私設「昭和電子科学館」開設への思い 子どもの頃から電子科学が好きで特に無線通信に興味があり、空を電波が飛んでいくのが不思議でならなかった。それらに関する仕組みが知りたかったが、当時大人の人に聞いても適切な回答は得られず疑問を持ち続けた。興味は中学高校とづっと続き、高校3年生の時アマチュア無線局の免許を受け今でも続けている。 私が経験した半世紀にもわたる電子技術の進歩はめざましく、ディバイスは真空管・トランジスター・集積回路(IC)・大規模集積回路(LSI)と大きく変わり、コンピューターも初期からは想像もできない進化をして私達の生活を便利よく豊かにした。研究開発に携わってこられた多くの方々に敬意を表すると共に、これらを体験した一人としてまた生きてきた証として、単にレトロを懐かしむだけではなく技術の進歩を、後世に伝えなければとの思いが退職後は強なり、特に将来を託する子ども達に知ってほしくいと常々思っていた。 日本の科学技術の衰退が危惧される昨今、子ども達に電子技術に興味を持って貰いたいとの思いから展示場所が確保できたので、古きを知って最近のLEDやICそしてマイクロコンピューターを使った電子工作が体験できる場を設けた。まだまだ展示したい物が沢山あるがスペースの関係でアマチュア無線機・真空管機器・計算用具・マイコン・パソコン・蓄音機を主に展示した。 併せて私の趣味である、アマチュア無線の運用公開と自作真空管アンプによるレコード・オープンテープ・カセットテープを聞いて頂けるようにした。 |
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