不動明王の開眼
(命婦専女神様の御導きにより、京都伏見稲荷大社、田中大神様の本地、不動明王様を御迎えした開眼の始終と、其処に展開されたこの家の家主のお役)
今回、伏見稲荷大社、命婦専女神様の御導きにより、田中大神様の本地、不動明王様のお正念を頂いたこの方との縁は、3〜4年前、この方からの電話が始まりでした。
親戚の不義によって4000千万の借金を背負い込み、二進も三進(にっちもさっちも)も行かなくなった、何とかして乗り切りたいが、どうしたら良いのかという相談でした。
即座に、「無理です」とお断りした事を覚えています。
此方の小さい神様が、この方の所に行く様子が、
妻、「泳いで行ってるわ」、と言います。
この地方は水郷で有名な土地で、後から聞いた事ですが、この方の家が建っている一帯も埋立地という事です。
「無理です」とお断りしましたが、その後も、何とかなりませんかと何回も連絡を頂きました。
その都度、「無理です」とお断りした事を覚えています。
真面目そうな人柄が良く分かるだけに、そして騙されて背負い込んだ莫大な額の借金で悩まれているという現実、私自身、身内の不条理な行為を味わった事がだぶって、この方の話を聞くようになりました。
奥さん、子供さんにも、ある意味の障害(障り)が有ります。
此方の巳神様には、この方の奥さん、子供さんの障害は、私達がこの方の所に行き、神事を行えば良い方向に行くのかと聞くと、長い間が有って、その後頭を下に向けました。
この方の所に行くのは、大変責任を感じて現地に行った事を覚えています。
具体的に、何を祓うというものは無いのですが、兎に角この家族が、健康で事故も無しに暮らせたら、借金も何とかなるという思いで現地に行きました。
鳴釜の神事は無事に終わりましたが、話はやはり借金の事になりました。
伏見稲荷様をお祀りするように進言した事を覚えています。
この方は、直にでも京都の伏見稲荷大社で稲荷勧請を受けたいと言われますので、命婦専女神様には、この方の事情を伝えさせて頂きました。
後日、この方は京都の伏見稲荷大社で稲荷勧請を受けられました。
家に帰って、伏見稲荷様をお祀りしたとの連絡が入りましたので、早速、稲荷様を呼んでみました。
妻、「〜さんとこの稲荷さん、真ん中に光るお札の様なものに手をかけてるわ」。
妻、「白い巳さんが三体出てるよ」、「子供の巳さんも居るわ」、と言います。
この家族を守る為、白狐様(命婦専女神様)が稲荷様だけではなく、三体の巳神様も縁をつけてくださいました。
伏見の稲荷山の巳神様です。
この巳神様、稲荷様に、この家の子供さんを守ってやって欲しいと頼みますと、
妻、「〜君の両肩の上に、丸く光る玉が出て来た」、と言います。
よく耳にする事ですが、「稲荷は恐い」、と言う方が居られますが、それはそんな事を言う方(ほう)に問題が有るからです。
良い方にも作用が強い分、反対の作用も強いかも知れませんが、全て祀る方に問題が有るからです。
最初の内、この方には、そんなに根を詰めて祀らなくても良い様に指導した事を覚えています。
最初から一生懸命にお祀りすると、大概の方が途中で止めてしまいます。
その後、この家の神霊の状態(祀り方の状態)は、ちょくちょく覗いていました。
祀り始めて1年、2年と時が過ぎて行くのですが、神霊の状態に変化は有りません。
一生懸命に祀っていると言われるのですが、巳神様にしても小さく細いままです。
稲荷様も、最初と全く変わりません。
私としても、この方が毎日一生懸命に祀っているのが分かるのですが・・・・・。
私からの課題としてこの方には、もう少し厳しい条件を出してみました。
休みの日で時間が有る時、一日中神霊と向かい合って、祝詞、お経を上げたり・・・、般若心経を一万回上げてみたり、観音経を百回上げるとかの課題を出してみました。
この方はその通りにされるのが分かっていましたので言ってみましたが、案の定、その通りにされました。
そうこうする内に、この方や奥さんの目の前で、ある現象が起こる様になりました。
光です。
夜ですが、部屋の中が真昼の様な光りに包まれるのです。
