正一位伏見稲荷様の予期せぬ新旧交替の始終と、
思いもつかなかった稲荷山からの巳神様の事
先ず、己が不明を恥じる事しきりです。
自分の知識、経験の乏しさ,分解力、解明力の無さには情けなくなります。
初めから(祈祷前から)今回の展開を解明済みで祈祷に望む力の有る方がおいでなら、弟子入りを希望します。
各系統の稲荷神や一匹オオカミ的な(何処にも属していない)稲荷神を対象に、相当な数、種類の祈祷をこなしてきたつもりでおりましたが、今回は参りました。
祈祷前には相当な時間を費やし、殆んど解明した状態で現地での祈祷に臨み、その結果、より深く解明に向けた結果を得る事が常ですが、今回は違いました。
勿論結果的には今回の祈願は成就されたのですが・・・・。
尚、今回の祈祷で、今から書く内容に到るまでには、二時間ほどの時間を費やしています。
由緒ある、歴史のある家の事情は、極普通の家のそれとは異なり、其処にはこの領域の作用が及んだ結果としての繁栄が過って有り、それを御座なりにした結果の、現在の複雑な状況を正してからの今回の祈祷となりましたので、此方も少し疲れていたのかも知れません。
今回は、このお家の、過って繁栄していた時のこの領域の御助け等の状況説明、御先祖様に関する事は省きます。
神、仏(寺との関係)との関係は濃密に有った事は事実です。
今回私達がこの祈祷を行う事になった経緯は、全く違う相談事から始まって、その後、この家の過って繁栄した時に祀られた稲荷社の状態を聞かされ、今は空き家になっている実家の土地を霊視した事から始まりました。
90年前に、この家の御先祖様が伏見稲荷大社より稲荷勧請を受け、その結果この家が繁栄しましたが、今は祀り手も無く、庭には大きな御社が淋しく存在するだけになりました。
名前は、「正一位・・・・・様」と名付けられています。
大斎祀式の御霊(分霊)ですが、今の大斎祀式の寸法とは少し違います。(今回御霊(庭の御社)を移転し、今の所の屋内にお祀りする為に神具店で御社をみたのですが、合う寸法の御社がない為、特別に作ってもらいました)
正一位・・・・様と名の付いた位の高い稲荷様ですが、今回に限らず、どの様な位の稲荷様でも、又私に取っては初対面の稲荷神でも、そして御姿を御見せになったその神霊が、私に対してどの様な態度を取られようとも、私には白狐様(命婦専女神様)に通じる神霊((巳神様)を通し、直に私の情報が相手の稲荷神に届き、それによって相手の神霊も私を認めるというのが常ですので、どの様な稲荷神に向き合っても何ら心配はしておりません。
〜家の伏見稲荷様が、今現在、どの様な状態で居られるのか、聞いてみました。
私、「地神様、・・・県・・・市・・・、〜家の庭に祀られている伏見稲荷様を御呼びください」、「〜家の正一位・・・・様、御姿を御見せください」。
妻、「稲荷さんが座って両手をついて、頭を下げているわ」。
私、「〜家の正一位・・・・様、位の高い稲荷様と観ます」、「私は兵庫県・・・に住む、高橋克明と言います」、「私の事は、伏見稲荷、白狐社、命婦専女神様に聞いてください・・・・」。
妻、「分かっている」、「聞いている」、と言ってるわ。
妻、「稲荷さん、今度は両手を前に合わせたわ」。
私、「待ってたんやろ、私らの様な者が来てくれるのを」、「今の祀られている状態を何とかして欲しいんやろ」、「その事をこの家の者に伝えて欲しいと言われているんやろ」。
この時点では、この様な解釈しか出来ませんでした。
後ほど、この稲荷様のお出になった姿、動作などの意味を、この家の方に話し、もっと心を込めてお祀りされる様に伝えました。
そして出来たら、今は空き家になった庭に祀られている稲荷様を、今住んでいる所にお招きし、家族全員で一生懸命にお祀りされたらどうですか、と進言しました。
私が観るに、この稲荷様、相当な力をお持ちの、そこそこの年齢の稲荷様と観ます。
