エピローグ2
トレーニングの始まり


ウルトラマラソンのレースは、しまなみ海道ウルトラ遠足(マラソン)と決定し、いよいよ練習を開始。ただしウルトラマラソンは通常のスピードを競うマラソンと違い、ウルトラマラソン特有の長距離走行に適した省エネルギー的な走り方が必要でした。まず友人やマラソン情報誌で走り方を学ぼ事から始まり、以下のフォーム改造に取り掛かりました。

@ 前傾姿勢を極力避けて、直立的な身体を腰に乗せた姿勢で、また下腿などのふくらはぎへの負担を極力避ける。
A 肩の力、身体の力を極力省き、エネルギー消費を避けるようにする。
B 摺り足気味に走り、足の地面の接地率を上げてゆくが、摺り足がブレーキにならないよう気をつける。
C 内臓面が元気でないと、走りにも影響してくるので、内臓の健康にも気をつける。

いわゆる「競歩」に近い走り方への改造が必要で、そのフォームで長くゆっくり走る事に慣れてゆく事でした。1998年の皆生トライアスロンから初動負荷理論にこだわり、前傾姿勢に慣れて走る自分にとって、直立の動作で走る事はどうかと思いましたが、自宅からのジョギングでこの姿勢での走りには、流石に慣れませんでした。

患者さん・ウルトラマラソンに経験のある友人・そして北川先輩にも質問しまして、最初はがまんのフォーム改造でしたが、丁度その頃にマラソンランナーのうがっきさんと出会い、そしてハッピーズと言うマラソンチームの事を知りました。

うがっきさんとの出会いは偶然でしたが、この出会いが大きな転機となりました。その後会長のせれさんと出会い、ウルトラマラソンの魅力、そして多くの方々が挑戦されている事を知り、この事が大きな自信に繋がりました。

2月の初旬、トレーニングがスタートしました。まずトライアスロンの時もそうですが、妻との約束から始まりました。それは「半径2・5kmから初まるトライアスロン」でも述べましたが、子供が風邪などの病気が起こった際、そして家族を優先し無理にトレーニングをするのではなく、家族を優先する事、そして仕事に差し支えない事を、約束しました。

トレーニングは私自身の血管を、再活性させる為にLSD(ロングスローディスタンス)から始まり、1キロ6〜7分のランニングから始まりました。その距離を少しずつ伸ばし、私の家から最初は5Km、そして10Km、2月中旬には20km(家〜吉備津神社往復)に、達成しました。昼休みは時間がありましたら、たとえ3kmでも走りました。
3月初旬に、西日本物療鍼灸院の吉武先生と、星の里柵原マラソン(10km部門)に出場しましたが、LSD中心でスピード練習をしていない割には、まずまずでした。

妻も食事の面で協力をしてくれて、体重を減らすメニュー(マフェトン理論参考)を組んでくれまして、体重も計画的に減量。3月中旬からは我が家から峠越えで総社〜吉備路自転車道〜吉備津神社〜我が家の40kmを完走!!月に2度は40km走行をメニューとして加えました。同時にしまなみ海道の橋に向かう坂道の対策として、近所の500m程続く坂道と筋力トレーニングを追加してゆきました。

4月に入り、ここで学会・講習会でなかなか走れなかった事、そして相次いで息子と娘が風邪を引いてしまい、特に息子が喘息の疑いも出たので我が家からの外出が出来にくくなり、気分を変えてエアロバイク、そして筋力トレーニングを中心としたメニューをこなしました。

ウルトラマラソンに向けて、新しいユニフォームも作成、北川先輩の助言で50kmの中間地点で着替えを考えて2枚を作成。そして新しいシューズを購入、自分で足バランスを測定し、足底板を作成しました。

ユニフォームと小物 新調したシューズ 足底板を作りました


しかし、北川先輩から「出来たら70kmぐらいをロングライドの、トレーニングをしてたほうが良いよ」との助言。5月に妻の同窓会があり、その際に子供を両親に一日預かってもらい、我が家〜瀬戸大橋(下津井)の往復をスタートしました。
過去にランニングで走った距離の最高は、1988年の皆生(台風の影響でデュアスロンになった大会)での50kmで、単独70kmは初めてでした。我が家から倉敷駅に向かい、倉敷市内を横断し茶屋町駅に、そこから下津井電鉄廃線跡(自転車・歩行者専用道路)を通り、一路児島へ、順調に走りまして、児島からは下津井に向けて「風の道」を走行、瀬戸大橋を一望し、とうとう下津井に到着をしました、ここまで35km!!

旧駅前の港で少しの休憩後、すぐに復路をスタート、しかし児島付近45kmから少々足の疲れを感じ、コンビニで食事を買いエイド休憩。その後茶屋町手前までは順調に走りましたが、茶屋町駅を過ぎ60km、流石に足の疲れが出てきました。後半は歩いたり走ったり・・。そして我が家に到着!!

流石に今回のロングライドは堪えましたが、このランニングで分かった事が多くありました。

@ 皮膚の炎症(またずれ)が発生するので、テーピングの保護が必要。
A まめなエイドが必要。
B 後半腹筋・背筋に堪えたので、その部分の強化が必要。

ロングライドの疲れを取るべく、その夜は妻はタンパク質補充(肉料理)をしてくれました(感謝!!)。そしてアイシングとストレッチ。またずれの痛みはありましたが翌日より走り始め、その週には全身のアイシングとトレーニングを目的に水泳にも行きました。

レース1週間前になり、カーボローディングも佳境に成り、タンパク質の食事から炭水化物の食事に変更。2月からトレーニングは始まり、14kgの減量に成功しました。
身体も今までのトライアスロン大会前以上にコンディションは良い状態そうで、ついに6月2日を迎えました!!