向かいのしごでき後輩は、ベランダで甘えたい 七転(角川スニーカー文庫)
疲れた日々へのご褒美みたいな、じれ甘ベランダラブコメストーリー。
作者の前作である「営業課の美人同期とご飯を食べるだけの日常」と同じ社会人ラブコメですね。
前作同様主人公もメインヒロインの白帆羊も社会人ですが、お仕事ものっぽさは薄め。
あくまで仕事は日常の一コマでしかないといった感じであり、メインは自宅ベランダでの交流となっています。
また、主人公とは他部署所属という点では同様でありながら、前作ヒロインであるひよりと比べ
羊はアプローチにアグレッシブな分、職場でもチャンスと見るや後輩力を活かした魅力を見せてくるのが強い。
鈍感すぎる主人公だからこそ話が続いていますが、そうでなければ即オチからの即完結だったでしょう。
ラブコメ面は羊によって外堀も内堀もほとんど埋められてしまった主人公ですが、さて。
主人公はとある大手のグループ会社に勤務する、総務部所属の二十八歳の青年。
社交性はあるが、基本的に不愛想でひねたところがある。社畜であることに慣れきっており、押しに弱い。
平凡な社会人生活の楽しみは、夜の散歩とベランダでひとり晩酌をすること。
ヒロインはしごできな後輩。サブにクールビューティーな後輩。
一番のお気に入りは主人公の向かいに住んでいる、会社内でも人気の高い後輩・白帆羊。
肩より上で切り揃えられたさらさらの髪の美人。会社の花形である企画課に所属しており、エース格。
明るくお茶目で誰とでも仲良くできて自分の容姿に自信あり、と一言で纏めればあざとい性格。
当然のごとく異性にモテまくるが、主人公以外に対するガードは滅茶苦茶堅い。
主人公とは入社して二年目でのプレゼンの際に出会い、その時助けられたことが切欠で好意を抱くように。
雷が苦手。
現時点(一巻)においての評価はC。
社会人にもなって(学生時代でもそうではありますが)こんな理想的な後輩ができるわけねーだろ!
と、ツッコミを入れたくなること間違いなしな可愛さと有能さ、そして一途さを併せ持つ羊が
ヒロインとして強すぎる作品。公私でグイグイ懐いてきて主人公にだけ素を見せる年下美人後輩とか
現実社会な世界観なのにファンタジーである。いやまあ可愛いは正義なんですけども。
しかもこの娘、ただ可愛いというだけではなく、結構愛が重い部分まで持っていますからね。
ロックオンされた主人公は間違いなく果報者ですが、独り身でなかったらどうなっていたことやら。
本筋は最早具体的に言葉にしていないだけで距離は縮まり切ってしまっている主人公と羊。