〜今までのあらすじ〜
名雪達の奢り地獄から脱出した祐一は海に来ていた。
そして何故か地元のおねいさんの渡 優華に拉致され彼女の経営する浜茶屋でバイトをする羽目になる
そこへ謎の人物に襲撃された北川 潤が現れて・・・・・・
Ｋａｎｏｎ大走査線
〜相沢祐一を確保せよ！〜
五回目
嵐の前の静けさとでも言うのであろうか？
そんな張りつめた空気が二人の間に流れている
彼女の『北川襲撃の犯人はあたしだ』発言の後
浜茶屋内部はすでにこんな感じだった。
相沢祐一はただ困惑していた
自分の友人である北川が誰かに襲撃されその犯人が実は自分の雇い主だった
まぁ・・・これはあえて良しとしておこう
問題は
その発言で北川が思いっきり彼女を睨みつけていることだ
それに対し
彼女は
例のアスファルトフィニッシャーでは無く
いつの間にか取り出したのか
長さが１メートル強もある刀をタンポポの綿毛の様なモノで
北川の視線などまるで気にせず手入れをしている
はっきり言って居心地が悪い
しかもこの空気のせいで
かろうじて残っていたお客も泡を食らったように出ていってしまったのだ
（・・・・・・今日・・・赤字かな？）
お客が置いていった少ない代金を回収しつつ祐一は
北川を見る
結果
さっきより怒ってる。
間違いなくヒートアップ中
何故ならトレードマークのアンテナが
ピンっ！！って直立してるからね
「おい・・・さっき言った話本当か？」
北川がもの凄い殺意を交えながら喋る
「さてね・・・・」
「いいから答えろ！！」
北川の怒声が店内に響き渡った・・・。
北川が怒声を上げた。
どうでもいいけど北川よ
頼むから
その一昔前に流行った声に反応して踊り出す『アレ』みたいなアンテナを
止めてくれ
さっきからグルングルン回って可笑しすぎ
ガシャン！！
俺がそう思っていると
何か音がした
どうやら店長がテーブルを蹴り倒したらしい
皿やコップも巻き添えで（汗
「あんた北川って言ったっけ？」
「そうだ」
「ちょっと言わしてもらうけどね・・・
あんた何様のつもり？」
北川よりでかい声が店内に響き渡る
「さっきから聞いているけど
失礼な事ばっか言ってそれが人にものを頼む態度！？
まったく呆れるよ、たかがナンパ如きでムキになって
まぁ・・・そりゃあいきなりあたしが襲ったのは謝る・・・
だけどね・・・嫌がっている女の子を無理矢理
誘うなんてねあたしは許さないよ！」
優華のマシンガントークが炸裂
どこが「ちょっと言わしてもらうけどね」なのだろうか？
あーやばいね・・・店長も切れてる
１０段階に表すと１３ぐらい
（つまりリミッター解除で暴走気味）
そろそろ止めないと・・・・
だが
不意に北川が走り出した
どうやら我慢の限界だったらしい
右手は力一杯握っているためか真っ赤だ
だんだん距離が縮んで
北川の右手が店長の頬に
炸裂！
せずに
店長は向かってきた拳を半歩横に避け
腕を肩で支えながらしゃがみ、足を払い
そのまま投げる！！
きれいな一本背負いだ。
店長・・・・別に投げるなとは言いませんよ？
あの場合
でもね投げる場所ぐらい考えてくださいよ
どうして
俺の居る方向へ投げるんですか？（哀）
こうして俺の意識は
とてつもない衝撃と共にブラックアウトした。
続く
後書き
今回の見所
優華がきれる、北川飛ぶ、祐一不幸
この三点。
そうそう
今回は外伝があります
それと
あと３、４話でこのＳＳは終了します
よってまた新しいＳＳを書くのですが
それはある小説とクロスします
さてここで問題
その小説とは一体何でしょうか？
ヒントは３つ
１．昼寝大好き主人公
２．だんご
３．遺物
です
まぁわかる人は１と２でわかります（笑）
それでは次回で