bukkoさんの子宮筋腫顛末記
〜入院まで〜
2008年5月30日(金)
5月20日から始まった生理が止まらないので婦人科を受診
実は2年前の7月に最初に出血が止まらなくなった
その時は今日止まるか、明日止まるか、となかなか婦人科に行かず、
ずるずる一ヶ月も続いてすっかりバテた
今回が3回目だったので、早めに「お薬もらってとめてもらおう♪」
とかる〜い気持ちで受診
ところがそれまで診てくださった女医のDr.ウシさんが4月で異動
男性のDr.パンダさんが診てくださるとのこと
えっ、男の先生、やだなあ…
膣エコーのあと
「子宮筋腫ずいぶん大きくなって10センチ超えてますね、手術をおすすめします」
ええー!
実はbukkoは子宮筋腫持ち
10年も前に発覚
でも、すぐにどうこういう病気でもないので経過観察を続け
順調に(?)鶏卵大から超手拳大(一年前)へと育てていたのでした
Dr.ウシは「年齢的に逃げ切れるかなあ」とおっしゃっていたのです
「急に大きくなっているので(半年前88ミリ)もしかして子宮肉腫かも」
ぎょぎょ
「出血が多いので貧血の検査をしましょう」
貧血かもしれないのに、また血を採るのね…
「不正出血がおさまってからMRIと子宮がんの検査をしましょう」
ということで、
採血して、お薬を処方してもらって、MRI検査6月17日、次回診察19日の予約を取って帰りました
6月17日(火)
処方された薬は、ノアルテンD錠。中容量ピル(ネットで調べた)
翌5月31日から7日間服用
服用4日めに出血が止まる
服用を終えた6月8日から再び生理
ちゃんと止まるか心配だったが13日までの6日間で終了。ほっ
その間、ネットの海で泳ぎまくりました
子宮肉腫…げっ、予後がめちゃめちゃ悪いやん!
でも大病院でも年に一人いるかいないかの珍しい病気
くじ運の悪いbukkoがそんな病気になるはずないわ、うん
MRIでも典型的な筋腫とそうでないかが分かるだけで
確定診断は難しいのねえ
結局、手術して切り取って調べるしかないのか…
子宮筋腫はポピュラーな病気なので手術経験者が結構身近にいたりする
そんな先輩の友達にパニクってメール出したりもしました
お心当たりの方、びっくりさせてごめんなさいねえ〜
さてMRI検査
閉所や暗所恐怖症はないですか、と聞かれ、いささか不安
面倒終太郎じゃないけれど…
朝絶食で、と書いてあったのに朝食の後片付けのとき、ついうっかり余ったリンゴを口に入れそうに…
あぶない、あぶない!(かくして太るのね)
寝台が動いてMRI装置の中へ入っていくとき、ドキドキしたけど
目を開けてみれば、天井が見えるじゃん!
閉所でも暗所でも無いじゃん!
でも、ビービーガーガーけっこう音がうるさい!
最初そのままで何分か撮影したら放射線科のDr.がいらして
「今から造影剤を入れながら撮影します」
お、けっこう針がでかい…
「最初は水だから痛くないでしょ」
えっ、水?
あとでカエルさんに言ったら、
「水ってこたあなかろう、生理食塩水かなんかじゃないか」と言われました
点滴しながら、またビービーガーガーやって30分くらいで初MRIは終了
けっこう楽勝!
脳ドック経験者のカエルさんによると、脳のMRIは耳元でビービーやるので当然ながらもっとうるさくて大変らしい
6月19日(木)
検査結果を聞くのと子宮がん検査のためDr.パンダさんのもとへ
「貧血は大丈夫」
やった!鉄剤はどうも吐き気がするので嫌なのね
せっせと鉄分が多いと謳い文句のシリアルを食べててよかったわ
「MRIは…最初(筋腫の)中が白くて急激に赤くなってます」
???
「子宮肉腫の可能性を捨てきれないですね」
でも壊死や出血は見られないらしい
血中のLDH値も正常
それって、元気のいい筋腫か、ごく赤ちゃんの肉腫の可能性ってこと?
おまけに108×91(前回が88×63だからよく育ったわねえ)の横に
もう一つ小さいのも出来ていました
ええーい!女は度胸!
エストロゲンが豊富なタイプだと閉経まであと5年くらいあるかもらしいし
手術しちゃおう!
最短で7月15日(火)の手術、前日入院の予約をしました
手術は腹式、大きいので膣からは無理(悪いモノの可能性があるので分割して出せない)
「卵巣は腫れてないですね、どうしますか?」
どうしますかって?
肉腫の場合、卵巣ホルモンをエサとするため確定したら取らないといけないらしい!
再手術で痛い思いをするより一度に取っておいた方が…ということね
でも筋腫なら健康な卵巣を取り損!ということに…
「…考えさせてください」
結論をあとのばしに
それから子宮がん検査をして、入院のための諸検査を受けました
血液検査…採血のあと、違う検査にすぐ行ったら、ちゃんと止血できてなくて綿からぼたぼた血がもれてビックリ!
