トライアスロン=過酷・人間の限界・限界の挑戦とのイメージが、皆さんの中にあるのではと思いますが、私自身このスポーツに対して、そのようなイメージがあまりありません。すべてのスポーツは、なんらかの形で練習は必要であり、私もトレーナーで他のスポーツに携わっていますが、技術習得そして向上のためには、何時間も選手はがんばっています。
しかし、その中でトライアスロンが他のスポーツと違うところがあります。それは競技年齢層が幅広いことです。下は10才弱からうちの患者さんでは70才以上の方もおられますが、これは男女を問わず様々な方がこのスポーツを体験でき、また楽しめる答えそのものだと私は考えます。
私が関西に在住していた1995年前後の練習日誌を見てみますと、ある日曜日ですがバイク(自転車)130Km・スイムインターバル等を含めて3800メートル・ラン10Km・・・。その当時は大会等もトライアスロンだけでも年間5レースは出場をしていましたが、独身でもありかなりの練習量をこなしていました。
開業後も日曜日になりましたら同等の練習量をこなしていましたが、しかし段々と仕事・家庭との両立に難しさが、表面に出てきました。時間を削っても練習をしたことがありますが、2002年の全日本トライアスロン皆生大会で、練習量の不足で初めて暗闇でゴールをしまい、自己の限界を感じた大会となりました。
そのころより2005年に開催される岡山国体に向けて、レスリング競技にトレーナーとして帯同することになり、また大学バスケットボールチームとも関係し、休日に練習をする時間が極端に少なくなりましたが、翌年の春、第23回皆生トライアスロン大会への出場権を、得ることが出来ました。
出場するかしないか・・・悩みましたがその時でした。
レスリング競技もバスケット競技も、どちらも室内で行う競技でありますが、それでもレスリングでは強靱な肉体、そしてバスケット競技では筋肉質の違いがあるが、体力は人並み以上にパワフルです。双方とも限られた室内。
おそらくバスケットボールの選手にトライアスロンを指導したら、3ヶ月〜半年でショートぐらいでしたらでは完走すると思いますが、トライアスリートが同じレベルでバスケットをするならば、長い時間が必要と思います。
また、私の父が元ボディビルダーで、昭和の30年代のマシンのない時代にもかかわらず、シュワルツネッカー顔負けの写真があります。そこで考えたのが筋力トレーニングでした。
トレーニングは、ただ鍛えるのではなくトライアスロンに適するトレーニングを選択し、またスタビライゼーション・バランスボール・コアトレーニング等、また体力面でもエアロビクス・ダブルロングスローディスタンスを実践。また仕事を最終優先とし、極力エアロバイク、またラン・バイクも自宅から半径2・5Km以内(走って帰ったら15分以内)でのトレーニングに取り組みました。
そして第23回皆生トライアスロン大会・・・それまでの練習量ですが、3ヶ月でバイクは100Kmほどで、ランも距離は極端に減りましたが、去年と比べて1時間半弱の短縮を実現!!
この事は私より周りの仲間が驚きました。そして同時に筋力の重要性と正しいトレーニング次第で、たとえ時間が難しいとしても、ロングトライアスロン大会への出場の可能であることを、証明しました。
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