オランダ・ベルギーの旅
5日目4/17 (月) アントワープ(Antwerpen/Anvers)からブリュッセル(Bruxelles/Brussel) 今日からはベルギー(Kingdom of Belgium)を回ります。ベルギーは日本の12分の1ほどの国土です。複雑な歴史を持つ地域でめまぐるしく、オーストリア、フランス、オーストリア、フランス、オランダと支配者が変わり「ヨーロッパの古戦場」と言われてきました。 ベルギーが独立を宣言したのは1830年のことです。 今日のガイドはMr 大作さんといいます。北海道出身だそうですが好感の持てる人でした。 まずはバスで「フランダースの犬」の舞台ホーボーケンを訪ねました。ネロとパトラッシュの像があります。日本では良く知られた物語ですが現地では全く知られていませんでした。作者は英国のウィーダという女流作家です。最近までオランダ語に翻訳されていませんでした。しかし日本人の観光客が大聖堂を訪れると必ず「フランダースの犬」について質問するので観光資源としてこの銅像を作ったと言うのが真相のようです。 さてバスは再びアントワープに戻ります。ルーベンスの家を訪ねるためです。ペーター・パウル・ルーベンス(Peter
Paul Rubens)はドイツ生まれですが17世紀を代表するフランドル絵画の巨人で生涯に1500点以上の絵画を残しました。彼は画家としての才能だけでなく数カ国語を話し、外交官としても優秀でした。生涯優雅な生活を続け、ルーベンスほど華麗な生活を送った画家はいないと言われています。大作を次々に描き上げる為にたくさんの弟子と工房を持ったのです。内部にはアトリエや応接室、居間などが再現されていました。 |
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次の見学場所はノートルダム大聖堂(Onze-Lieve-Vrouwkathedraal)です。ネロ少年が死の直前やっと見ることができたと言うルーベンスの絵があるところです。彼の傑作「聖母被昇天」「キリストの昇架」「キリストの降架」の3連作です。実に力強いタッチの絵で対角線を使った構図が印象的です。
大聖堂を出ると直ぐの所にマルクト広場があります。広場の西側にひときわ異彩を放つ豪華な建築物が見えますがこれが市庁舎です。広場の周りには様々なギルドハウスが立ち並んでいます。また広場の中心にはジェフ・ランボー作のブラボー像の噴水があります。ローマ戦士ブラボーがスヘルデ川で暴威をふるっていた巨人アンティゴーンの手(ant)を切り取って投げた(werpen)という伝説に登場する英雄です。 |
この伝説はアントウェルペンという地名の由来と言われています。ただし「桟橋に停泊(Aen de werpen)」だと言う説もあります。 |
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昼食後はベルギーの首都ブリュッセルに向いました。ブリュッセルはアントワープから45km南にあります。まずは小便小僧(Manneken
Pis)にご対面、大変な人気者ですから大勢の人だかりで近づくことも容易ではありません。
見学が済んだらグランプラス(Grand-Place)に戻りましょう。ヴィクトル・ユゴーは「素晴らしく大きな広場」と呼び、ジャン・コクトーは「絢爛たる劇場」とたたえました。市庁舎(Hotel de Ville)を中心にギルドハウスが立ち並ぶ眺めはまさに圧巻です。ここは世界遺産に指定されています。 広場でひときわ華麗な建物はブリュッセル市庁舎です。尖塔の高さは96mで頂には街の守護聖人、大天使ミカエルの像が見えます。広場の反対側に立つ建物は「王の家」(Maison du Roi)です。 16世紀にスペイン王カール5世の命により建てられたのでこの名前がありますが王様が住んだことはありません。現在は市立博物館です。 |
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広場の北側に立つ瀟洒なイタリア風ファサードの館はブラバン公の館です。2階部分にブラバン公爵19人の胸像があるのでこの名前が付いていますが実際にブラバン公爵がここに住んだことはありません。 反対側の建物は各種のギルドハウスです。触ると幸せになると言うセルクラースの像は市庁舎近くの「星の館」の壁にあります。私も触ったので幸せになれるでしょうか。 ノイハウスでお土産のチョコレートを買いました。 ブリュッセル公園と王宮はバスを止めて写真を撮りました。 |
本日の宿はヒルトン ブリュッセル シティです。今日の歩数は9261歩でした。 |