確かにこの時点では、少しやつれも見えましたが、中々位の高い稲荷神と観ます。
妻、「ずっと手を合わせてるわ」、と言います。
気になりましたので、あくる日も、この稲荷様をお呼びしました。
赤い鳥居の様なものが見えます。
その手前に、昨日御姿を見せた稲荷様が座って出て来ました。
今日は此方を向いて手を合わせたりせず、普通に座って居られます。
しかし手は、地面をかいています。
後方へかいています。
妻、「今日は普通の表情をしてるわ」、「偉そうにしてるわ」、と言います。
私、「〜家の正一位・・・・様、貴方の言いたい事は分かります。この家の者に、昔の様に一生懸命に祀る様に伝えておきます」、「又縁が有りましたら、其方の方へ釜を焚きに行かせていただきます」、と告げ、「稲荷祝詞をもってお送りいたしますので、どうかお帰りください」、と言い、「稲荷祝詞」を上げました。
この時点の私の解釈の程度は、この程度の低さです。
妻、「こっちを振り向きながら、やはり駄目かな〜という態度で帰られたわ」。
私、「稲荷さんの事を話しても、相手の方には通じんやろ」、「稲荷さんには悪いけど、と言って、此方から押しかけて行くわけにもいかんし・・・・」、「しょうがないやろ」。
2〜3日後にこの家の御主人から連絡が有り、今住んでいる所で稲荷様をお祀りしたいが、どの様な手順で事を運んだら宜しいでしょうかと聞かれます。
そして誰も住んでいない家の庭で祀られている稲荷社の中には、小さい巳神様の御姿も祀られているが、それはどう対処すれば良いのかも聞かれます。
このものの対処については、私の得意中の得意です。
全く軽い気持ちで、「任せてください」と返事をさせていただきましたが、これがこの後の展開を困難なものにするとは、この時点では全く分かりませんでした。
私、「地神様、〜家の稲荷社の中に、巳神様の御姿も置かれていると聞きましたが、その御姿の中に入っているお正念を見せてください」。
当然、何時もの様に、この土地の巳神様が姿を見せると思っていましたが、
妻、「何も見えないけど」、と言います。
私、「地神様、再度同じ事を聞きます。この家の地の神様を御呼びください」。
妻、「イ・・・と、ム・・・、の文字が見える」。
私、「仏・・・か?」。
妻、「他の場所に、寺を意味する形の様なものが出て来たけど、丸(○)が真ん中にあって、そこから寺を意味する形が出てる」。
私、「まんじ(卍)か」。
妻、「そうやけど、中心に○があって、そこから足が出てる」。
分かりませんので書いてもらいました。
右まんじです。
分からなくなって来ました。
何故、巳神様の御姿の正念に、寺の卍が出るのか・・・、右まんじが・・・?
此方の巳神には、何回聞いても、これ以外のものは見せてくれません。
冷静な顔で、「これ以上の解明は、自分で考えろ」、という表情です。
私、「地神様、この家は、昔は寺との関係も濃く、その影響で、お坊さんがお正念を入れた・・・?」、全くお手上げです。分かりません。
こういう時、小さい巳神に聞けば、分かり易い方法で見せてくれるのが常ですが、小さい巳神様(チビ)は三週間程前から急に姿を見せなくなっています。
お母さんの巳神様に聞くと、上に行っているという仕草をするだけで、とりわけ心配している様子でも有りません。
妻、「チビは上に居る気配がするし、チビが向こうを向いた時、背中に湯たんぽの様なものを背負っている様に見えた」、と言います。
今まで何回かチビを呼んでみましたが、何も反応は有りませんでしたが、今回気をいれて呼んでみました。
私、「チビ、何処にいるんや、早よ帰っておいで」。
これを何回も試してみました。
妻、「なに〜」、「まだ」、と言って目が出て来たわと言います。
私、「チビ、教えて、この前に出てる卍の様なもの、これ何や?」。
妻、「簡単や」、と言ってる。
私、「あんた、何処で何してるん、早よ、帰っておいでよ」、「それでな〜、これ何や?」。
妻、「簡単や」、言ってるわ。
