12月9日

シドニー2日目の今日は、市内観光+21世紀FOXスタジオ観光(ランチ付き)のツアーへ。
映画好きの私にとって、スタジオ観光は外せないものだったので、日本で申し込んでおいた。

市内観光は、言わば「シドニーお約束観光」のコース。
「オペラハウス」→「ハーバーブリッジ」→「ミセス・マックォリーズ岬」→「セント・メリーズ・カテドラル」を巡り、記念撮影。そしてお待ちかねの「21世紀FOXスタジオ・オーストラリア」へ。

FOX STUDIO
「マトリックス」など人気映画を撮影している施設内に出来たシドニー最大規模のアミューズメント・パーク。

FOXのチケット

本来、ここでは自由行動らしいのだが、ガイドさん(このガイドさんは日系1世。つまり移住された方。奥さまはオージー)が気を利かせて「VIPツアー」に申し込んでくれた。
チケット売り場で、ツアーメイト数人と待つこと5分。奥から、日本人スタッフが現れた。
彼の名前はヒロ。学生さんだそうだ。

ヒロの案内で、まず「ベイブ」のセットを見学。とりあえず写真に撮ろうとカメラを構えシャッターを押した途端、
ヒロの叫び声がこだまする。

ヒロ
「しゃ…写真撮らないで下さいぃ〜」
ツアーメイト
「もう撮っちゃったけど?」
ヒロ
「逃げてくださいっっ」
私たち
「はぁ??」

どうやら著作権の関係で、写真を撮ってはいけない場所だったらしい。ヒロは、にわかに青くなっていたが(笑)、他のスタッフに見つからなかったので、ヨシとした様だ。
見つかると、誓約書を書かされたり、フイルム没収らしい…
エアーズロック同様、ここでも撮影禁止で戸惑うとは思わなかったわ。

次は、パーク1の人気ショーを見学するという。その名も「ライト!キャメラ!大混乱!」。
相当の待ち時間らしいけど、私たちはVIP。待ち時間なしで、観客席へ。かなりしっかりした会場になっていて、TDLでいうとショーベースみたいな感じ。それより大きいかも?

「ここは、ミュージカルの撮影現場です。新しいスターを探してスクリーンテストを行う予定なので、観客席の中から新しいスターが誕生するかもしれません。」…とういう前フリがあり、ショーの内容はだいたいこんな感じだった。

「スペース・ザ・ミュージカル」の撮影が開始!
ところが、主演女優と主演男優の二人がしっくり行かないご様子。とうとう気分屋の女優は、ミュージカルを降板。

主演女優不在という大ピンチに、スタッフは大慌て。
困った監督は、観客席の中からスクリーンテストで2人を選び出し、演技指導を開始。

なんとその内のひとりから、スターとしての素質を発見!
そのお客さんのお陰で映画は無事完成。
客席から選ばれたスターは、大スターの仲間入りを果たす。

私たちの見たショーでは、日本人の男性がステージに引っ張り出され、片言の英語でスクリーンテストとやらをやらされていた。そして、日本語で歌を歌わされる始末。

これはかなり恥ずかしいものがある。選ばれたら地獄だな…
ショーそのものは、英語が分からなくても充分楽しめるし、大どんでん返しもあるので面白かった。人気があるのも納得?

人ごみを抜けて、ショー会場を出る。
次のアトラクションまで時間があるとのことで、ここでランチタイム。クーポン券みたいなものと引き換えに、好きなものを食べるシステムだった。

どの店も混んでいたので、私たちは、ハンバーガーとコーラで軽く済ませた。コーラはMサイズを選んだのに、恐ろしく量が多く、飲みきれず捨てる羽目に。

次は「ジェームス・キャメロンのタイタニック・エクスペリエンス」!
このアトラクションは、「タイタニック」のエキストラとしてラストシーンを追体験できるというもの。FOXスタジオの目玉アトラクションだ。
さすがに長蛇の列だった。普通に並んだら1時間以上は待つのでは?…VIPでよかったぁ。

スタッフ専用口みたいな裏口から、アトラクション内へ。(ここでガイドとは名ばかりの、ヒロとお別れ)

