鳴釜神事の実際と考察   7

鳴釜神事の実際と考察
今回は依頼者の希望する祈祷以外に、この機会を待っていたかの様に、この方の母方の、霊的な事象が展開する祈祷になりました。


 中年の女性が、主人に女の人が出来てしまい、家には毎日帰って来て、給料は全額入れてくれるが、会話も無いし、このままこの様な生活を続けて行くのも辛いものが有るので、どうしたら良いのか、との相談で来訪されました。良く有る話です。

 普通、この様な相談事は、私の領域では有りません。私はこの様な相談を受けた場合は、占い師の方に行く様に言います。


 しかし、この方が来る前日の夕方から、私の体に、自殺か事故死の仏さんが入って来ていました。兎に角、頭が痛いです。この痛みはこの領域の人なら、お分かりだと思います。鎮痛剤も効きません。


 相談者が来訪され、お話を聞かせてもらいましたが、内容は私の領域では有りません。長く人生経験を積まれた方の助言の方が、私の助言より重みが有ります。


 私は、この方に言いました。貴方の相談の内容は、私ではなく、もっと人生経験を積まれた人の方が、良い解決方法が出ると思います。その様な方を探して欲しい旨を告げました。


 そして私は、その事より貴方が今日、此処へ相談に来る事で、昨夜から、貴方の母方の方の、自殺か事故死をした仏さんが、何か言いたい事が有るのか、私の体に入って来られていますよ、と告げました。そして私は私の中に入っている巳神に、私の妻の方に、この母方の方の因縁を見せてくれる様に言いました。そうすると、池が出て来ました。水の波紋が出て、その上に、お爺さんが立っている姿が出て来ました。しかし、直ぐ丸くなって消えてしまいました。


 私の妻も、相当体に来ている様です。


 私はこの方に、貴方の主人の女問題とは、直接関係は無いと思いますが、この女問題を通して、この様なきつい、母方の仏さんが、私と縁を持たせたという事も、意味が有るものと思いますので、又縁が有れば、私達を呼んでください、と言いました。私は、私自身の方から、祈祷をされた方が良いと思います、という意味の事は、言いますが、絶対に祈祷をすべきです、とは言いません。


 直ぐに祈祷の依頼が来ましたが、父親は全く、この領域の事は信じないので、その場には出ない、ということでした。母親は、私達に聞いて欲しい事も有るので、会いたい、という事でした。


 
 祈祷の当日、車での道中は大変でした。依頼者の家が近づくと、私の妻の方に、相当きつい痛みが入って来ます。これは私や私の妻の、お役なのですが、辛いです。



 祈祷の当日、母親は、実家の方で、この母親のお祖母さんにあたる人が、池に落ちて亡くなっている。その池は、実家のすぐ裏にある。兄が実家を継いでいて、息子が二人いるが、長男の子供(男)は、心臓が悪く、手術をしている。次男は一度、離婚をして、今は他家に養子に出ている。次男の子供(男)は、足を切断している。もう一人の子供(男)は、自閉症、という旨を話ました。


 

 御先祖様(御仏壇が有りませんので、紙の位牌を作り、お祀りします。この場合、依頼者の父方、母方の、両方の位牌を用意します)に手を合わせ、これまでの御加護に対する感謝の言葉や、お祀りの足りない事に対しての、侘びを言おうとしましたが、一気に、霊的なものが噴出して来ます。母方の方です。全て、母方の方です。

 
 私の妻は、背中が痛く、真っ直ぐな姿勢がとりにくい、と言います。苦しそうです。

 
 依頼者の祈願内容どころでは有りません。


 私は此方の巳神に頼み、母方の方の、何が来ているのか、、見せてくれる様に頼みました。

 
 お爺さんが、棒で蛇を叩き殺している姿が出て来ます。蛇が血を流し、苦しんでいる姿が出て来ます。しばらくして、その場面は消えます。

 私は此方の巳神を出し、この蛇の言う事を聞いてもらいました。

 この家のお爺さんが、蛇を殺し、この池に投げ入れた、と言います。

 そして、次に、蛇が女の人を、尻尾で水に叩き落とす姿が出て来ます。

 私はその蛇に、ここのお祖母さんを、池に叩き落としたのは、お前の仕業か、と聞くと、そうだ、と言います。殺された代償として、お祖母さんの命を取った、と言います。


 私はこの蛇に、これも、私との何かの縁だから、今までの事を許してやってくれ、と頼みました。此方の巳神を、その蛇に近づけて、頼みました。

 釜を焚くから、許してくれるか、と頼みました。

 少し時間はかかりましたが、許してやる、という言葉を貰いました。それと同時に、蛇が二体の体になりました。

 私は、此方の巳神を通じて、この蛇に、此れからは、この依頼者を守ってやってくれる様に頼みました。しかしこの蛇は、まだ守る力は無い、と答えました。

 
 この家のお祖母さんが、池に落ちて死んだ、その原因はお爺さんが、作ったものでした。

 そして、この原因を作った家の方も、許してやってくれるように頼みました。

 許してやるが、守る力は無いと言います。


 私は、ここの母親に、実家の方で、この出て来た蛇を、その屋敷の地神様としてお祀りするように言いましたが、余り良い返事は返って来ませんでした。これ以上の事は言えませんので、帰って来ましたが、この方とは、それ以後の報告は来ませんので、分かりませんが、本来の依頼の件も、良い結果は出ていないと思います。

 これだけの、霊的にきついものが出て来ていますので、私の言う様にしていてくれたら、と悔やみます。

 今回の様に、祈祷に出向いた先で、本来の依頼の内容とは別の(根の部分では関係が有ると思います)ものが出て来て、その方がメインになってしまう場合も、多々有ります。