(5日目・透明色で彩色)
(1〜3日目・下層描き・・・グリザイユ)
(6日目・不透明色も入れて彩色)
(4日目・乾燥日)
ルーベンスやレンブラントの時代の絵画は、
最も油絵の具の特性を生かしているということです。
つまり不透明性をベースに、透明性を生かすというもの。
さて、巨匠達のテクニックを体験・・・。
グリザイユとは、白黒の下層描きのことです。
溶き油は使わずに、絵の具のみの厚塗りでどんどん描いて行きました。
この技法は、この時点の絵の具が90パーセントを占めているそうです。
彩色はほんの10パーセント。
白黒といっても、一番濃い部分は白6割+黒4割のグレーなので、なかなか描きにくいのです。
全体的に白めに仕上げるのがポイントです。
いよいよクライマックスです。
最終的に形を取り直しながら、不透明色や寒色も入れて描き上げます。
頭が少し小さかったので、大きくしました。
そのほうが腕のボリューム感が出るので不思議です。
巨匠達の技法は、意外と地味・・・というか、緻密でした。
ルーベンスのあの透き通るような美しい裸体は、このような方法で描かれていたなんて。
知る事が出来て感激です !
最後の授業は、調度いい気分転換になりました。
2日目に雨が降りましたが、これは貴重な経験、どんな絵になるんだろう・・・とワクワクしながら描きました。
パレットに水がしたたっても、油絵の具なのでへっちゃらです。
合羽を着込んで、イーゼルには傘を縛りつけ、意外と快適に描いていました。
今回は構図が上手くいったと思います。
タッチは、不透明水彩とそっくりになったのでちょっと驚いています。
下地を塗っておいたのが良かったのか、いつものように厚塗りにはなりませんでした。
木を描くのに苦心しましたが、ずっと見ているうちに、葉っぱの面のつながりが少しづつ見えてきて、見方が変わったことに驚きました。
最後まで素直に楽しく描けたので、大満足です。
スクーリングが終わってから、自分の身の回りのもの、どれも描いてみたい!
と思うようになっていました。不思議です・・・。
スクーリングマジック?
絵を描くって本当に楽しいことですね。