、「知らん顔してるわ」と言います。
まあ、此方の神霊としても、そんなに毎回、私の勝手な願いを聞いてくれる訳はないと思い、寝てしまいました。
翌朝5時前、目が覚めますと、右の耳からキーンと清んだ音が入って来ます。
「白狐(命婦専女神様)様や」と思いながら起きたのですが、片方では、「そんな訳ないやろ」と疑っている自分が居ます。
何時もの様に、此方の神霊をお祀りし、その後、伏見稲荷様をお祀りするのですが、祝詞を上げ出すと、右の耳からある音が入って来ます。(音の詳細は省きます。これを書けば納得される方も居られるのですが、間違った方に取られて勘違いされる方も居られますので、止めておきます)
「おっ、やっぱり」と思いました。
思いましたが、見る方のお役(見る方のお役は、此方の男の神霊に聞いていて、「なるほど」と納得はしているのですが)は妻の方に移っていますので、妻が起きて来るのを待ちました。
「地神さん、機嫌良く出てるか」と聞くと、「この頃は余計柔らかい表情で出てる」、と妻が言います。
私、「地神さん、昨夜のお酒、伏見に届けてくれましたか、今朝から白狐様の使いの方が来てるんやけど」、と聞くと、
妻、「地神さんの前に、アルファベットのHの形が出てるわ」、と言います。
私、「地神さん、それ、伏見稲荷の鳥居なら、朱色の色で見せてください」。
妻、「朱色の鳥居の形になったわ」、と言います。
私、「使いの稲荷さん、姿見せてみ」、と言いました。
妻、「何か、小さい、鼻が黒っぽい、頼り無さそうな稲荷さんが、見えて、出て来たわ」。
私、「もうちょっと近くに来てみ」。
妻、「頭の上の方と、体も少しぼやけてる」。
私、「あんた、もうちょっとこっちに来てみ」、「あんたな、白狐様に、此処へ行って来いと言われて来たんやろ、そうやろ、そうやったら口を開けてみ」。
妻、「口は開けないけど、頭をちょこっと下に下げたよ」。
私、「そうか、白狐様が行って来いと言ったんやな」、「白狐様に、有り難う御座いましたとお伝えしておいてな、頼むで」。
私、「分かったから、もうあんたも帰り」、と告げました。
妻、「帰らないで、こっちを見ているわ」。
少しして、
妻、「帰って行ってるわ」、と言います。
明くる日、相談がたまっていましたので、その事を済ませた後、気になる事(鳥居の色や使いの狐さんの鼻の色など)が有りましたので、再度聞いてみました。
私、「地神さん、昨日の件ですが、再度聞きます」、「昨日来た、白狐様の使いの稲荷さん、あれは本物ですか」と聞いてみました。
妻、「来てるよ」、「此処に来てるよ」、と言います。
私、「あんたに再度聞くが、あんた、白狐様の使いの・・・」と聞き始めると、
妻、「稲荷さんの周りや、稲荷さんの色が白く輝き出した」、と」言います。
私、「御免な、疑ったわけやないんやけどな・・・、御免な」、と謝りました。
妻、「幼い稲荷さんやわ」。
私、「御免な」、「ハイ、もう帰り」。
妻、「帰らないでこっちを見てるわ」。
何回か、「帰り」、「帰り」と言うものですから、
妻、「何か、頼りない顔して帰って行ったよ」、と言います。
それにしても、よくもこんな末端の、私達の様な所にも縁を持ってくれるものだと、命婦専女神様にはつくづく感謝する事しきりです。