白狐様(命婦専女神様)からの呼び出し
 つい2週間ほど前の事です。

 午後6時頃、何時もの事ですが、お待ちいただいている相談事の御伺いを妻と二人ですべく数珠を持ち、目を閉じました。

 勿論この時点では、此方の神霊には目の前の相談事の内容は伝えてはいません。(伝えようと、伝えまいと、神霊に取っては分かっている事なのですが)

 妻、「稲荷さんが来てる」、「座ってる」、「大人しそうな、女の稲荷さん」、と言います。
 
 直に察しが付きました。

 私、「あんた、伏見の白狐様(命婦専女神様)の使いで来たんやろ?」、「もっとこっちにおいで」。

 妻、「来たよ」、「綺麗な、行儀の良い稲荷さんやわ」、「大人しくしてるわ」、「口に何かくわえてるわ」。

 私、「稲穂や」「稲荷さん、あんた、それ、口にくわえてる物、白狐さんに此処へ持って行けと言われたんか?」

 妻、「大人しく、じっとこっちを見てるわ」。



 私、「有難う、帰ったら白狐様に、私らが有難うと言ってたと、伝えておいてな」、「もう帰り、有り難う」、と言いました。

 白狐様からの使いの内容は大変光栄で有り難いのですが、相談事がたまっていましたので、使いの稲荷様には、早く帰る様に伝えました。

 妻、「帰らないで、じっと見てるわ」。

 私、「稲荷さん、白狐様の気持ちは分かりましたので、その旨白狐様に伝えてな」、「帰り」、「稲荷祝詞を上げるから、早よ帰り」、と言い、「稲荷祝詞」を上げました。

 妻、「大人しいに帰ったわ」、「帰る途中にこっちを振り返り、有難うと言ったわ」。

 私、「稲穂は?」。

 妻、「帰る時はくわえてなかったよ」

 私、「何やろ?」。

 私の中では察しは付いていました。

 付いていましたが、まさか、と言う気持ちでした。

 あくる朝、何時もの様に家の巳神様に手を合わせていますと、隣に居る妻が、

 妻、「緑色の木が見えて来た」、「背が高く大きな木になった」、「緑が深く、葉っぱが茂ってる」

 私、「杉やろ?」、「稲荷山の杉の木やろ」。



 私、「地神様、白狐様の、「一度伏見に来い」、という意味に取りますが」。

 妻、「頭を下に下げたわ」。

 実際、以前ほどではないですが、白狐様(命婦専女神様)には審判を仰いだりして、大変御世話になっています。

 そして、伏見稲荷大社の方にも参らせては頂いていますが、考えてみれば、京都での祈祷の後に寄らせて頂くケースが殆んどです。

 しかも此処1年間は、伏見稲荷大社には足を運んでいませんでした。

 行こう、と決めました。

 ついでにではなく、それだけに行こうと決めました。

 そうこうしているとある日、不条理な相談事が入って来ました。

 内容は書きませんが、迷惑なものです。

 しんどい思いをしました。

 この始終は登載しない方が良いと判断しましたので書きませんが、此方の巳神様に取っても、今までに無い判断を下されました。

 伏見稲荷大社に行く3日ほど前の出来事です。

 その判断に対し、私は此方の巳神にきつい言葉を浴びせました。

 巳神様は、下を向いたまま、口を開けて何かを言っています。

 この巳神様の態度の意味が分かるのに、一日かかりました。

 要するに、「お前達を守る為に引いた」、という事です。

 私達の非礼を侘び、巳神も許してくれたのですが、巳神様の表情がもうひとつさえません。

 そこで、

 私、「地神さん、白狐様の所に行こうか」、「8月24日に行こうか」、と言いました。

 妻、「地神さんの体がびくびくと動いた(くねくねという動きを早くした様な)」、「うれしそ〜な顔をしたよ」、と言います。

 白狐様と此方の巳神様とは、相当な地位の差はあるのでしょうが、仲の良い(失礼な言い方ですが)間柄と思えます。

 伏見稲荷大社に行くと決ると、此方の巳神様の態度が変に興奮している様に見えます。

 8月24日(水)、伏見稲荷に参る朝、此方の巳神様を呼ぶと、変に落ち着いています。

 ???????、分からん。

 伏見稲荷大社に着き、此方の巳神様の御姿を出しますが、落ち着いているというか、すましているというか・・・、分かりません。

 伏見稲荷大社の境内に入ります。

 今日は揺らぎは有りません。

 今のところ、揺らぎは感じません。

 これがベストです。

 「揺らぎについて」は、機会が有りますと、登載させて頂きます。

 本殿が工事中なのか、参拝客が少なくスムーズに白狐社の前に着きました。

 白狐社の前に立ち、息を整え、周囲が開くのを待ちます。

 この意味は、参拝客の中には、考え方の程度や、いろんなものを憑けて神霊の前に立ちますので、その意味も有り、出来るだけ人の居ない時を待ちます。

 幸いにも、白狐社は少し横に位地しますので、通り過ぎる方が多く、私達に取っては良い事です。

 先ず、深く一礼(私はこのやり方です)して此方の巳神様の御姿を出します。

 「稲荷五社大神祓」をもって、白狐様(命婦専女神様)をお呼びします。

 祝詞を上げ終り、5〜6秒程して、

 妻、「出てあった」、「大きく出であった」、「今日は
かしこまって、真直ぐこっちを見ておられるわ」、「毛も乱れずに、綺麗に出ている」、「前の両足をしっかりと地面について、何時もと全く違う態度に見えるわ」、「肘(前足の)を少し曲げて、此方を見てるよ、と言います。

