鹿嶋神社(兵庫県高砂市)にて
 兵庫県高砂市の北部に、茨城県鹿嶋市、鹿島神宮の分社、鹿嶋神社が在ります。

 武甕槌命(たけみかつちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)の祭神が祭られています。

 地元では一願成就の神社として有名で、受験シーズンになると賑わう神社です。

 子供の頃、母親に連れられてお参りした事を覚えています。

 高校受験で、家族が希望する高校へは全く行く気が無く、違う高校に入学出来る様にお願いし、公立高校の数学の試験を、白紙に近い状態で提出して、私の願いをかなえてもらった(?)神社です。

 この神社は、地元では分家として知られていて、少し東側には、本家の鹿嶋神社が在ります。

 分家の方の鹿嶋神社は、この前の大戦の時、鹿嶋神社のふもとの村人が、誰一人として戦死者が出なかったとして有名になり、本家よりも有名になり、建物も立派なものになっています。

 私が何時お参りさせてもらっても、分家の方の鹿嶋神社は、清清しいものが充満し、大変気持ちが良い思いをします。

  ・・・・・商売が暇で・・・まあ、男性美容師で・・・・私の歳で美容の一線に立っていれば・・・・カリスマ美容師が、綺麗な女性(ひと)はよけい綺麗に、そうではない女性(ひと)はよけいそうでない髪型を流行らしてから・・・・あの理解出来ない髪形を流行らしてから・・・・当然ですが・・・・・若い人の店でも暇なのですから・・・・。

 ・・・・長年のお客様は・・・・ボケたり・・・・亡くなったり・・・・一番若いお客さんでも40歳で・・・・まあ、それだけ長くやってるという事なのでしょうが・・・・。

 ・・・・何とか・・・・売り上げを・・・・何とか・・・・。

 ふと、久しぶりに鹿嶋神社に行こうと思いました。

 鹿嶋神社に行く事の是非を、地神さんに聞こうと思いました。

 妻に目を瞑らせて聞こうとすると、「地神さんの頭の上に、白く光るものがそそいでいるわ」、と言います。



 「おう、それなら行ったろうやないか」と、3時に店を閉めて外に出ると、こんな日に限って顔見知りに出会います。

 「今日は早いね」、「良いね」・・・・。

 「何が良いんじゃ、売り上げ0やで・・・、0は今日だけやないで」と思いながら車で鹿嶋神社に着くと、合格のお礼参りと思われる方が数組参拝されています。

 階段を登り、本殿の前に進み、此方の巳神様に、左上に出てくれる様に頼みます。

 妻、「出てないわ」。

 私、「・・・・・・・?」。

 私、「鹿嶋神社の神様、、私は加古川市〜に住む、高橋克明と言います。何時もお世話になっています(家には鹿嶋神社のお札を置き、毎朝お祀りしています)と礼を言い、どうか御姿をお見せください」、と頼みました。

 妻、「金色の、マッチ棒みたいなのが出て来た」。

 私、「マッチ棒やて・・・・?」。



 私、「見間違いやろ」。

 妻、「マッチ棒」。

 私、「分からんけど、意味が有るんやろ」。

 妻、「マッチ棒で、下が・・・、すーと・・・・」。

 本殿の横にも神様はお祀りされているのですが・・・・、其処には稲荷様も祀られているのですが・・・、その前で稲荷様に御姿をお見せくださいと言えば、御姿が出て来るのですが・・・・、そうなれば又話が長くなりますので、簡単に手を合わせて下の駐車上に戻りました。

 私、「地神さん、本殿の前に、何で姿を見せなかったのですか、鹿嶋神社の神様の威光が強すぎたのですか」、と尋ねました。

 妻、「違う、此処に居っただけ」、と言ってるわ。

 私、「まあ、ええか」。



 
 
鳴釜神事の実際と考察