鳴釜神事の実際と考察   8

鳴釜神事の実際と考察
  今回も鳴釜の力の強さで、病気が全快した例です。


 39歳の女の方ですが、10年程前から、左の耳から、男女の話す言葉が聞こえて来る様になり、内容は、彼女の知っている人の事や、知らない人の名前をあげ、誰々が○○言っている、誰がどうしたとか、又彼女に命令をして来たり、この様な事が24時間続いている為、仕事は長続きせず、友達も遠ざかり、体も疲れきり、心療内科に通院しています。

聞こえて来る内容を、3枚程用紙に書いて来ていますが、内容の程度は低いです。

この家の宗旨は曹洞宗ですが、以前、一時期、違う信仰の対象がこの家に入っています。この事を書くと、長くなりますので書きません。

彼女の両親は、夫婦養子でこの家に入っています。

彼女の両親は、彼女の病気が治ればと、今までに多額のお金を使っています。病院の入院費、又マスコミ等で有名な祈祷師、巷の拝み屋さん等です。しかし、全く効果は無いと、言います。

彼女は、酒を飲みます。相当の量です。しかし酔いません。飲まされている様だと言います。

良く、男の人が家まで付いて来る、と言います。

私の右腕(外側)、小指、薬指に、鈍いものが入ります。

彼女に、○○の山へ行った事があるか、と聞きますと、行った事がある、と言います。


半年ほど経って、祈祷の依頼が来ましたが、私はもう、殆んど、彼女の事を忘れてしまっていました。私は、彼女の名前、歳、住所を、此方の巳神に告げましたが、巳神は何も教えてくれません。

祈祷の当日、私と私の妻の体には、特別、これと言ったものは入って来ません。何時もの様に、この家の仏壇の前で観音経を上げていますと、

私の家内の前に、小さな女の子が、楽しげに遊んでいるのが出て来ました。

私が仏壇の前で、お経を上げていますと、目、鼻、口、耳、バラバラの部分が出て来て、私のお経で、それらがまとまって、一つの顔になると言います。私が中心(中央)でお経を上げている姿が出て来て、その周囲にバラバラの部分が出ている、と言います。(妻、霊視)

線香の護摩の時も、同じ様にバラバラの部分が出て来て、それが一つの顔にまとまるのが見えます。

線香での護摩の途中で、落ち武者の様な格好の武士が出て来ました。私はこの落ち武者に、「彼女の耳に、言葉を入れているのはお前か」、と尋ねると、「そうだ」、と答えます。この武士は、少しの間だけ姿を見せましたが、直ぐに消えて無くなりました。

その後、大きなカタツムリが出て来ました。狐です。私は、そのカタツムリに向かい、「稲荷か」と聞きました。「そうだ」と答えます。「何処の稲荷だ」と聞くと、「そこらの稲荷や」と答えます。「○○山の稲荷か」と聞くと、何も言わずに、白い、大きく、立派な稲荷の姿が出て来ました(化けました)。「お前が、彼女の耳に、言葉を入れていたのか」、と聞くと、何も答えません。

私は強い口調で、「言う事を聞かないと、釜をたくぞ」と脅かしました。そうすると、直ぐに、茶色い、小さな、犬の様な狐になってしまいました。

私が稲荷祝詞を上げると、何処からか、大きい、白い立派な狐が現れ、小さな狐を連れて、消えてしまいました。


(素人の方には理解できにくいかも知れませんが、往々にして、野狐の中には、化けるのが下手な狐がおります。一生懸命に化けているのでしょうが、此方が笑ってしまう時も有ります。その反対に、此方が、身の危険を感じる程、強い力を持った野狐もいます))

この家には地神様(巳神)(この家の巳神は、生神様です)がいる事が分かっていましたので、この家の巳神に御願いし、姿を見せてもらいました。

此方の巳神が、この家の巳神に話しかけています。

私はこの家の巳神に、この家族と、彼女を守ってやってくれる様に、頼みました。正式にはお祀りされていない神様ですが、この時点で、相当な力のある巳神です。これからは、意識をしてお祀りさせていただくので、守ってやってくれと伝えました。そうすると、自信有りげに、「分かった」と答えくれました


この家の場合も、釜を焚く前に、彼女に作用を及ぼしていたものは、逃げて消えてしまいました。

この領域での、鳴釜の威力は、私達には分からない、強力なものが有るのでしょう。その分、その使い方には、細心の注意と慎重さが必要とされます。

釜は普通の鳴りですが、長い時間、鳴り続けました。

私の住んでいる隣の市に、○○山が有ります、その頂上には神社が有るので、彼女が精神的に弱っている所に、程度の低い、やから、が入ったのでしょう。精神的に不安定な元の原因は、一時期、この家に、本来とは違う信仰の対象が入っていた事で、御先祖様の不安定なものを貰ったのでしょう。

この家の御先祖様は、特別、何々してくれ、とは言わなかったので、私としては、楽な方の祈祷でした。

兎に角、ご先祖にお経を上げる事です。

この家の巳神は、簡単な祀り方で良いので、庭で、塩、水、洗い米、酒、卵を置くことを進言しました
彼女には、当分の期間、神社、仏閣から離れなさい(趣味が神社、仏閣に御参りする事でしたので)、と進言しました。

占い、拝み屋さん等も、行かない様に、進言しました。


少しして、彼女から手紙が来ました。病気の方は殆んど全快ですが、それ以上に、直ぐ後に、お父さんの心臓病が全快しました、との事です。当日、お父さんは、「こんなもん嫌いや」と言って、出かけて留守でした。