相談にみる「邪」の形   10 

   (この領域の方編)
 この領域の方からのご相談も沢山頂きます。

 殆んどと言って良いほど、体調や職業、日々の暮らしや環境が厳しい状況にある方が多いです。

 極端なものは余りにも複雑過ぎ、見えてくるものの程度は最悪で、此方としても面と向かいたくないものも多く、相手の神霊(一応)としても、私達に自分のテリトリーに入って来て欲しくはないので、私達を排除すべくいろんな手をつくし攻撃をかけてきます。今回はその様なものを除外して、普通に生活されている方で、この領域がからんでいる方の事を登載します。


                         
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 この方は大変真面目な方です。

 仕事は自営業で、医療関係の仕事をされています。

 家には不動明王をお祀りされています。

 この方は当然現代医学に則った治療を主にされいますが、やはり限界を感じると言われます。

 その様な時、家にお祀りしている不動明王様を念じ、その患者に適した治療法を教えて欲しい、そして病気を治してやって欲しいと頼みます。

 結果は、やはり良い方向に行く事が多いと言われます。

 朝、何時もの様に不動明王様をお祀りしていると、目を開けている状態でピカッと光るものが見えました。

 この様な現象が何回かあったと言われます。

 この方は、それが不動明王様からの励ましのメッセージと思い、祀られている不動明王様に傾倒して行きます。

 治療途中で治療法に行き詰った時、不動明王様をイメージして治療すると、効果が出ると言われます。

 この方に光を与えているとされている不動明王を呼んでみました。

 上の方に光る穴が出て、そこからまばゆい光が出ています。

 その後、茶褐色の不動明王らしきものが見え、そのものを大きな茶褐色の蛇が巻いています。



 その横には、黄色(金色ではない)と白色のものを編んだ様なものが出ています。

 不動明王の弁髪です。

 その下にももう一箇所、光るものが出ています。

 私、「お前、何者じゃ」。

 棒の先に白い丸いものをくくり付けた様なものが出て来ました。

 錫杖でもないし、棒術に使うものなのか・・・?

 
              
                          
A
 

 この方は普通に生活されていますが、体調面で大変苦労されています。

 修験の道で、殆んどの修法を体得されたと言われます。

 修験の道を究めれば究めるほど体調が悪くなり、仕事面も駄目になり、挙句に精神科に通院されています。

 家族間の問題が起こり、今では親戚付き合いも無くなり、たった一人、どうにか生活して行っているという現状です。

 修行をすればするほど、悪い方へ悪い方へと流れて行ったと言われます。

 修行をすればするほど、体に痛みが出てくると言われます。

 いっその事この道の修行を止めれば変化が出ないかと考え、止めてみましたが全く前と変わらないと言われます。

 何が原因で、この様な事に陥ってしまったのか、教えて欲しいのと、私に何が作用しているのかを教えて欲しいと言われます。

 その一方、本格的な修行を終えた方ですので、私の様な者では分からない難しい修法、専門用語や神仏の名前を挙げられます。

 私の方がこの領域の事をもっと詳しく聞きたいほどです。

 私、「地神様、この方、この道の修行を長年されています。しかしこの道の修行をすればするほど体調が悪くなり、精神科にも通っていると言われます。この人には何が影響を与えているのですか」、と聞きました。

 妻、「駒の形に似た様なものが、回っているのか揺れているのか・・・、分からない」。

 妻、「桃色、黒・・・の三角形が・・・何か分からない」。

 と言って、絵に書きました。



 私、「きついな・・・」、「関わったらまずいかな・・・」。

 妻、「体に刺さって来るわ」。

 私、「地神様、もうこれで切りましようか(止めましょうか)」。

 妻、「気分が悪くなって来たわ」。




 私、「相当鋭いものを持っていると観るが、地神様、この先やりましょうか(このものに入って行きましょうか)」。

 妻、「地神さんの前に、黒い点の集まりが出て来た」、と言います。

 妻、「体が痛いし、相当気分もわるくなって来た」、と言います。

 妻、「地神さんが変は格好になって、揺れながら輝いてるわ」。(図、左)


 私、「地神様、この方の修行途中で何処かの巳さんが入ったと観ますが、中々荒い、嫁さんの調子も悪いので、これで切ります」。

 妻、「体中が痛いし、頭も痛く、あげそうやわ」、と言います。

 この時点で、妻には瞑っていた目を開けさせ、地神様には、この神霊と切ってくれる様に頼みました。

 結論としては、この方に影響(悪影響)を与えているものは巳神様ですが、程度が荒く強烈で、一般の方が付き合う(祀りきれる)ものではなく、この方の一時期の考えと、この巳神の考えが同じ時、この方に入ったもの思えます。

