初日から…やっちまいました
さぁ、出発だ!
留学先に選んだのはPaignton(ペイントン)というイギリスの南西部にある、ロンドンからは列車で
4時間かかる…はっきり言ってしまえば、田舎だった。
(中国に留学した時は北京から一番速い列車で8時間だったから、まだいい方か!?)
でも、まぁ、田舎の方が落ち着いて勉強できそうだし、治安もいいし、物価も安いし…
しかし、何よりもインターネットで調べた中でこの学校が宿泊代&授業料、ひっくるめて一番安かった!…
というのが一番の原因だったのでした。
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ヴァージン・アトランティックの機内食
無事に(たぶん)仕事の引継ぎを終わらせ、それなりの送別会を開いてもらい、順調に(?)会社を辞め(させられた?)、
さ〜、イギリスだっ!
4月7日(日)、出発!
今回はちょっとぜいたくして、前から乗ってみたかった、ヴァージン・アトランティック航空だ。
滞在が2ヶ月半になるので、飛行機チケット代金は高くつくだろうな〜と思っていたのだけれど、
意外にもヴァージンは安かったのです。
*1リチャード・ブランソン会長、どうもありがとう。
日本からは12時間のフライト。直行便は楽だけど、座りっぱなしで外(シャバ)の空気が吸えないところが
難点だね。
12時間、映画を見たり、ゲームなんかしながら過ごす。
やっとヒースロー空港到着。
「イギリスの入国審査は厳しい」という話を聞いていたので、どきどきしながらイミグレを通る。
が、パスポート&帰りの航空券&入学許可書をセットで見せたら、殆ど何も訊かれずにパスできた。ほっ。
空港のロビーに出ると、学校名が書かれた札を持っている人発見。
今回は学校の「出迎えサービス」なるものを利用しているので楽チンさ。
荷物はバックパックに紙袋をぶらさげているという状態だから自力で行くのは大変だし、それほど高い値段でもなかったのでよいでしょう。
これで一安心。この係りの人についていけば、ペイントンまで行けちゃうんだわ。
…と思っていたら、一枚のバスチケットを手渡された。
係りの人:いいかい?このバスチケットを持って、コーチ(Coach/長距離バス)
に乗るんだよ。くれぐれも乗り過ごさないようにね。
えっ?連れて行ってくれるわけではないのね…(^_^;)
ヒースロー空港内にあるバス停まで連れて行ってくれたので、乗り過ごしの心配はまずない。
さらに「ペイントン行き」と書かれたバスを発見!終点なら降り過ごす心配もなし。あ〜、よかった。
安心&時差ぼけということもあり、バスに乗り込むなり、すぐに爆睡を開始したPi-子でありました。
バスが停まったので、ふと目を覚ますと、隣り街のTorquay(トーキー)に着いていた。
外はもう真っ暗。ロンドンを出てから約5時間が経過していた。
ふぁ〜、眠い。でも、ここまで来たらもうすぐだと思うし、終点とはいえ、爆睡していて気がついたら車庫、
というのはイヤだなぁ。
眠いけど、起きていようっと。
…とは思いつつ、半分眠っていると、30分ぐらいしてペイントンに着いた。
係りの人の話ではここでもバスステーションから滞在先のホテルまで連れていってくれる人が待って
いるはずなのだけど…。
女性:あなたがミス・Pi-子?
Pi-子:そうです。
この人が出迎えの人だ。よかった。
女性:私があなたをホテルまで連れていきます。さぁ、私の車に乗って。
女性の車に乗り、これから2ヶ月お世話になるホテルへ。
半分うとうとしながら、女性と話していると5分もしないぐらいで到着。
Pi-子:どうもありがとうございました。
女性:じゃ、これからがんばってね。それから明日は8時頃にXXXXXXXXよ。
最後の所、ちょっと聞き取れなかったのだけど、まだ学校への行き方も聞いていないし、明日の朝8時頃、
迎えに来てくれるのだろう。と思い、聞き返さずにそのままホテルの中へ。
今は一刻でも早く、チェックインして、寝たい。
実際、チェックインを済ませるとさっさとシャワーを浴び、寝てしまったのだが…思えば、これが悪かった。
4月8日(月)
多少の時差ぼけは残っているもの、よく眠ったので、それなりにすっきり目覚める。
8時頃、ホテルの入り口で昨日の女性を待つ…が、いつまでたっても来ない!