妻は、チビが人の格好をして、右腕に丸い輪をかけていると言います。そしてそれを地面に積み上げているとも言います。
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チビとのやり取りはもっと続くのですが、これ以上書くと、私達が気が狂ったと思われますので書きません。
結局、チビに聞いても分かりませんでした。
この右卍向かい、「龍神祝詞」を上げますと、右方向に右回りしながら、移動するのが見えます。
無理やり、此方の巳神様に問い質してみました。
私、「地神さん、この巳神様のお姿に入る右卍、これは、過ってこの家が寺との関係が密な時、その寺のお坊さんが入れた巳神の正念ですか」。
妻、「困った様な顔してるわ」。
私、「地神さん、はっきり言うてもらわんと前に進まれんやないか、そうやろ地神さん」。
妻、「そうや、と言った様な、言わない様な」、「言ったんとちがう」。
私、「そうやな、地神さん、そう言ったな」、と無理やり解釈しました。
やはり、私達の程度は低いです。
稲荷様の御霊の移動は地神様(巳神、水神)のそれとは異なり、その道に精通した者が入り、失礼の無い手順で事を進めていけば、何ら障りはありません。
あくまでも、稲荷神に精通した者が中に入り事を進めた事を前提として書いています。
誰でも出来るものではありません。
この家の方には、正一位伏見稲荷様の移動の手順を説明しました。
それと一緒に、巳神様のお姿も、新しくお祀りする所にもって来る様に伝えました。
その後、又、私達の程度の低さを露呈する事になりますが、この時点では、新しい所で釜を焚く時、この巳神様の中の右卍の正念は、このものを入れた(勧請)寺の方に送り返す(送り届ける)つもりでおりました。
この家の御主人は丁寧な方で、正一位・・・・様の御霊を自分の家に祀る前に、その御霊を持って伏見稲荷の本殿、白狐社に行き、その旨を告げて自宅に持って帰られました。
既にこの方の家には別注の御社が届いて、後は私達が現地に行き、鳴釜をもって御迎えするだけです。
事前に、私の方から白狐様(命婦専女神様)には何回にも渡り、今回の祈祷の主旨、段取りをお話し、祝い事ですので、祈祷の当日には沢山お連れの稲荷様を連れて来て欲しい旨、伝えてありました。
今回の祈祷に関して、私は大変責任を感じています。日頃白狐様には大変お世話になりっぱなしで、どの様な形でお返しが出来るのかを常に考えていました。
少しだけ話がそれます。申し訳ない。
今年の3月、妻が胃潰瘍で吐血し、救急車で運ばれて入院した時、妻の左上には、何時も白狐様の存在が光っていました。
それ以前にも入院は何回もしていますが、そして白狐様をお呼びをすれば直にお姿は出るのですが、お呼びしない状態で白狐様が出てくるのは初めてでした。
しかも四六時中。
入院して1ヵ月位経ったある日の夜、私が仕事の後病院に寄った時。
私、「白狐様は来てるか?」。
妻、「ずっと居(お)ってや」。
天井を見ながら妻が言います。
妻、「五匹の狐が此処から向こうへ、ゆっくり歩いて行ってる」、「一番後ろの、黒と白の混ざった、、目が金色で耳が尖った様に立った狐が鋭い顔でこっちを見てるわ」。
私、「白狐様は?」。
妻、「居てるよ」。
妻、「黒と白の混ざった色の狐が、こっちを見ながら、名残惜しそうに、ゆっくり向こうへ歩いて行って見えなくなったわ」、と言います。
私はその時「又白狐様には借りが出来てしまった」、と思いました。
上記した事を簡単に説明すると、私達は今日まで、いろんなものを対象に祈祷をして来ました。其処には当然私達に来てもらっては都合の悪い存在や、私達に面と向かって来る存在が有りました。
この様なものに対し、優しく対処しても通じない相手には、相手の力以上のもので対処する事になります。当然祓いの相手は痛い目に遭う事になり、その瞬間の念は、祓いの相手が属する所に帰る(返る)事になります。当然仕返しの念は此方に届きます。そして弱い方(妻)に来ます。
