特集、イベント上映での上映作品のリスト(洋画編)

私が所有している「xx映画祭」等イベント上映での上映作品リストのうち、ウェッブ上では見つけられなかったものを紹介します。少しづつ追加して行く予定です。洋画編です。

東急名画フェア

東急名画フェアは少なくとも1977年、1978年の2年間は行われました。それ以前、あるいは以後にも行われたことがあったのかは申し訳ないのですが分かりません。ご覧のとおり充実したプログラムであり、またしっかりしたパンフレットも作られており、単に意欲的な名画座が名画特集を行ったというよりも一段規模の上回る企画です。当時東京に出てきて日の浅い私は東京とは何と恵まれたところだろうと狂喜しながら通いました。会場は渋谷の東急名画座(今は跡形もない東急文化会館の5階)と新宿の名画座ミラノ(現在ミラノ3)です。1977年の方はパンフレットに日程が載っておらず詳細不明です。Schlesingerは現在ではシュレシンジャーとするのが一般的と思いますが、パンフレットに従った表記としています。他同様。またパンフレットは日本公開年が記載されているのですが他のイベントの記載と一致させるために制作年を記しました。

参考に、私が観た日にちの記録を書くと次の通りです。ピクニック(10月21日)、アパートの鍵貸します(10月27日)、黒いオルフェ(10月28日)、マドモアゼル(11月2日)、ペルソナ(11月6日、11月8日)、わが命尽きるとも(11月6日)、わが青春のフロレンス(11月13日、11月15日)。なお、ノートを繰っていると同じころに高田馬場東映で田坂「五番町夕霧楼」、大塚名画座で「まぼろしの市街戦」「君に愛の月影を」のフィリップ・ド・ブロカの二本立て、同じく大塚名画座で「ねえキスしてよ」「恋人よ帰れわが胸に」のワイルダー2本立て。池袋文芸坐でポラック「一人ぼっちの青春」等を観ている。本当に夢のような時代でした。ところで「マイ・フェア・レディ」は同じころ日比谷スカラ座で70mm版公開が行われている。結構おおらかだったようです。

1977年10月?日〜11月?日 シネマグラフィティ特集号 東急名画座
禁じられた遊び(1952年仏、ルネ・クレマン)
ピクニック(1955年米、ジョシュア・ローガン)
80日間世界一周(1956年米、マイケル・アンダーソン)
アパートの鍵貸します(1960米、ビリー・ワイルダー)
マイ・フェア・レディ(1964年米、ジョージ・キューカー)
男と女(1966年仏、クロード・ルルーシュ)
わが命尽きるとも(1966年英、フレッド・ジンネマン)
真夜中のカーボーイ(1969年米、ジョン・シュレシンガー)
わが青春のフロレンス(1970年伊、マウロ・ボロニーニ)
ラスト・ショー(1971年米、ピーター・ボグダノビッチ)
フェリーニのアマルコルド(1974年伊・仏、フェデリコ・フェリーニ)
1977年10月?日〜11月?日 シネマグラフィティ特集号 名画座ミラノ
波止場(1954年米、エリア・カザン)
エデンの東(1955年米、エリア・カザン)
戦場にかける橋(1957年米、デビッド・リーン)
黒いオルフェ(1959仏、マルセル・カミュ)
奇跡の人(1962年米、アーサー・ペン)
マドモアゼル(1966年英、トニー・リチャードソン)
仮面ペルソナ(1967年瑞、イングマール・ベルイマン)
イージー・ライダー(1969年米、デニス・ホッパー)
ベニスに死す(1971年伊・仏、ルキノ・ビスコンティ)
スケアクロウ(1973年米、ジェリー・シャッツバーク)
ハリーとトント(1974年米、ポール・マザースキー)
1978年10月19日〜11月21日 愛そして愛 東急名画座
10/19〜10/22あなただけ今晩は(1963年米、ビリー・ワイルダー)
10/23〜10/26草原の輝き(1961年米、エリア・カザン)
10/27〜10/30グループ(1966年米、シドニー・ルメット)
10/31〜11/3華麗なるギャッビー(1974米、ジャック・クレイトン)
11/4〜11/7暗くなるまでこの恋を(1969年仏、フランソワ・トリュフォー)
11/8〜11/11哀愁の花びら(1967年米、マーク・ロブソン)
11/12〜11/16ウイークエンド・ラブ(1973年英、メルビン・フランク)
11/17〜11/21フォロー・ミー(1972年英、キャロル・リード)
1978年10月29日〜11月21日 愛そして愛 名画座ミラノ
10/19〜10/22野のユリ(1963年米、ラルフ・ネルソン)
10/23〜10/26シェルブールの雨傘(1964年仏、ジャック・ドミー)
10/27〜10/30ナック(1965年英、リチャード・レスター)
10/31〜11/3ファイブ・イージー・ピーセス(1970米、ボブ・ラファエルソン)
11/4〜11/7アレンジメント(1969年米、エリア・カザン)
11/8〜11/11恋のエチュード(1971年仏、フランソワ・トリュフォー)
11/12〜11/16ラストタンゴ・イン・パリ(1972年伊、ベルナルド・ベルトルッチ)
11/17〜11/21キャバレー(1971年米、ボブ・フォッシー)