そして、耳から声が聞こえて来ます。
この領域を、一生懸命にすれば、そしてその人に隙があれば、よく起こる事です。
この光を神として崇めれば、祀った方はやがて一般の方とは違う方向の道が待っています。
巷ではよく有る話しです。
哀れです。
この方も隙が有ったのでしょう。
こんなものは此方(私の方)から消したらそれで終りです。
毎朝5時に起き、2時間かけて神仏を祀って、その生活を3年続けて(確かに、この領域の3年というスパンは大変短いのですが)いれば、もっと奥深いものに心が動くのは、真面目にやって来た者が経験する気持ちです。
騙されて出来た借金を、何も言わずに返済されている姿勢、これは修行です。
私はこの方には、不条理な苦労(修行)をして来て得たもの、奥さんや子供さんの事情から得たもの、これを同じ様な境遇の方がこの方と縁を持って、それが困っている方の為の救いになるなら、そしてその手段として、私達の様な存在もあるので、一生懸命にやるのなら、この道の縁をつけると話しました。
この方は「出来ますか」と言われます。
何も見えないんです。
何も聞こえないんです、と言われます。
これが良いのです。
これが最高に良いのです。
これでこの道に邁進出来ます。
煩わしいものを聞いたり見たりしないで、一生懸命に修行が出来ます。
一生懸命の願いが神霊に通じ、祈願が成就するようになります。
一般的に、この領域に進まないといけない方は「しなければならない」というお役を持っていますが、この方の場合、「しなければならない」というお役はありません。
巷に居られるこの領域の方は、「しなければならない」でなく、「させられてしまった」という事情の方が多いと思います。
そしてこの方は、「します」と言われます。
しかし、この方のお祀りされる神霊は、まだまだ力不足の感は否めません。
此方の巳神様にその旨を聞いてみますと、しばらく間を置いて、「させてみ」という態度を取りました。
この方は直にでも釜を買いますと言われます。
この神事は、絶対に不動明王様の力が要りますので、不動明王様もお祀りする事を話しました。
不動明王様もお祀りさせて頂きますとも言われます。
そうなればこの方の場合、稲荷様、巳神様、両方の神霊は伏見から来られていますので、不動明王様も当然伏見稲荷からとなります。
その旨、此方の巳神様に話すと、頭を下に下げました。
伏見稲荷大社、田中大神様の本地、不動明王様に来て頂きたい旨を、此方の巳神様から命婦専女神様の方に伝えて頂きましたが、私の方からも同じ旨伝えさせて頂きました。
この内容を何回も命婦専女神様にはお伝えしました。
釜も不動明王様の像も用意しましたと言われますので、開眼供養の日にちを決め、その2日前に、再度、此方の情報が命婦専女神様の方に伝わり、当日は来て頂けるのか、田中大神様からのお正念は来られるのかを此方の巳神様に聞いてみました。
妻、「此方の地神さんから光が出て、〜さんの所の地神さんが三体、屋根の様な下に居るのが見える」、と言います。
私、「後は何も出てないか?」。
妻、「何も」。
私、「三体の巳さんの大きさは?」。
妻、「小さい」。
私、「地神様、〜さんの所の不動明王様のお正念、これは伏見の田中大神様の方からのお正念だけではなく、〜さんの家の地神さんも何らかの関わりを持つという事ですか?」。
妻、「何も、言わないわ」。
此方の巳神様の見せ方、これは意味が有るのですが、解った様な、解らない様な、まあ、悪い出方ではありませんので、鳴釜による開眼供養に挑みました。
遠方ですので、現地で一泊してからの神事になります。
私も妻も、現地に着いてホテルに入った時点位から、体が重く、感じるものは「水」です。
そして夜中位から、重いものが体に乗ってきます。
私達を拒否するものです。
大した事は無いのですが・・・・、そしてそれが何かは薄々分かっていましたが・・・、今回は目出度い事で来させていただき、又、初めて焚く釜という事もあって、対処法に悩んでいました。
祈祷の朝、私も妻も、体が重く、肩に乗って来るものがあります。