妻の胃潰瘍は、今は全快していますが、此処2年間はひどいものでした。
(この領域が関係したり、この領域が起因となって病気になる事と、先ず先に病気があって、その後にこの領域が入って病気が治らない等、この事は又違う機会に登載しようと思っています)
私にしても、過って少し高飛車過ぎた祈祷が有った事は事実ですが、この様な仕返しの形が有って、又、白狐様(命婦専女神様)にしても、野狐の世界の大物(?)が関与しては、此方の巳神様の力では少し難が有ると思われたので、妻についていてくれたと思われます。
話しを戻します。
私の祈祷は、先ず御先祖様をお呼びする事から始めます。
今回はこの部分の始終は書きません。
この家の御先祖様に対処していますと、
妻、「前出て来た稲荷さんが、まだか、まだか、と待ってるよ」、と言います。
私、「稲荷様、分かっていますので、もう少しお待ちください、ちゃんとしますので」、と伝えました。
正一位伏見稲荷様の引越しを祝う護摩焚きに入ります。
(本当にアホですので、この時点でも、まだ気がつきませんでした)
「稲荷五社大神祓」をもって、この家の正一位・・・・・様にお姿を御見せ願う旨伝えます。
直にお姿が出ると思ったのですが・・・・・。
少しして。
妻、「出て来てあった・・・・・?」。
私、「出て来てあったんやろ?」。
妻、「・・・?・・・、この家の稲荷さん・・・?・・・・こんなんやった?」。
私、「こんなんやったと言われても、あんたが見てるんやから、あんたしか分からんやろ・・・・?」。
妻、「・・・・、この家の稲荷さん・・・若かった?」。
私、「・・・最初見た稲荷さんは出てるんやろ?」。
妻、「出てる」。
私、「それやったら、それでええんとちがう」。
妻、「若い稲荷さんやけど・・・・?」。
私、「何を言うとるん」。
妻、「若い稲荷さんが二体、仲良く手を合わせて出てるけど」。
私、「?????・・・・、何が出てるん?」、「先ず、向かって右側に、最初出て来た正一位・・・・様が出て、その後に若い稲荷さんが出てるわけか?」。
妻、「そう」、「仲の良い稲荷さんやわ」、「御社の屋根が金色に光っているわ」、「若い稲荷さんの体が、だんだん大きくなって行くわ」、と言います。
私、「どないなっとるんや?」。
祈祷を始めてから二時間以上経っていますので・・・、少し疲れたのか・・・頭が悪いのか、まとめる力が・・・・。
白狐様(命婦専女神様)をお呼びします。
私、「白狐様、どうかお越しください」。
「稲荷五社大神祓」を上げ、お呼びしました。
お呼びしましたが、お姿が見えません。
何時もなら直に来られるのですが。
事前に今日の事はお伝えしているはずですが・・・。
妻、「地神さんが正一位・・・・・様の所に行って、貴方から白狐様を呼びなさいと言ってるわ」。
妻、「白狐様、来てあったよ」、「後に沢山お付きの稲荷さんが続いてるわ」。
私、「二列か?」。
妻、「二列」、「正一位・・・様が、もの凄く謙虚な姿勢で、顔も、お願いする様な表情で、手で白狐様を御招きしてるわ」、「今日お連れの稲荷さんらは、行儀が良いわ」。
妻、「若い稲荷さん、離れた所で小さくなってる」。
私、「若い稲荷様、遠い所に居ないで、こっちへ来てください」。
私、「白狐様、今日はお忙しい所、有難う御座いました」、と言い、言葉に出さないで、「何時も妻を守っていただきまして有難う御座います」、と伝えました。
妻、「白狐さん、うなずいたけど」。
白狐様には、再度、今日の祈祷の主旨を告げ、釜が鳴りましたら、お連れの稲荷様にはお酒を飲んでいただく様に伝えました。
伝えましたが・・・、今回の祈祷の主旨、これは分かります。分かりますが、目の前に居る三体の稲荷様の関係、意味が分かりません。
若い二体の稲荷様が新しい御社の前に居る、正一位・・・・様は右側に居て、真ん中には来ない・・・・・?