文芸坐・文芸地下劇場 陽のあたらない名画祭

旧池袋文芸坐と文芸地下劇場で年一回開催されていた「陽の当たらない名画祭」の上映作リストです。この名画祭がいつからいつまで開催されたのかは分かりません。手元には第4回、第6回、第7回のパンフレットがあるので紹介します。第4回が開催された1977年は渋谷全線座が閉館した年です。その後もずっと名画座の代表格として意欲的な企画等を通じて多くの名画を上映し続けました。随分お世話になりました。番組に感じられる見識の高さと熱意にはいつも頭が下がったものです。
間違いなく映画史に残る傑作、隠れた秀作、知る人ぞ知る怪作とバラエティに富んでいます。これは”ますます困難をきわめるフィルム倉庫との情報戦”(第4回パンフレットより)の賜物でしょうか。
文芸坐では洋画、文芸地下では邦画が取り上げられました。文芸地下の邦画の番組は「邦画編」の方に掲載しています。 第7回のパンフレットには日程が掲載されていないのでキネマ旬報掲載の広告を参照しました。

第4回 1977年10月4日〜10月17日 池袋文芸坐
10/4・5サンタ・ビットリアの秘密(1969年米、スタンリー・クレーマー)
まぼろしの市街戦(1967年仏、フィリップ・ド・ブロカ)
10/6・7美しき冒険旅行(1971年英、ニコラス・ローグ)
王家の谷(1969埃、シャディ・アブデルサラム)
10/8・9帰郷(1971年蘇、アレクサンドル・アロフ)
僕の村は戦場だった(1962年蘇、アンドレイ・タルコフスキー)
10/10・11ひとりぼっちの青春(1969年米、シドニー・ポラック)
終身犯(1961年米、ジョン・フランケンハイマー)
10/12・13赤いブーツの女(1974年仏、ホアン=ルイス・ブニュエル)
地獄の貴婦人(1974年伊、フランシス・ジロ)
10/14・15生き残るヤツ(1971年米、アイバン・パサー)
マシンガン・パニック(1973米、スチュアート・ローゼンバーグ)
10/16・17この愛にすべてを(1970年米、ジョージ・スチーブンス)
シンデレラ・リバティー かぎりなき愛(1973年米、マーク・ライデル)
第5回 1978年10月1日〜10月14日 池袋文芸坐
10/1・2赤い靴(1948年英、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー)
黒いオルフェ(1959年仏、マルセル・カミュ)
10/3・4おかしな泥棒ディック&ジェーン(1976年米、テッド・コチェフ)
ホット・ロック(1971米、ピーター・イェーツ)
10/5・6ピクニック(1955年米、ジョシュア・ローガン)
家庭教師(1974年伊、アルド・ラド)
10/7・8魚が出て来た日(1967年米、マイケル・カコヤニス)
Z(1969年仏、コスタ・ガブラス)
10/9・10愛のファミリー(1977年米、ジョン・コーティ)
小さな赤いビー玉(1975年仏、ジャック・ドワロン)
10/11・12ビッグ・アメリカン(1976年米、ロバート・アルトマン)
11人のカウボーイ(1971米、マーク・ライデル)
10/13・14さらば冬のかもめ(1973年米、ハル・アシュビー)
野のゆり(1963年米、ラルフ・ネルソン)
第6回 1979年10月2日〜10月15日 池袋文芸坐