此処で聞いたらそれが何かは分かるのですが、この後直に片が付きますので、そのまま現地に向かいました。
今回不動明王様を祀られる方は、サッシの会社を経営されている方です。
職人さんですし、あらゆる道具もありますので、お厨子など、全て自分で作られています。
大したものです。
今回は、不動明王様の開眼供養と、その後この方に鳴釜神事を教えさせて頂く予定にしています。
不動明王様の開眼供養は、線香の護摩で始まり、鳴釜神事で締めくくる予定にしています。
先ず、線香護摩の舞台作りに取りかかりましたが、内心、「やっぱり、先ず最初に、こいつをやってしまわなあかんのかい」と思いながら、準備を終えました。
妻、「出てるよ」。
妻、「耳から黒い毛が出てるわ」、「目も真っ黒」。
私、「顔も出してみ」。
妻、「顔も真っ黒」。
私、「・・・・、こんなもの、何処から入って来たんや」、「さらの(新品の)釜で・・・・、最初にこんなものを消す為に使うのも・・・・・、腹の立つ奴やの」、と思いながら、
私、「地神様、白狐様(命婦専女神様)を御呼びください」、と言い、「稲荷五社大神祓」を上げました。
妻、「来てないよ」。
再度此方の巳神様には、白狐様を御呼びして頂きたい旨を伝えました。
30秒程経って、
妻、「来てあったわ」、「右の上に、両足だけ見えるわ」、「足を動かしているけど、此方には来てないよ」。
私、「汚いものが居るから、来てないんやろ」。
さらの釜を、最初にこんなのもを祓う為に使うのも・・・・、と考えながら、
私、「地神様、しょうがないのなら、この真っ黒のもの、釜で消してから本題に入りましょうか?」、と聞いてみました。
妻「このまま進んで良し、と言ってるわ」。
腹が立ちましたが、この頃はむやみに刀を振り下ろす事は避けていましたので・・・、しかし此方の気が治まりませんので、頭の中で剣を2〜3回下ろしてしまいました。
妻、「釜で消さなくても良いので、線香護摩に入れ、と言ってる」。
線香護摩に入ります。
「不動尊いのり経」から「不動明王利益和讃」に入った時、
妻、「黒い顔の下位に、三角形が出て来て、その三角形を剣が斜め上から切って、反対側からも切って、真ん中に刺して、ぐるぐる回してるわ」、「三角形が丸い形になって、黒い顔も消えてしまったけど、黒い紐の様なものが周りに沢山動いているわ」、「一帯が水やわ」、と言います。(このものの正体は、今回の開眼とは関係有りませんので、省きます)
内心、私が切ったのと違うで〜と思いましたが・・・・・。(この頃は、もう切るのが嫌になっているものですから)
私、「まだ居るやろ?」。
妻、「何か・・・、菩薩さんの様なものが、親指と人差し指で輪を作って、その輪を此方に向けたり、反対側に向けたりしてるわ」。
私、「暇な奴やの」、「ボケ」、「もう消えたやろ?」、「もう何も見えないはずや」。
妻、「もう何も見えない」。
私、「白狐様、すみませんでした」、「折角、御出で頂いているのに、すみませんでした」、「どうかお越しください」。
妻、「来てあったよ」、「毛が乱れているわ」。(伏見稲荷大社、白狐社に居られる命婦専女神様は、毛の乱れも無く、大変しとやかな御姿で現れますが、お出で頂いた時は、この様な戦闘態勢の御姿が多いです)
白狐様(命婦専女神様)には、今回の不動明王開眼に際し、田中大神様からのお正念を頂きたい旨を話しました。
妻、「白狐さん、礼をしてあったよ」。
私、「白狐さんが礼をしたって・・・・、頼んでいるのは此方やで・・・・」。
妻、「深く、礼をしてあったよ」。
私、「ふ〜ん」。
前後しますが、此処まで来る前に、この家の三体の巳神様、この家の伏見稲荷様(この日は、一体しかお姿が出ませんでした)もこの場に姿を見せています。
妻、「この家の稲荷さん、白狐さんの方ばかり見て、此方を向かないわ」、「白狐さんと比べたら、もの凄く小さく見えるわ」。(これはよくある事で、神霊は・・人間でも同じですが、自分より身分の高いものや、何かを懇願する時、体が小さくなる事が多いです)
線香護摩から鳴釜の神事に移る折、
妻、「この家の地神さんの一つが、ものすごく大きな巳神様になったよ」、と言います。
