【後書き】
あれから3年半。
違う形になったけども、約束は果たしたよ――北川君。
はい、そんなわけで長い物語にお付き合いいただきありがとうございました。
でもなんか、あんまり長いって印象しないのは何ででしょう?
240KB超もあるのに、120KB前後のモノミ(蹂躙されし不浄の地、ものみの丘)の方が長い気がします。
やっぱり、作中の大部分占めてる大会部分が8時間程度だからでしょうか?
作中時間と、読後感として残る時間の長さは密接な関係があるのかもしれません。
冒頭で書いたとおり、この作品は北川君への約束を果たすためにありました。
今でこそ、読んでて痛々しい話を書かないようにしようって分別を持つようになりましたが、創作を始めたころは酷かったものです。
自分が楽しければそれでよかった。
キャラがキチガイにしようが理不尽に殺傷されようが、自分が楽しければどうでもよかった。
そんな時期がありました。はっきり言って封印したい過去です。
というか実質半分封印してます。
ですが、キャラだって人間です。
ある時、それを思って自分が恐ろしくなりました。
同じ人間に理不尽を強いるなんて、人として正しいあり方なのだろうかと。
恥ずかしながら、北川君には特に酷い事をしていた気がします。
加えて、彼にはある約束をしていました。
あまりに酷い扱いをしたけれど、続編でかっこよく復活させてあげる……と。
が、しかし、元の作品(『名雪覚醒2』もうほとんど黒歴史)のレベルがあまりに低く、続編の話は立ち消えてしまいました。
キチガイと化して捨てられたままの北川君を残して……。
続編を書いていたら出るはずだった、大塚明夫ボイスでスネークな北川君を書いてあげたい。
かっこいいんだか、間抜けなんだかよく分からない、そんなお茶目な北川君を。
スネークならスニーキングミッションだ、かくれんぼだ。
北川君だけで作品書いちゃ、Kanonの二次創作かオリジナルSSか分かんないから、キャラは出せるだけ出そう。
『書きたいこと』を書くのと、『作品』を書くということは話が別だ。うん。
いもうとのささやき
やはりキャラを広げるとなると、一番最初に自己主張を始めたのは彼女でした。
無敵で素敵なシオリーこと、栞。
鬼の中に隠れるという、なんともまあ彼女らしい小悪魔な提案を囁いてくれました。
となると、隠れるための人数が要る。
ジャングルも捨てがたいけど、ビッグ・シェルっぽくしたいし、舞台は学校だ。
あー、Muさんみたいなの書いてみたいなー。
いいや、Mumuriku久瀬&斉藤使っちゃえ。
と、ここからは芋ヅル式に……。
最後は決めかねていた物語のきっかけが、萌のみの丘『雨こんぺ』の雨というお題で決定。
これで舞台・状況・伏線の全てが整い、あとは書くだけとなりました。
さあ、行くでける(やめい)
容量オーバー
激しく凹む。
書きあがってみれば240KB超えてた作品を、80KBまでのSSイベントに出そうとしてたのだから笑えません。
結局、たまたま開催が決まった第二回KanonSSこんぺの長編部門なる
狂気の沙汰
ありがたい機会が降ってきたので、不貞腐れて放置してたこの物語を一気に完成させました。
書くきっかけ他所からもらいっぱなしですね(苦笑)
こんぺ終了後は、戴いた感想を元に最後の仕上げをしました。
特に力を入れたのは、最終日、締め切りに追われて50KB近く一気書きというアホな事やったせいで、かなりおざなりだった終盤の強化。
ついでに、悪ふざけは徹底すべしということでプロモーションとかもくっつけてしまいました。
うん、もうこの作品一本で数年分はふざけ通しましたね。大満足です(笑)
まあ、パロ風味という形でやってますが、そこに込めた気持ちとかそういうものはあくまで真面目です。
作者は十分に楽しみました。
あとは読む人が、好きなように楽しんでください。
楽しんでもらえたらいいなぁ……。
そんなこんなで、また一つ完成させてもらえました。
色々な方に、ありがとうです。
おまけ>
ネタの出所
(2006年03月07日)
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