10/2・3兵士トーマス(1975年米、スチュアート・クーパー)
地の塩(1954年米、ハーバード・J・ビーバーマン)
10/4・5フロント・ページ(1974年米、ビリー・ワイルダー)
コッチおじさん(1971米、ジャック・レモン)
10/6・7ピロスマニ(1969年蘇、ゲオルギー・シェンゲラーヤ)
最後の晩餐(1973年仏、マルコ・フェレーリ)
10/8・9アンディ・ウォーホールのBAD(1977年米、ジェッド・ジョンソン)
愛のメモリー(1976年米、ブライアン・デ・パルマ)
10/10・11ナック(1965年英、リチャード・レスター)
サンダー・ボルト(1974年米、マイケル・チミノ)
10/12・13PYTHON357真夜中の刑事(1976年仏、アラン・コルノー)
愛の地獄(1977仏、アンドレ・カイヤット)
10/14・15ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー(1976年仏、ジャン・ジャック・アノー)
鏡の国の戦争(1968年米、フランク・R・ピアソン)
第7回 1980年9月30日〜10月13日 池袋文芸坐
9/30,10/1アンドレイ・ルブリョフ(1969年蘇、アンドレイ・タルコフスキー)
シベリア物語(1947年蘇、イワン・ブィリエフ)
10/2・3悪魔のような恋人(1969年英、トニー・リチャードソン)
今のままでいて(1978伊、アルベルト・ラットゥアーダ)
10/4・5男性・女性(1966年仏、ジャン=リュック・ゴダール)
二十歳の恋(1962年合作、オムニバス)
10/6・7ベルモンドの怪盗二十面相(1975年仏、フィリップ・ド・ブロカ)
ピンチクリフ・グランプリ(1975年諾、アイボ・カプリノ)
10/8・9遠い雷鳴(1973年印、サタジット・レイ)
砂のミラージュ(1974年秘、アルマンド・ロブレス・ゴドイ)
10/10・11少女ムシェット(1967年仏、ロベール・ブレッソン)
思春の森(1977伊、ピエル・ジュゼッペ・ムルジア)
10/12・13さらば愛しき女よ(1975年米、ディック・リチャーズ)
ガルシアの首(1974年米、サム・ペキンパー)

ポーランド名作映画祭

日本対外文化協会が主催。実行委員はポーランド大使館となっています。「遠雷」のみ日本初公開。他も35mmニュープリントでの公開でしたが、当時のノートを見るとスクリーンのアスペクト比に不満が書いてあります。すでにスタンダードのレンズが無い映画館が多くなっているということを読んだことがあります。学生時代住んでいた地方都市では随分泣かされたものです。この映画館もそうだったのかも分かりません。新宿東映ホールは現在バルト9となっているところにあった新宿東映の2階席を区切って映画館としたもの。転んだら間違いなく下まで転がっていくほど急な階段席でした。後に別の一角に小さな新宿東映ホール2を作りこちらは新宿東映ホール1となりました。邦洋、新旧問わず意欲的な番組を組んでいて、ポーランド映画では「尼僧ヨアンナ」もここで見た記憶があります(1981年9月)。東映ホール2の方では未公開だったワイダの処女作「世代」も上映されました(1981年12月)。ホール1と2はその後新宿東映パラス2、3と名前を変えたようですがそうなってからの番組は知りません。