 この時期妻は、肝硬変、胃潰瘍の繰り返しと厳しい時でしたので、この時点で切ってしまいましたが、少し心残る経験でした。

 この様な神霊と縁があるこの方の先は、厳しいの一言です。

 
                             
B
 

 
 この方も御多分にもれず、正直で真面目な方です。
 
 真面目ですが優柔不断なところが有り、すきも多いです。

 良く修法もされます。
 
 しかし、すきが多いです。

 家には、稲荷様と巳神様をお祀りされています。

 一生懸命にお経を上げていると光が見えたりします。

 夜なのですが、昼間の様に明るく見えます。

 家には人の気配が漂っています。

 誰かが見ている様な、後にいる様な気配がします。



 私、(手を叩いて)、「ハイ、出ておいで」。

 目が出て来ました。

 目の中や周りから、何かが揺れ、周って出ています。

 私、「ええかげんにしたらんかい」。

 目の後から、狐が逃げて行きます。

 その始終を、この方が祀る神霊が見ています。

 又ある日、お経を上げていると、体が左右に揺すれます。

 私、「地神さん、これ何や」。
 
 表面が茶色い縁取り(二重の)があり、口から左右に舌をだした狐が一匹出て来ました。

 手で何かを叩いています。

 体も揺れています。




 この方が祀る神霊を呼んで、「あんたら、この狐消してみ」。

 妻、「出来ない」、と言ってるわ。

 私、「ええかげんにしたれや」。

 妻、「小さ〜くなってしまったわ」。

 私、「地神さん、何や?」。

 妻、「嘘つき狐」、と言ってるわ。

 この方はそれこそ正統な神霊をお祀りされていて、良く勉強をされるのですが、お酒が体に残った状態で(本人は自覚されていません)神霊のまえに座る事が多くありますので、そこの所からこの様なものが入って来ると思われます。


                           
 C


 
 女性の方が来店されました。

 「何か分からないのですが、何となく分かるんです、人の事が」、と言われます。

 私、「何が分かるんですか」。

 「人の事・・・人が何を考えているのか、分かるんです」。

 「器用な人やな」、と思いましたが、「結婚はされてるのですか」、と聞きました。

 「離婚して、子供はいません」。
 
 離婚して、子供を置いて出て来られたのか、子供は出来なかったのか・・・、さてと、困ったな〜と思いながら、

 私、「何を聞きに来られたん?」。

 「・・・・分からない・・・」。

 道理で何も分からなかったはずです。

 私、「この道に進みたいのですか」。

 「そうでもないけど・・・」。

 どうしようかと思いましたが、折角来られているので、世間話をして・・・・、

 私、「地神さん、この方についてるものが居るなら、見せてください」。



 妻、「光っている菩薩さんみたいなのが出て来たよ」。

 私、「そんなわけないやろ」。

 妻、「菩薩さんの後ろから、青いものが前に流れて来たわ」。

 私、「んなわけないやろ」。


                             
D

 

 ある男性から、人を助ける為、日々修行をしています。

 この道の師匠が居り、その方からも、「貴方についている神霊は高貴な方で、私についている神霊よりは格が上の様なので、頑張ってくださいと言われます」、と言われます。

 「私についている高貴な神霊は一体どの様なものですか」、と聞かれます。

 そんなもの、貴方の師匠に聞いたら良いのにと思いながら、

 私、「地神様、この人、何が作用してるのですか」。

 妻、「インデアンの横顔」。

 私、「あほな」。

 妻、「インデアン」。

 私、「そんなわけ、あるはずがないやろ」。



 妻、「あれ、鼻がとがって来たよ」。

 私、「そうやろ」。

 妻、「地神さん、馬鹿にした様な顔で見てるわ」。

 私、「こら、ボケ」、「かっこええボケ、体全体見せてみ」。

 妻、「鳥やわ」、「立ってるわ」、「なんか、ポーズを作ってる」。

 私、「お前、神霊か?」、「大したもんやの〜」。

 妻、「口を開けたわ」、「長い羽みたいなのが三つ、出て来た」。

 こんなもの背負って何が人助けかと・・・・・。

 この人の師匠もよく言うわと・・・・。


 以上5つの例を書いてみましたが、Bの方の例を除いて、他の方はこの領域を続けていると、最初に書いた様に、体調や生きている環境が、余り良い方に進まない様に思います。

 Bの方は、お酒が抜けない状態の体で、神仏の前に立って修行をするのさえ止めれば、今後道は開けて行くと思います。

 本来、こういうお役を持っている方ですので、頑張って頂きたいです。












 
鳴釜神事の実際と考察