俺がどんな選択をしようが、SS級美少女たちが全力で注目してくる
春日部タケル(角川スニーカー文庫)
脳内選択肢が学園ラブコメを全力で応援してくる! 美少女ハーレム学園生活物語。
同作者作「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」と世界観や設定が同じであり
主人公も前述作と同様に、脳内に現れる選択肢を強制的に選ばせられるという特異体質持ち。
ただし、選択肢のせいで悲惨な目にあうことが多かったあちらの主人公とは違い、こちらの主人公のほうは
選択の結果としてどんな奇行を強制されようとも結果的には周囲から大絶賛。
やがて学園中の美少女の注目を集め、話題に上がりまくりと、タイトル通りの状況になっていくため
ずっとマシだと言えるでしょう。それでも同じ立場には絶対なりたくないですけども。
ラブコメ面は今のところ進展なし。ヒロインの一人にフラグが立ったようではありますが…
主人公は特異体質のせいで、あらゆる分野において超高校級の生徒達が集う帝桜学園に
転入させられてしまった脳内選択肢に悩まされる高校二年生のツッコミ気質な少年。
物心ついた頃から不運に見舞われている超不運体質であり、それと超有名人な両親の影響が合わさって
目立たないということを人生の第一目標に置いており、平凡で穏やかに生きていければそれでいい。
理不尽な何かのせいで暗い人生を送ることだけは絶対にしないと決めている。
夢を持っていないからこそ、夢を持つ人間が笑われたりバカにされることが許せない。
直感に従って後先考えずに人助けに動いてしまったりと、根は結構熱血で感情的。
ヒロインはからかい好きな天使、お調子者な級友、完璧超人な同級生。サブに弁が立つ級友。
一番のお気に入りは全てにおいて圧倒的な才能をもつ完璧超人にして帝桜十咲の一人、淡雪テラ。
銀色の髪、病的なまでに真っ白な肌、ここではないどこかを見据えているような瞳の美少女。
成績、運動、料理、芸術等、あらゆる事柄において完璧なオールラウンダーで特に学力は日本一。
感情をまったく顔に出さず、言動が淡々としているため一見するとクールキャラっぽいが
人が笑っているのを見るのが好きだからという理由で色んな人を助けたり
真顔でキレのあるボケを繰り出したりするなど、外見と中身のギャップが凄い。
帝桜学園に入学した理由は、生きている実感を得て人生をスタートするために泣きたいがゆえ。
お腹の音を自由自在に鳴らすことができる(音の種類も変えられる)。
現時点(一巻)においての評価はC。
選択をした結果、利益を得ることがあるとしても、そもそも脳内選択肢自体が迷惑すぎである。
奇行を強制されるって時点で最悪ですしね。無関係なところから見ている分には愉快なのですが…
第一、実質的に自分の意志でやったことではないことで褒められたりモテモテになっても誇れないですし。
まあ、素直に脳内選択肢の馬鹿馬鹿しさとテンポの良いコミカルな掛け合いを楽しむのが吉なのでしょう。
ヒロインたちも主人公の特異性に劣らず個性的かつ可愛らしいので、華やかさも申し分ないですしね。
本筋は帝桜十咲の一人に勝利した結果、新設された帝桜十笑に就任することになった主人公。