1979年10月27日〜11月16日 新宿東映ホール
10/27〜11/2灰とダイヤモンド(1958年、アンジェイ・ワイダ)
夜行列車(1958年、イエジー・カワレロヴィッチ)
11/3〜11/9地下水道(1957年、アンジェイ・ワイダ)
水の中のナイフ(1962年、ロマン・ポランスキー)
11/10〜11/16遠雷(1974年、イェジー・ホフマン)

第一回ドイツ映画祭

"ドイツ映画祭"と名付けられた映画祭がどのように開催されていて、それらは一系統なのかそれとも複数種類あって、それらの間に関係があるのかないのかとか、私は全く知りません。2005年からドイツ文化センター、朝日新聞等の主催でドイツ映画祭が何年間か開催されていたようですが、ここに示すのは1983年に開催されたものです。実行委員会の日本側代表は徳間康快大映社長で日本側委員も大映インターナショナルや東急レクリエーションなので、2005年に第一回が開催された映画祭とは直接関係はないのではないかと想像します。この映画祭の第2回以降が開催されたのかも調べてみましたが今のところ分かりません。

ドイツ以外にもフランス映画祭、イタリア映画祭等いろいろあるようですが、なかなかそこまでは手が回らず、有名監督の公開予定の無い作品が含まれるような場合以外はまず観ることはありません。この映画祭はヴェンダース、ヘルツォーク、ファスビンダーらの未公開作品(後に大映インターナショナルの配給で一般公開されたようです)があり、観に行きました。当時知らなかったのですがパンフレットを見ると、ヘルツォーク、ヴェンダース、ヘルマ・サンダー=ブラームス等の講演やパンテオンでの前夜祭、シンポジウムなどもあったようです。大阪でも梅田ロキシーで開催されたとのこと。「ドイツの青ざめた母」は一般公開時は「ドイツ・青ざめた母」として公開されました。

第一回ドイツ映画祭 1983年4月9日〜4月22日 東急名画座
4/9,4/15ことの次第(ヴィム・ヴェンダース)
4/10,4/16フィッツカラルド(ヴェルナー・ヘルツォーク)
4/11ドイツの青ざめた母(ヘルマ・サンダー=ブラームス)
4/12,4/17ヴェロニカ・フォスのあこがれ(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)
4/13鉄の天使(トーマス・ブラッシュ)
4/14愚か者の日(ベルナー・シュレーター)
4/18白バラ(ミヒャエル・フェアヘーヘン)
4/19空の無い星(オトカー・ルンツェ)
4/20お金がいっぱい(アドルフ・ヴィンケルマン)
4/21トリスタンとイゾルデ(フェイ・フォン・フィルステンベルク)
4/22モーツアルト(クラウス・キルシュナー)

ジョン・フォード祭

パンフレットはJohn Ford Festivalと英語の記載があるだけです。当時日本語で何と呼んだのか全く覚えていません。珍しいジョン・フォードの特集企画です。”IP映画スペシャル”との記載もあります。IPはインターナショナル・プロモーションの略で水野晴郎氏が起こした会社です。あの「映画って本当にいいもんですね〜」の水野氏です。IPはヒッチコック、オーソンウェルズ等の日本未公開作品を中心に多数の名画を発掘、公開しました。私の若いころはIPのロゴで始まる映画は当たり前のようにあったものです。ユナイトを辞めてからの言動が批判されることもあったように記憶しています。しかし、「シベ超」は一本も観ていないものの、IPの活動からだけでも映画を本当に愛していらっしゃった方なのだと思います。

