オランダ・ベルギーの旅


7日目 4/19 () ブリュッセルからブルージュ(Brugge/Bruges)

 朝8時出発、今日はブリュッセルの北西100kmにある世界遺産に登録されているブルージュを目指します。ブルージュとは「橋」を意味しますが町を縦横に流れる運河には50以上の橋が架かっています。930分には街の中のホテルの前に着いたのですが、ここで思わぬハプニング発生、狭い道路の右側の駐車スペースが車でいっぱい、左に止めたために交通渋滞、女性のおまわりさんが駆けつけ、近くのブルグ広場まで誘導され、切符を切られてしまいました。

  仕方なくここから皆さんスーツケースをホテルまで運ぶことになってしまいました。ホテルに荷物を預けていよいよブルージュ市内観光の始まりです。
 


州庁舎(マルクト広場)

 まずは先ほどのブルグ(Brug)広場に向います。ここにはベルギー最古の市庁舎があります。ブルゴーニュ公国時代に中央政庁として建立されたものです。ゴシック様式の彫刻が素晴らしい建物でした。

 広場では花市が開かれていました。広場の南西の隅に十字軍が遠征で持ち帰ったと言われるキリストの聖血を収める聖血礼拝堂(H.Bloed basilick)があります。ちょっとだけ見学させていただきました。

 少し西に行くとマルクト広場(Markt)に出ました。中世のまま時が止まってしまったような空間です。まさに「天井のない博物館」です。ひときわ目を引く高い塔は鐘楼(Belfort)です。
 

ひとまずマルクト広場を離れて聖母教会(Onze Lieve Vrouwekerk)に向います。122mの高さを誇るレンガの塔が目印です。教会の祭壇にはミケランジェロ作の白い大理石の「聖母子像」(Madonna met Kind)を見ることが出来ました。イタリア以外でミケランジェロの作品を見ることは稀です。教会を出て更に南へ進むと ベギン会修道院(Begijnhof)に出ます。1245年にフランドル伯夫人のマーガレットによって設立されましたが現在はベネディクト会の修道女が暮らしています。楡の木の中庭には水仙が静に咲いていました。

その後、船に乗って運河クルーズを楽しみました。古い橋の下をくぐったり、階段状の屋根の建物を見たりしました。船から見る風景は一味違って見えました。マルクト広場に戻ってムール貝の昼食を食べた後は自由行動の時間です。私 が日本を出る前から決めていたことは鐘楼に登ることとメムリンク美術館を見る事です。

始めはメムリンク美術館(Memling museum)を目指しました。聖母教会の先にある灰色のファサードの建物で12世紀建造の聖ヨハネ施療院を改装した美術館です。ここにハンス・メムリンクの作品があるのですが、もちろん私が見たかったのはベルギー7大秘宝の一つ「聖ウルスラの聖遺物箱」です。しかしそれは私が想像していたものよりはかなり小さなものでした。ガラスのケースに収められたもので幅が7080cmほどのものでした。 箱自体がゴシック式礼拝堂の形に造られたオーク材金メッキで、細工は精巧ですが更に素晴らしいのは周囲に描かれた8面の細密画のような絵です。 画題は黄金伝説にある敬虔なウルスラ皇女の処女伝説です。入館料は8ユーロでした。
 


鐘楼

さて次は15世紀に完成した鐘楼に登る事にしました。螺旋階段は366段あり、登りきったところから見渡すブルージュの町並みは絶景です。

また頂上では47個のカリヨンの構造を間近に見ることが出来ました。入館料は5ユーロでした。

目的は果たしたのでお土産のレースを買いに行くことにしました。おばあちゃんの実演が見られるイルマ(Iruma)というお店です。

買い物を済ませて一度、ホテルにチェックインに戻りました。今日の宿はオウド ヒュイス デ ペラートです。

明日は帰国ですのでパッケージを念入りに行いました。今日の歩数は12,548歩でした。