Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)「この素晴らしき世界」
ジャズの象徴ともいえる Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)。 苦労の多い少年時代を過ごしながら、世界的なトランペッターへと上り詰めた人物だ。 彼の音楽には、その人生そのものが刻まれているように感じる。
貧しい家庭に生まれ、両親にも煙たがられる幼少期を過ごしたアームストロング。 若い頃には不良少年でもあり、拳銃を発砲して施設に送られたこともある。 しかしその施設で、彼はトランペットと出会う。 これが後の偉大なキャリアの始まりだった。
施設を出てからは労働者として働きながら演奏活動を続け、 やがてキング・オリヴァーのバンドへ加入。 ここから一気に名が知られ始める。 ニューヨークへ渡る頃には、すでにスターとして扱われていた。
一般的にはトランペッターとしての評価が広く知られているが、 彼の特徴的なハスキーで味わい深いヴォーカルも大きな魅力だ。 どうしてこんな唯一無二の声になるのだろうと、つい聞き惚れてしまう。
彼は苦労の多い人生を送ってきたにも関わらず、 代表曲である “What a Wonderful World” のような、 驚くほど前向きな歌を生み出している。 これは彼が本質的にポジティブだったのか、 または人生の重みを知っていたからこそ歌えたのか―― それは今でも考えさせられるところだ。
今日車の中で彼の演奏を聞いていて思ったのだが、 アームストロングのトランペットは、 フォークシンガーのハーモニカのような “歌と呼応する” 存在に近い。 歌の合間に吹き、歌と会話しているような感覚になる。
音楽にジャンルという壁を作ったのは誰なのだろう。 本来、音はもっと自由で、ただそこにあるだけなのに―― そんな気持ちにさせてくれるアーティストだ。
1925年から60年代までの代表曲・名演を収めたベスト! “サッチモ"の愛称で知られる20世紀の最大のジャズ・トラペット奏者にしてヴォーカリスト、ルイ・アームストロング(1901ー1971)。1901年8月4日、米ニューオーリンズに生まれ、10歳頃よりヴォーカル、14歳からトランペットを始め、23年に師と仰ぐキング・オリバーのバンドで初録音したのを皮切りに、翌年にはニューヨークへ進出、25年にはシカゴに戻り、初リーダー作を録音しました。35年以降は革新的な自身の楽団ホット・ファイブとセブンなどのビッグバンドを率いて、編成やメンバーを刷新させながら常に進化を続け、ジャズ界にとどまらずポップス界を牽引しました。71年7月6日にニューヨークで死去しましたが、死後50年がたった今でも彼の演奏は世界中で聴き継がれています。このベスト盤では1920年代から60年代の録音から「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」「聖者の行進」「この素晴らしき世界」などの代表曲や名演奏を2枚組37曲に厳選し、サッチモの音楽人生を振り返り、その偉大な業績を讃えます。生誕120周年・没後50年特別企画
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