「歌舞伎町シネマ1、2」はこの時に行った以外の記憶がありません。確かミラノ座前の広場に面したどこかのビルに短期間存在した、ワンフロアの高さだけの小さな劇場だったように思いますがはっきりしません。
「荒野の決闘」は「いとしのクレメンタイン」というオリジナル題名に戻して公開されました。また全作わざわざ<完全版>と表記されていますが、その辺の事情は分かりません。
詳細な日程が不明ですので、私が観た日にちに”頃”をつけて表示します。

John Ford Festival 1983年6月、7月 歌舞伎町シネマ1、2
6/10頃我が谷は緑なりき・完全版(1941年)
6/24頃いとしのクレメンタイン(荒野の決闘)完全版(1946)
7/8頃怒りの葡萄・完全版(1940)

生まれて半世紀!さよならフェスティバル/有楽座・日比谷映画

日比谷映画、有楽座の閉館イベントです。パンフレットによります。歴史的名作ばかりですので題名だけにします。「美女と野獣」はコクトーです。ディズニーのアニメではありません。念のため。

いずれもかつて日比谷映画と有楽座のどちらかで公開されたものですが、両劇場の分担は公開時に厳密に従ってはいないようです。生まれて初めて日比谷映画の2階席で鑑賞したことを憶えています。普段は指定席とされており、ヘビーユーザーには高くてとても利用できるものではありませんでした。

1984年10月13日〜11月11日 日比谷映画
10/13〜10/16第三の男
死刑台のエレベーター
10/17〜10/20ショウ・ボート
イースター・パレード
10/21〜10/24リオ・ブラボー
10/25〜10/28歴史は夜作られる
ミモザ館
10/29〜11/1ある夜の出来事
舞踏会の手帳
11/2〜11/4レベッカ
赤い靴
11/5〜11/8ローマの休日
熱いトタン屋根の猫
11/9〜11/11風林火山
1984年10月20日〜11月11日 有楽座
10/20〜10/22アラビアのロレンス
10/23〜10/25王様と私
10/26〜10/28天井桟敷の人々
10/29〜10/31翼よ!あれが巴里の灯だ
11/1〜11/3クレオパトラ
11/4〜11/7美女と野獣
11/8〜11/11風と共に去りぬ

グレート・メモリーズ/丸の内ピカデリー・丸の内松竹

旧丸の内ピカデリー・丸の内松竹の閉館記念イベントです。パンフレットでは日程が分かりません。キネマ旬報1984年10月上旬号「興行界の動き」で判明した日程を掲載します。

1984年9月15日〜10月2日 丸の内松竹
9/15〜9/17サウンド・オブ・ミュージック(1965年米、ロバート・ワイズ)
9/18〜9/21ある愛の詩(1970年米、アーサー・ヒラー)
クレイマー・クレイマー(1979年米、ロバート・ベントン)
9/22〜9/24エデンの東(1955米、エリア・カザン)
俺たちに明日は無い(1967年米、アーサー・ペン)
9/25〜9/28ジョーズ(1975年米、スティーブン・スピルバーグ)
タワーリングインフェルノ(1974年米、ジョン・ギラーミン)
9/29〜10/2お熱いのがお好き(1959年米、ビリー・ワイルダー)
暗くなるまで待って(1967年米、テレンス・ヤング)

ルイ・マル監督特集

シアターアプルは新宿コマ劇場の地下にあった演劇用の劇場。時々映画の上映もありました。3月18日〜 3月31日がパート1で2本立て終日の上映。5月25日からがパート2で夜9時30分から一回だけの上映。チラシの情報ですが、ここで上映予定だったのが、突然同じくコマ劇場地下にあった新宿コマ東宝に変更になった経験があるので、私が観たパート1(3月21日)と「地下鉄のザジ」(6月18日)以外は劇場については100%確実ではありません。パート1については4月8,9,10日にも追加上映の予定があることになっています。

1985年3月18日〜3月31日、5月25日〜8月16日 シアターアプル
3/18〜3/31死刑台のエレベータ、恋人たち
5/25〜6/21地下鉄のザジ
6/22〜7/19鬼火
7/20〜8/16好奇心