いくら頭の悪い私でも、此処まで追い込まれれば分かります。
私、「白狐様、昔から(90年前から)〜家を守って来た稲荷様は一応此処で修行が終り、新たに伏見から稲荷様が来られる。その新旧交替の儀式の縁を私達がもらった、こう解釈しますが、宜しいですか」。
妻、「白狐さん、うなずいてあった」。
白狐様にはお礼を述べ、新しい二体の稲荷様にはその旨を告げて御社の前に来てもらい、正一位・・・・様には今までのお礼を言い、釜で伏見にお送りする旨を告げました。
コンロに火をつけます。
湯が沸騰して来ます。
洗い米を入れます。
釜はうんともすんとも鳴りません。
全く鳴りません。
今度は直に気がつきました。
稲荷社に入っていた巳神様のお姿を釜の横に置いたまま、この巳神様の事は表白には入れていませんでした。
釜がなれば、ついでとは行かないまでも、元の寺の方に送り返すつもりでいました。
この旨を此方の巳神様、白狐様伝え、再度釜を焚きました。
全く鳴りません。
妻、「沢山、巳さんも来てるんだけど、最初から」、「巳さん、勝手にコップのお酒飲んでるよ」、と言います。
妻、「〜家の巳神様のお姿に入っている巳神様も、最初から出ていたよ」、「小さいわ、二体」、と言います。
私、「最初から居たって」、「何で言うてくれんのや」。
此処でまたまた混乱して来ました。
妻、「釜に火をつける前から、見えてる全体の場面が、明るい、銀色の光になっていたよ」、「釜に火をつけて、釜は鳴らなかったけど、全体が金色の光に輝いてるよ」、と言います。
妻、「白狐さんが正一位・・・・様とお姿に入っていた巳神様を、良くやったと激励する様に手で体を叩いて抱き寄せる様にしてるわ」、と言います。
妻、「白狐さんの体が大きいわ」。
妻、「正一位・・・・様の体が金色になったわ」。
急に妻が「痛い」、と言います。
此方の巳神様が妻の頭を突付いたと言います。
その後、此方の巳神様は白狐様の所へ行き、その後妻の所に来て足をさすったと言います。
私、「白狐様、この巳神様、その昔、伏見の稲荷山から来られたと観ます。この巳神様の正念を見せてください」。
妻、「白狐さんが抱く巳神が、金色の宝珠みたいになったわ」、と言います。
これで、いくら頭の悪い私でも、解明出来ました。
この巳神のお姿に入っている巳神様、この方も90年前、正一位・・・・様と一緒に〜家に来られたと観ます。この巳神様のお姿、小さいですが、今の作りではなく、歯や鱗がはっきりとして、牙は尖っています。
この沢山の巳さんの、伏見の山にお帰り願う祝いの為に、沢山の巳神が迎えに来ていたわけです。
此方の非を侘び、再度この釜の主旨を述べ、コンロに火をつけます。
湯が沸騰して来ます。
洗い米を入れます。
釜が鳴り出します。
鳴りますが、少し小さな音です。
まあ、これは、これで良いのです。
十分です。
新たに御迎えした若い稲荷様は、最初の表情ではなくなり、きりっとした稲荷様になり、体も大きくなられています。
この家族を守ってやってくれと頼むと、頭を下にさげました。
妻、「この稲荷さん、手をこう出して・・・」、と自分の腕でその格好をします。
私、「地神様、白狐様、まだ他に私の抜けている所、有りますか」、「まだ釜を鳴らして成就させるものはないですか」、と尋ねました。。
妻、「無い」、と言ってる。
白狐様、正一位・・・・様、稲荷山から来られた巳神様には、私の非力を侘び、「稲荷大神秘分」を上げ、お帰り願いました。
妻、「白狐様が先頭に立って、その後を二列に並んだお付きの稲荷さんが続いて、一番後に正一位・・・・様、稲荷山の巳神様が続いて帰られたわ」、「沢山の巳神さんは、バラバラに帰られた」、と言います。
妻、「正一位・・・様は白い金色で、伏見の巳神様は金色になって帰られたわ」、と言います。
私、「地神さん、これで良かったですか」。
妻、「頭を下にしたわ」。
これで今回の私達のお役はすんだのですが、何とも自分の非力を確認する事となりました。
伏見から来られていた巳神様の最初に見せていただいた正念の形は、神仏習合の下、伏見稲荷大社に神宮寺として建てられた寺に関係する巳神様と観ます。
疲れました。
家に帰って此方の巳神のお姿を出すと、
妻、「疲れている顔」、と言います。
丼鉢一杯のお酒をお供えしました。
(尚、今回の祈祷の始終は、上記した内容量の三倍は有りますが、疲れたのか、忘れてしまいました)(展開された場面の細かい状況、忘れました)