最初に案内された部屋は、実際に映画で使われたセットや衣装が並ぶ、展示室だった。この展示室で通常のお客さんたちと合流するのだが、途中から割り込みしている様でばつが悪いったらありゃしない。心のなかで「VIPなんです〜」と言い訳している自分がいる(笑)。

さてさて。ここからがアトラクション本番?
タイタニック乗船の前に、助監督から映画出演にあたっての演技指導が始まる。そして、いよいよ乗船(もちろんセット)。

ここまでのイメージは、TDLの「シンデレラ城ミステリーツアー」や「スター・ツアーズ」と似ている。違うのは、タイタニックの乗客になりきる訳ではなく、タイタニックの映画のエキストラになりきるという現実的なところ。

とにかくこのアトラクションを楽しむには、エキストラとして参加する自分が、どこまで演技できるかにかかっているのだ。

結構リアルなセットが続き(楽しみが半減するといけないので、ここでは詳細は書かないよ)、演技はノンストップで要求される(笑)。
「カット」という声で、演技終了。そしてアトラクションも終わりをむかえる。

私はそれなりに楽しめたけど、タイタニックを観ていないAにとっては「???」のオンパレードだったらしい。それに、英語が分からないと100%理解出来ないのがツライとこ。



「もっと英会話頑張らなくちゃいけないね…。エキストラだからいくらでも死ねるけど、本当にタイタニックに乗っていて、英語が分からなくて死んだら笑いごとじゃ済まないし。」


「当たり前だ!」

出口には、例のポーズ(船の先端で、ディカプリオがケイトを支えてたアレ)で写真が撮れるコーナーやタイタニックグッズが並ぶショップがあった。
以上でVIPツアーは終わり。
残りの時間は、自由行動となった。

私たちは、「ホール・オブ・クール・スタッフ」へ。映画に使われた様々な小道具が展示されているので、映画好きにはたまらないの場所。

それから「FOXショップ」へ。FOXグッズや、映画のポスター、キャラクターグッズなどが所狭しと並んでいて、見ているだけでも楽しい。

私は「ロミオ+ジュリエット」のポスターを買うか悩んだけど、持ち運びしにくいという理由で諦めた。同じ理由で、Aはスターウォーズのライトセーバーを断念(笑)。

自由時間がとにかく短くて、消化不良ぎみのFOXでした…

シドニー市街地に戻り、DFSギャラリアでツアーは解散となった。ギャラリアでは、沢山のお土産を買う予定だったので、荷物のことを考えて買い物は後回し。まず、ここ「ロックス」の散策に出発。

ロックス
ロックスという地名は、
岩が多かったことから名付けられた。
移民船団で到着した人々が、最初に街を築いたところ。
シドニー発祥の地。
今も開拓時代の街並みが残っている。


アーガイルST.を西に歩き、「アーガイル・カット」を目指す。バスで何度か通ったトンネルだったが、どうしても歩いて見たかった。
その先には「ギャリソン教会」が建っている。

来た道を戻り、「アーガイル・センター」へ。レンガ造りの趣ある建物は、かつての保税倉庫だそうだ。使用されているレンガは、オーストラリアで一番古いといわれている。

お土産屋を抜け、ロックスのほぼ中心にあるレンガ敷の広場、「ロックス・スクエア」へ。開拓時代を伝えるメモリアル広場になっている。

歩きつかれたので、オープンカフェで休むことにした。カプチーノを2つと、大きなチーズケーキを1つ。
一休みの後、お買い物へ突入。

Aはレザースキンコートを衝動買い。ギャラリアでは、家族にバーバリーのカバン、フェンディのトートバッグ、ポール・スミスのバッグを購入。お約束のチョコレートや、ジャーキー類もまとめてゲット。

夕食は、ガイドさんオススメのイタリアン、「ツィア・ピナ」というお店へ。ジョージST.にあったので、すぐ見つかった。

メニューは、ピザとパスタ、ジェラート・ドリンクのみ。20人も入ればいっぱいの小さな店だった。
私は「ガーリックピザ」を注文。ガイドさんが言う通り、安くて美味しいピザだった。お店の雰囲気もバッチリ。

ギャラリアの送迎バスで、ホテルに戻る。買い過ぎたお土産が不安になり、スーツケースへのパッキンを試みるが、上手く行かない。面倒になり、散らかしたまま就寝(笑)。