グラウベル・ローシャ ベストセレクション

1985年のユーロスペースは現在の場所ではなく、その後シアターN渋谷となった東武富士ビルの2階にありました。「アントニオ・ダス・モルテス」だけ観ましたが、何が面白いのか良くわかりませんでした。その後2011年に今度は新しい方のユーロスペースで6月18日から7月15日に同じく”グラウベル・ローシャ ベストセレクション”と題されて、この2作品に「バラベント」「狂乱の大地」「大地の時代」を加えた5作品が上映されています。その際に再見し、この面白さが何で分からなかったのかと当時の鑑賞眼にがっかりしたものです。

1985年10月10日〜11月8日、11月16日〜12月13日 ユーロスペース
10/10〜11/8アントニオ・ダス・モルテス
11/16〜12/13黒い神と白い悪魔

イングマール・ベルイマン特集

ベルイマンの特集は時々企画されています。手元の資料で判明する分を掲載します。
2013年ユーロスペース特集時のトークショーで原田眞人監督が「冬の光」を未公開と言及しておられました。リアルタイム(1963年)では公開されておりませんが、1975年に岩波ホールで初公開されたあと、他の機会にも公開されています。このようにずっと後に公開されたり、特集でリバイバル作品の中に初公開作が混じっていたりして公開状況がわかりにくく、信頼できる完全なデータベースが欲しいところです。

The Best of Bergman 1979年7月21日〜8月10日 有楽シネマ
7/21〜8/10冬の光
魔術師

2本立て公開。パンフレットに日程の記載がなく、当時のキネマ旬報で7月21日開始で3週間興行であったらしいことを調べました。インターナショナルプロモーション配給。

イングマール・ベルイマン監督作品 1988年4月9日〜6月10日 キネカ大森
モニカ(初公開時「不良少女モニカ」)
第七の封印
シークレット・オブ・ウーマン(日本初公開)

一本づつ公開されましたが日程の内訳不明です。全体の日程は当時のキネ旬によります。キネカ大森の他に、シネセゾン渋谷でも一日一回だけレイト公開されました。パンフレットは3作品共通で、3作品の採録シナリオ付です。エンボディメントフィルムズ配給。

marie claire classic theater part3 1991年2月1日〜3月7日 銀座文化
2/1〜2/7われらの恋に雨が降る(日本初公開)
2/8〜2/14インド行きの船(日本初公開)
2/15〜2/21闇の中の音楽(日本初公開)
2/22〜2/28牢獄(日本初公開)
3/1〜3/7女はそれを待っている
アート・オブ・ベルイマン 1992年9月26日〜? 有楽シネマ
9/26〜10/9夏の遊び(日本初公開)
処女の泉
10/10〜?渇望(日本初公開)
鏡の中にある如く

2本立て2番組で公開。2番組目の終りは分かりません。アルバトロス・フィルム配給。

イングマール・ベルイマン3大傑作選 2013年7月20日〜8月16日 ユーロスペース
第七の封印
野いちご
処女の泉

デジタルリマスター版。1日5スロット全作品を上映し、一週間ごとに時間割を変えるという方式での上映です。パンフレットは3作品の採録シナリオ付。マジックアワー配給。

ベルイマンの黄金期 2014年7月26日〜8月8日 ユーロスペース
夏の遊び
夏の夜は三たび微笑む
第七の封印
野いちご
処女の泉
冬の光

1日4番組を時間割日替わりにて上映。

ロマン・ポランスキー特集

狂気、ブロンド、ナイフ。 1998年5月23日〜7月17日 ユーロスペース
5/23〜6/12反撥
6/13〜7/3袋小路
7/4〜7/17水の中のナイフ
ロマン・ポランスキー 初めての告白 2014年6月1日〜7月12日 イメージフォーラム
ロマン・ポランスキー 初めての告白(ローラン・ブーズロー監督)
ローズマリーの赤ちゃん
反撥
袋小路
水の中のナイフ

