赤城山

白樺の純林と黒檜山

小鳥ケ島から見た地蔵岳と大沼

鳥居峠から見た覚満淵

裾野は長し赤城山

外輪山の黒檜山(1828m)、駒ヶ岳(1689m)、小黒檜山(1644m)、出張山(1475m)、薬師岳(1528m)、陣笠山(1475m)、鍬柄山(1560m)、荒山(1572m)、寄生火山の鍋割山(1332m)、溶岩円頂丘の鈴ヶ岳(1565m)、中央火口丘の地蔵岳(1674m)、小沼火山の外輪山である長七郎山(1579m)、小地蔵(1574m)、溶岩流の一部と見られる船ヶ原山(1466m)などの峰々と火口原湖の大沼、火口湖の小沼、高層湿原の覚満渕と三つの美しい沼を有しています。
　赤城火山が噴火活動を始めたのはおよそ50万年前のことで2.1万年前に休止しました。山頂は冬季の厳しい季節風と降雪に見舞われ、日本海型気候域となっているため、植物相は非常に豊富です。赤城山頂部は群馬県立公園に指定され、さらに数ヶ所が県自然環境保全地域に指定されています。
　東西約20km、南北約30kmと長く緩やかな裾野を引き、その雄大な姿は上毛三山の一峰として古くから人々に親しまれてきた群馬を代表とする名山です。深田久弥の「日本百名山」のひとつです。

古くから信仰の対象の山でもあります。万葉集には「上毛野黒保の峰呂のくず葉かたかなしけ児等にいや離りくも」と詠われています。歌の大意は「上野の黒保の嶺の葛の葉の葉づるが別れ別れに地を這うように、いとしい娘にますます遠く離れてここまで来てしまった。」と恋人との別れを嘆いています。一度別れてしまえば二度と会うこともおぼつかない時代、別離の悲しみは今よりずっと深かったのではないでしょうか。
　赤城山は古くは黒保の峰と呼ばれていました。
　ハイキングや自然植物観察を希望する方は「山と花」の中の赤城山をご覧ください。　　

赤城山の神社
　赤城の神社は赤城大明神と上毛野君の祖、豊城入彦を祭った二系統があります。次の三社の関係ははっきりしません。いずれも延喜式内社を名乗る、いわゆる論社です。中社と里宮も定かではありません。
　三夜沢赤城神社の1.5kmの所に「櫃石(ひついし)」という巨岩がありますが、これは磐座信仰によるものです。古代から六世紀ごろの祭祀遺跡で今も毎年4月に櫃石祭が行われています。
　また三夜沢赤城神社と二之宮赤城神社の間には春と冬に二之宮から三夜沢間で神の衣を届ける神事「御神幸」が伝わっています。

赤城神社山宮(元宮)

赤城神社(中社)

二宮赤城神社(里宮)

　赤城山頂、大沼の小鳥ケ島にあります。もとは対岸の大洞にありましたが昭和45年に現在の場所に移って来ました。延喜式内社で名神、大社です。

　赤城山南面中腹、勢多郡宮城村三夜沢に有ります。写真は拝殿の後ろに建つ本殿で祭神は赤城神、大己貴命、豊城入彦命です。

前橋市二之宮町あり、環濠に囲まれています。本殿は拝殿の後ろの鞘堂の中です。祭神は大己貴命、豊城入彦他15柱です。

赤城山に咲く花々撮影日2004.8.25

ヤマハハコキク科 Anaphalis margaritacea var. angustior	ノリウツギユキノシタ科 Hydrangea paniculata	リンドウリンドウ科 Gentiana scabra var. buergeri
サワギキョウキキョウ科 Lobelia sessilifolia	シシウドセリ科 Angelica pubescens	シロヨメナキク科 Aster leiophyllusA
タマアジサイユキノシタ科 Hydrangea involucrata	タムラソウキク科 Serratula coronata subsp. insularis	イタドリタデ科 Polygonum cuspidatum