教訓:採血は最後にしましょう!
尿検査…これ看護婦さんから説明があったんだけど検査室でオーダーが出てないといわれたのね
とりあえず取ったけどちょっとナゾ
胸部レントゲン
心電図
肺機能…bukkoの前の女の人は1000台で、もう一度させてもらっていました
うまく出来なかった気がして「もう一度させて」と頼んだら「じゅうぶん上手」といわれた
3150しかなかったのに
子宮がん検査の結果と尿路レントゲン(DIP)予約を26日に
「手術の説明をするので、家の人に入院時かそれがダメなら次回26日にきてもらってください」
病院の受付で入院予約をすませ、ちょっとはやまったかなあ、と悩みつつも帰宅
6月26日(木)
セカンドオピニオンを取ったほうがよかったかなあ
bukkoはこの「お山の病院」で二人の子を出産
ほかの病院の婦人科を知りません
でも病院のホームページを見ると
セカンドオピニオンをするほうになっているし、婦人科の手術症例もきっちり公開してたし
Dr.パンダさんも切りたがりという気もしたけど、誠実に説明してくれたっぽいしなあ
ま、いいかと開き直り
それより卵巣が困った!
取るほうの根拠
1.卵巣がんの心配がなくなる
2.手術が二度手間にならない(卵巣をついでに取っても余分に15分くらいかかるだけ、と言われた)
3.既に平均的な閉経年齢になっている(ははは、52歳でーす)
取らないほうの根拠
1.卵巣は腫れていない(1〜2センチ)、右の卵巣にはちゃんと卵も見えた!
2.取ったら急激に更年期症状が出る
3.現在の医学では解明されてないが卵巣に意味があるかもしれない
’たまごちゃん’がいとおしくなって切らないことにしようかなあ…
結論はまだ出ずにDIP検査に(また、昼抜きだー、3時半からだったのでお腹すいた〜)
レントゲン室に現れたDr.パンダさんが
「今日、ご主人はきていますか?」
えっ、入院時に来れなければじゃなかったの?
「今日は仕事で。入院の日に来ます」
「あ、わかりました」
なんだったんだ?
「お臍のしるしを貼りますね」
お臍に何か貼られる
後で写真見たら、丸いボッチリでした(バッテンのイメージがあったんだけど)
寝転んでまた造影剤を点滴しながら
「はい、すってー、はいてー、そのまま止めて」パチッ!
ふーん、胸部と違って吐ききったとこでとめるのね
腰の下に乾板(?)を入れて撮影、何枚も撮ってやっと撮れたみたい
しばらく看護婦(師)さんに相手をしてもらいながら寝台の上で休む
話のうち、彼女が長男と同い年なことが発覚、はあ〜
休息もいれてDIPも約30分で終了、婦人科診療室へ
諸検査の結果を聞く
ほとんどセーフのうち最大のショックが!!
「子宮体がんの結果がクラスVです」
(1年前、クラスUで3ヶ月後、半年後、と検査したけど結局大丈夫でした)
クラスT・Uがセーフ、W・Xはアウトで、Vはグレーゾーンらしい
前癌状態の「子宮内膜増殖症」だと思われるそうです
そいで「ご主人は?」と聞かれたのねえ
腫瘍マーカーの値は正常とのこと
「詳しく調べるために、今から’生検’のため組織を取ります
やわらかいので取れなければ、硬いのでガリッとしないといけないかも」
麻酔もなしに?めちゃめちゃ怖いんですけど
膣から二本ほど器具をいれられて子宮の奥まで開げられたような感触
かり、かり、かり、かり
「やわらかいので、たくさんとれましたよ」
よかったー、でも痛かったよ〜〜
「結果によっては、ほかのDr.と相談して手術内容が変わるかも」
結果は次回7月3日のお楽しみ…
ほんとはこの日この後、せまる演奏会の練習があったんだけど
さすがに元気が出ずにサボりました
6月27日(金)
熱が出たー!!
「1〜2日出血するかも」といわれたけど、熱は聞いてないよー
(ちゃんと出血しました)
「当日、お風呂と夫婦生活は控えてくださいね」もちろん控えたよー
11時から地域の会合があったのですが
だんだんお腹が痛くなってきて身体が前のめりに
お行儀悪く、肘ついて足組んでやり過ごしました
帰って熱を測ると7度8分!
「お山の病院」に電話しようかと思いましたが今から行くのもしんどいわ
バッファリンを飲んで様子をみることに
7月3日(木)
熱は一日で下がった
でもなんかダラダラしんどい
暑くて湿気が多いせいか?
「がん細胞は見つかりませんでした」
ばんざーい!
身体は正直、一気に元気が出たわ
異型細胞が多くみられるので、やはり「子宮内膜増殖症」か?
でも子宮体癌の検査は手さぐりで組織をとるので(前にでっかい筋腫があるし)精度が60%位だそうです
切った後でまたしっかり調べるそう
あとは入院日14日午前10時からDr.パンダの手術説明が
午後、麻酔の説明があるそう
「では、よろしくお願いします」
カエルさんに報告のメールをうって帰りました