 白狐様には日頃のお礼を丁重に述べ、これからも御守り、又御指導願うべく頼みました。

 妻、「頭を下に振り、「苦しゅうない」、という様な表情をしたよ」。

 俗っぽい書き方をします。。

 今回、急に白狐様の使いが私の家に来られ、稲穂を置いて帰られたという意味は、広い意味で、一つ私に褒美をやる、とも取れます。

 稲荷の稲穂の意味は、俗っぽく言えば
お金、地位、名誉を授けると取ります

 広く違う意味に解釈すれば、
お前を認める、この領域を深く勉強する課題を与える、とも取れます

 はたまた、
白狐様(命婦専女神様)のお試しなのか

 どちらにしても生きている以上お金は必要ですが、私達にお金、地位、名誉は要りません。

 人よりは苦労をし、身内の裏切りにより、お金の苦労も人一倍して来たし、勿論今でもしていますが、この領域の仕事をしていますと思うのですが、お金を儲けて、次に良い車に乗り、良い家に住んで、やれやれと思ったら、皆さん病気になられるか、家族の間に問題が起きます。

 ベンツやBMWに乗ってふんぞり返る時間などほんのわずかです。

 私が生まれて育ってきた時代の影響か、物欲に走る人と、精神的なものに重きを置く人とに分かれるのは事実ですが、やはり物質的なものに価値を見出す方は多いです。

 私の性格でしょうか、蓮如上人の御文章(御文)の「白骨の章」が頭から離れません。

 100人中90人は、一笑に付されるでしょうが。

 此方の巳神様は何時もの位置に御姿を見せています

 妻、「白狐様の姿が、今日はもの凄く大きく出ている」

 白狐様には、今回の呼び出しの件をはっきり聞いてみました。(程度が低いですが、やはり知りたかったものですから)

 私、「白狐様、白狐様が私達を呼ばれた訳、私なりに考えてみれば、今日まで私の釜を縁に、沢山の伏見稲荷様と縁を持たせて頂きました。白狐様(命婦専女神様)にも度々祈祷の場にお越し頂き、白狐様のお力の上に祈祷の成就を遂げさせて頂きました。御礼を述べるのは私達の方なのですが・・・、白狐様、この前の祈祷時、白狐様があの様に嬉しそうな態度を取られたのを見るのは初めてでした。あの時の褒美として、私達を呼ばれたのですか」

 白狐社の前で、アホな事を聞いてしまいました。

 私、「白狐様、どうした?」。

 妻、「何もしないで、前を見てるよ」。

 私、「怒った様な感じは無いか?」。

 妻、「別に」。

 私、「アホな事を聞いてしまいました。お許しください」、「白狐様、使いの稲荷様が持ってきた稲穂の意味は分かりませんが、私達は伏見様から頂くものは何も有りません」、「この歳でお金が入っても、何の意味も有りません」

 私、「白狐様、強いて言えば、健康、私達夫婦に健康をください」、「これさえ有れば、何でも出来ますので」、と言い、頭を下げました。

 妻、「地神さんも一緒に頭を下げてるわ」、と言います。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 妻、
「白狐さん、前足の両肘を曲げて、頭を下げてあったわ」、と言います。

 妻、
「白狐さん、頭を上げて「苦しゅうない」、という感じやわ」。

 私、「白狐様、有難う御座います」、「白狐様、巷に居られる伏見稲荷様が窮地に立って居られる時、そしてそれが、私達の釜焚きでお役にたてるなら、縁を付けてください。何時でも言ってください。宜しくお願いします」、と言いました。

 妻、
「白狐さん、深く一礼してあったわ」

 妻、
「今日の白狐様、口も目も、耳も赤やわ」、「耳の赤色は少し朱色がかっている」、「白狐様の周りも光ってる」、と言います。



 気を良くした私は、此処で軽い事を口走ってしまいました。

 私、「後ろの稲荷さん、皆顔見せてみ」。

 妻、「小さい稲荷さんが出て来たわ」、「こっちを見ているのも居るし、バラバラの方を向いてるわ」、「顔だけ出してるのも居るわ」。

 この後、白狐様には2〜3聞きたい事が有りましたので、聞いてみましたが、今回の題とは関係有りませんので書きません。

 私、「ところで地神さんは?」。

 妻、「消えてしまったわ」。

 地神様にしても、一応用がすんだみたいですので、御姿を隠したのでしょう。

 白狐様には、今日の事の礼を言い、私達は階段を降り始めたのですが、後を振り返ると、
白狐様がまだ私達を見ていました。

 妻、「ほんまに見えとへんの?」。

 私、「見えへん」。

 妻、「見えてる様に思うけど。私が見えてるものを言う前に、皆言い当てるし?」。

 私、「見えとへんで」。

 妻、「そうかな〜・・・・・」。

 
 何故、白狐様(命婦専女神様)が私達を伏見に呼ばれたのか、真相は解りませんが、気持ちの良い出来事でした。

















 
鳴釜神事の実際と考察