初夏に咲く花　撮影日　2005.6.1

サクラスミレスミレ科Ｖiola hirtipes	タチツボスミレスミレ科 Viola grypoceras	ニシキゴロモシソ科Ａjuga yezoensis
レンゲツツジツツジ科 Rhododendron japonicum	アカヤシオツツジ科 Rhododendron pentaphyllum var. nikoense	シロヤシオツツジ科 Rhododendron quinquefolium
トウゴクミツバツヅジツツジ科 Rhododendron wadanum	ズミバラ科 Malus sieboldii	メギメギ科 Berberis thunbergii
チゴユリユリ科 Disporum smilacinum	マムシグササトイモ科 Arisaema serratum	ヤマブキソウケシ科 Chelidonium japonicum

撮影日 2005.7.7

ヤマアジサイユキノシタ科 Hydrangea serrata	コアジサイユキノシタ科 Hydrangea hirta	ヤマオダマキキンポウゲ科 Aquilegia buergeriana
ツルアジサイユキノシタ科 Hydrangea petiolaris	ノハナショウブアヤメ科 Iris ensata var. spontanea	コメツツジツツジ科 Rhododendron tschonoskii
ウマノアシガタキンポウゲ科 Ranunculus japonicus	トウゴクシソバタツナミ　シソ科 Scutellaria abbreviata	ベニサラサドウダンツツジ科 Enkianthus campanulatus var. rubicundus

撮影日2005.8.10

コバギホウシ　ユリ科 Hosta	マツムシソウ　マツムシソウ科 Scabiosa japonica	ハクサンフウロフウロソウ科 Geranium yesoense var. nipponicum
シモツケ　バラ科 Spiraea japonica	トモエシオガマゴマノハグサ科 Pedicularis resupinata var. caespitosa	ウツボグサ　シソ科 Prunella vulgaris subsp. asiatica
ウスユキソウ　キク科 Leontopodium japonicum	ワレモコウ　バラ科 Sanguisorba officinalis	ヨツバヒヨドリ　キク科　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Eupatorium chinense subsp. sachalinense

撮影日2005.9.15 & 9.23

ノコンギクキク科 Aster ageratoides var. ovatus	ツリガネニンジン　キキョウ科 Adenophora triphylla var. japonica	シラヤマギクキク科 Aster scaber
アキノキリンソウキク科 Solidago virga-aurea	カメバヒキオコシ　シソ科 Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba	キオン　キク科 Senecio nemorensis
トネアザミ　キク科 Cirsium nipponicum var. incomptum	ケマンソウ　ケシ科 Dicentra spectabilis	ホトトギスユリ科 Tricyrtis hirta
フジバカマキク科 Eupatorium japonicum	キツリフネツリフネソウ科 Impatiens noli-tangere	ナンテンハギ　マメ科 Vicia unijuga

赤城夏の花　撮影日　2006.7.7

カラマツソウ　キンポウゲ科 Thalictrum aquilegifolium	キツリフネ　ツリフネソウ科 Impatiens noli-tangere	コメツツジ　ツツジ科 Rhododendron tschonoskii
クサタチバナ　ガガイモ科 Cynanchum ascyrifolium	マムシソウ　サトイモ科 Arisaema serratum	ニガナ　キク科 Ixeris dentata
シロニガナ　キク科 Ixeris dentata .var.albida	ニッコウキスゲ　ユリ科 Hemerocallis middendorffii var. esculenta	ニシキウツギ　スイカズラ科 Weigela decora
ノイバラ　バラ科 Rosa multiflora	ノリウツギ　ユキノシタ科 Hydrangea paniculata	シモツケ　　バラ科 Spiraea japonica
トネアザミ　キク科 Cirsium nipponicum var. incomptum	ウスユキソウ　キク科 Leontopodium japonicum	ヤマブキショウマ　バラ科 Aruncus dioicus var. tenuifolius
コアジサイ　ユキノシタ科 Hydrangea hirta	ヤマアジサイ　ユキノシタ科 Hydrangea serrata	ツルアジサイ　ユキノシタ科 Hydrangea petiolaris
ヤマホタルブクロ　キキョウ科 Campanula punctata	ヤマオダマキ　キンポウゲ科 Aquilegia buergeriana	ヤマタツナミソウ　シソ科 Scutellaria pekinensis var. transitra