私、「??????、大きくなったて・・・????」、「男の(主人の)巳さんやろ」。
私、「待っていたんやろ、以前この巳さんから人助けをしたいとは聞いていたけど・・・・、この家の者の、今回の様な行いを待っていたんやろ」。
私、「〜家の男の地神さん、あんた、待ってたんか、〜さんが釜を焚く事を待っていたんやな」、「この後〜さんに釜を教えるが、〜さんと一緒に人助けをしてくれるか、頼んだで」。
妻、「黒い目やわ、舌も黒いけど」、と言います。
舌が黒い巳神様とは・・・・、どう取って良いのか・・・・?。
妻、「黒い目を閉めたよ」。
私、「あんた、この家の者、奥さん、子供さんも病気が有るが、守ってやってくれるか」。
妻、「巳さんの両側に、手の様なもの出て、他の二体の巳さんを抱きかかえる様にしてるわ」。
私、「此処の奥さんの病気も、これ以上悪くならない様に守ってよ」。
妻、「黒い目をつむったわ」。
私のこれまでの経験で、一気に巳神様の体が大きくなったのは、これが初めてです。
〜さんが一生懸命にお祀りした事で、この巳神様も力を付けていたのでしょうが、今回の様な形の、後一押しが欲しかったのでしょう。
この家の稲荷様は白狐様の方ばかり向いて、一向に此方を向く気配が有りません。
釜に火を入れます。
湯が沸騰して来ます。
米を入れます。
釜は大きな音で鳴り出します。
少し波のある音です。
妻、「音が見えるわ」、「普通、上に音が見えるけど、釜の周り、下方向に渦が巻いてるわ」、と言います。
この鳴釜というのは、何回やっても、その都度新しい発見が有ります。
私、「他に何か見えるか?」。
妻、「それだけ」、「何も見えない」、「ものすごい渦やわ」。
私、「この家の巳さんは?」、「大きいままか?」。
妻、「真直ぐ前を見てる」、「大きいまま」。
やがて音が静かになって行きます。
私、「白狐様、これで宜しいでしょうか」、「これで、田中大神様からのお正念、入りましたでしょうか」。
妻、「白狐さん、前足で地面を叩いたよ」。
私、「有り難う御座いました」、「これでこの家の御神霊は白狐様の御導きで、全て伏見稲荷から来られました」、「この先〜さんが困った時、窮地に立った時、伏見の方を向いて答えを求めた際、どうか力になってやってください」。
妻、「地面を叩いたよ」。
白狐様(命婦専女神様)には、この度の御礼を述べ、「稲荷大神秘文」をもってお帰り願いました。
この後、この方には鳴釜のある部分だけを教えました。
以後、自分で勉強するだけです。
只、私が望むのは、釜が鳴ったからというだけで、喜ぶ様な施術者にはなって欲しくはないという事です。
それでは余りにも狭く、こっけい過ぎますので。
この方は真面目ですし、自分でこつこつされる方ですので、その心配はしておりません。
何しろ遠方ですので、話もそこそこに、この後直に帰路につきました。
明くる日、私の家で、〜さんの巳神様をお呼びし、又、昨日確かめられなかった伏見稲荷から来られた不動明王様のお正念を見せて頂きました。
今日、この家の巳神様は白い鳥の形を取って現れました。、大きな巳神様の体から白い羽の様なものが出て、その羽の両脇に二体(奥さんと子供さん)の巳神様を大事そうに抱いています。
(巳神が白い鳥の形を取るという事実、伏見稲荷、又、稲荷山との関係が考えられます。今までの伏見稲荷様とのお付き合いの中で、鹿がお使いとして姿を見せた事が有りますが、又課題が出来ました)(まだ発表していませんが、大神神社(三輪明神)の御神霊が付くある霊能者の場合、白鳥がお姿を見せましたが、又折を見て、書いてみたいと思っています)
巳神様の上には、朱色に近い色の炎の塊(伏見稲荷の宝珠と取ります)(田中大神様からの不動明王様のお正念と取ります)が燃えています。
これで良しです。
一生懸命にお祀りして、人助けをさせて頂いたら、有り難い事です。
只、2〜3年は平穏に進むと思いますが、それからが正念場です。
期待しています。
最後になりましたが、この家の不動明王様です。
立派なお厨子です。
写真には写っていない下段も、全て手作りです。