「日本人ほど時間にきっちりじゃないんだろうな〜」
と思い、気長〜に待つが本当に来ない。
8:20を過ぎた辺りからマジであせり始める。
確か(日本で)学校からもらった資料には「初日はクラス分けテストがあるので8:30までに学校に来るように」
って書いてあったような…(昨夜は眠くて資料を見ずに寝ちゃったからよくわかんないや〜(^_^;))
別の資料にこのホテルから学校までは徒歩で10分って書いてあったような気がするし〜。
つい数分前までは、学校へ登校するらしき人を何人か見かけたんだけど…その後は来ないな〜…
このままだと初日から遅刻かよ〜(^◇^ ;)
8:25、焦り始める。
誰か残っていないか、外へ出るが誰もいやしない。
しかし、外に出るときれいな海が見える。なんてきれいな風景…(左写真)なんてしみじみしている場合じゃない!
学生たちはもうみんな学校へ行っちゃったよ〜。学校の場所もわからないよ〜、どうしよ〜
ヽ(;^o^ヽ)))半パニックになってるPi-子。
そこへ一人の男性が前方から微笑みながらやって来た。
男性:あの〜、学校へはどうやって行くか知ってますか?
私がばたばたしているのを見て、道をおしえてくれようというのだろう。
さすがジェントルマンの国だ。(生徒ならイギリス人ではないが)
Pi-子:いいえ、分からなくて、今、困っていたところなんです。あの…連れて行って
もらえますか?
男性:(^o^;)…いや。僕も分からないから君に聞こうと思ったんだ。
…ってことはあんたも迷子かいっ!?
男性:…じゃっ、ホテルの人にでも聞いてみよう。
Pi-子:…そうしましょう。
ホテルの中に入り、従業員を一人つかまえて道を聞くと、ラッキーなことにこれから学校へ行くところだと言う。
従業員:これからお昼のサンドウィッチを届けなければいけないんだ。用意があるから
ちょっと待ってね。
待ちますとも。学校へ連れていってもらえるなら。…こうなったら5分の遅刻も30分の遅刻も同じことだいっ。
こうして結果的には車で学校まで送ってもらえることになった。(ラッキー)
車中ではたいへんなごやかに従業員&さきほどの男性と話をする。
このMr.迷子、国籍はドイツ。名前はトーマス(イギリス風に言えば、とのこと)。1年に1回ぐらいは
英語を磨きにどこかしら行くんだということで、前にはニュージーランドへ行っていたこともあるそうで、
確かに英語はうまかった。
学校へ着いたのは9時ちょっと過ぎ。…初日からやちまいましたよ、30分の遅刻!
受付でテストを行っている部屋を聞き、入り口で試験用紙をもらって入る。
遅刻したことを怒られるわけでもなく、よかった。
…と一安心したいところだが、ふと隣を見ると(カンニングをしたわけではありません)隣のおじさんは試験開始から30分ちょいで最後の方までいってるよ!
(◎o◎;) やっぱり焦るPi-子。
テスト終了。Pi-子は*2Pre-Intermediate(中の下)クラスと決定。
試験はペーパーと面接だったのだけど、ペーパーなんて半分もできなかったから、面接だけでクラスが
決まったような気がする。
トーマスは2階級高いUpper-Intermediate(中の上)クラスだった。ま、そうだろうな〜。
それにしても、今考えてみると昨日は「明日は8時頃に学校に行きなさいね」といわれていたんだろうな…たぶん。
(Pi-子)
*1
ヴァージン・グループの会長。
ヴァージン・メガ・ストアで成功したので、ヴァージン・アトランティック航空を作ってしまい、さらに
航空会社の経営だけではなく、自ら熱気球に乗ってで太平洋と大西洋を横断してしまったすごい人。
*2
クラスは以下の8段階に分かれていました。