私の思い

「MOKOん家」代表の寺谷です。
私は子供の頃から犬猫たちと暮らしていましたが、お金を払って家に来た子は一匹もおらず、ペットショップで値段を付けられている犬猫たちに違和感を感じながら過ごしてきました。

そんな私は2010年より兵庫県北部にてペットサロンの開業と犬猫たちの保護活動を始め、2017年1月から一般社団法人「MOKOん家」を立ち上げました。常に「MOKOん家」には、ワンちゃんが30~40匹、ニャンちゃんが10~20匹おり、繁殖屋放棄犬(ペットショップに並んでいる親犬で、産めなくなったら処分される)やダンボールに入れられて遺棄されている仔猫たちや、センターで殺処分される寸前の子達の保護を行い、「殺される子たちを一頭でも多く救いたい!」という一心で駆け抜けてきました。

 そうした中、「お年寄りに遺棄された老犬・老猫」の問題と出会いました。これは、お年寄りたちが「寂しいから」という理由で後先考えずに簡単にペットショップで命を買い、面倒が見れなくなった老犬老猫たちを、遺棄したりセンターに持ち込んだりしている現状です。 その多くのお年寄りは「仕方ない」と言います。

 そこで、遺棄された老犬老猫​たちを再び家庭犬や家庭猫にするための「保護っ子カフェMOKOん家​」を開設することにしました。これまで200頭以上の犬猫たちの命のバトンリレーを行ってきたのと同様に命のバトンリレーを続けて参ります。

 もう一度家族の愛情を犬猫たちに感じてほしい。
お年寄りの飼育放棄を減らし、ペットロスになっているお年寄りに生き甲斐を与える「預かり制度」を確立したい。

  ある日、一頭の老犬がセンターに持ち込まれようとしていました。 おじいさんが飼っていた老犬を、おじいさんが施設に入所することを理由に、娘たちが「殺してくれ」と持ち込もうとしていたのです。

  その情報が私の耳に入り、ストップをかけ引取りました。その後、愛犬を亡くしてペットロスになられた70代と80代のご夫婦に預かりとして老犬を預かってもらったところ、老犬の表情も変わり、ご夫婦はペットロスで落ち込む毎日だったそうですが、今では元気に毎日朝夕お散歩に行かれてます。
ご夫婦も老犬も嬉しそうにしていました。
 
このご夫婦のように「ペットロスで落ち込んでいるお年寄りに生き甲斐を与えたい」「 お年寄りに遺棄された老犬・老猫たちにもう一度、家庭犬や家庭猫として長生きして欲しい」といった想いを形にすることで、少しでも悲しい現状にストップをかけたいと思っています。 保護っ子たちへの偏見を失くしたい!どの子もみんないい子だからこそ、「保護っ子カフェMOKOん家​」を開設して 一頭でも多くの命を助けたいと考えております。


一般社団法人『MOKOん家』 代表 寺谷 朋子