ドキュメンタリー映画「ロマンポランスキー 初めての告白」の公開に合わせて旧作も上映。週替わりで組み合わせを変え一日4スロット上映。

ダリオ・アルジェント 鮮血の美学

ザジフィルムズ配給。この時点で日本で劇場公開されているアルジェント全作品のうち「4匹の蠅」「インフェルノ」「オペラ座/血の喝采」を除く8作品に、制作や脚本等で関わっているホラー系の4作品を加えた12作品です。「4匹の蠅」はパラマウントとの権利関係がややこしくなっていたためと考えられますが、他の2作品が含まれない理由は不明です。良くわからないのが「サスペリアPART2完全版」私が持っているブルーレイでは劇場公開版105分、完全版126分ですが、パンフに載っている上映時間は100分。版の素性にも説明がありません。この特集では本作品は観ていないので何の版だったのか未だ謎です。私にとっては「歓びの毒牙」と「わたしは目撃者」が初見参。特にデビュー作「歓びの毒牙」は同時に代表作の一つと言える出来で有り難かったです。

10月2日、3日以外は一日2番組、5または6回上映で各回入れ替えです。

1999年10月2日〜11月5日 キネカ大森
10/2,3"ゾンビ"と"肉の蝋人形"を除く全10作品
10/4〜10歓びの毒牙(1969)
わたしは目撃者(1970)
10/11〜17サスペリア(1977)
サスペリアPART2完全版(1975)
10/18〜24フェノミナ(1984)
シャドー(1982)
10/25〜27トラウマ 鮮血の叫び(1993)
スタンダール・シンドローム(1996)
10/28〜30ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版(1978、ジョージ・A・ロメロ)
肉の蝋人形(1997、セルジオ・スティバレッティ)
10/31〜11/5デモンズ(1985、ランベルト・バーヴァ)
デモンズ2(1986、ランベルト・バーヴァ)

ジャック・タチ フィルム・フェスティバル

タチの特集は1995年にもシネ・ヴィヴァン六本木(六本木ヒルズがある場所にあったWAVEというビルの地下にあった映画館)でありました。私の観たタチの映画はずっとその時観た「ぼくの伯父さんの休暇」のみで、ミスター・ビーンの原型くらいの印象でした。このフィルムフェスティバルで「ぼくの伯父さん」「プレイタイム」を観て初めてその天才を思い知ることになります。このフェスティバルは2002年が没後20周年ということでカンヌで回顧上映が行われたことに対応したものだと思います。開催に際してパンテオンで「プレイタイム」の70mmの上映会があったことを後から知り大変悔しい思いをしました。大画面を意識した画面作りであり是非70mmで観たかったと今でも残念です。新世紀修復版となっているのは2002年に復元された長尺版(125分)だからです。

ヴァージンシネマズ六本木ヒルズは勿論現在のTOHOシネマズ六本木ヒルズです。この年の4月に開館しました。この特集についてはパンフレットを所有していません。発行されなかったのか買わなかっただけなのか分かりません。保存していたチラシから掲載します。

2003年7月19日〜8月29日 ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ
7/19〜7/25プレイタイム(新世紀修復版)
7/26〜8/1左側に気をつけろ(短編)
郵便配達の学校(短編)
ぼくの伯父さんの休暇
8/2〜8/8ぼくの伯父さん
8/9〜8/15ぼくの伯父さんの授業(短編)
のんき大将
8/16〜8/29アンコール上映

何が上映されたか不明です

初稿2014/1/31
目次追加2014/2/19
追加2014/3/14
●ジャック・タチ フェスティバル
追加2014/5/5
●イングマール・ベルイマン特集
追加2014/6/14
●ポランスキー、アルジェント
改訂2014/7/28
●グレートメモリーズ日程判明
追加2014/11/12
●ベルイマン、ポランスキー
追加2016/5/5
●陽のあたらない名画祭第5回
追加2017/3/15
●ルイ・マル、グラウベル・ローシャ