公開資料12

★第二次大戦航空機メーカーロゴマーク集3.6版 イタリアの航空機メーカー 解説追加バージョン

The Logo & history of Italy military aircraft manufacturers。

2019年6/30より繰り上げ公開します。

2019年12/31公開終了   2020年8/9 主メーカー掲載

ロゴ
Logo
メーカー名
Maker
解説 備考
SAIアンブロジーニ
(Ambrosini)
・1922年に設立されたレース用航空機開発を得意とする企業。先尾翼戦闘機原型SS4で知られる野心的メーカーではあるが、他の企業に比べて生産数は少数にとどまったとされる。
1939年に初飛行したSAIアンブロジーニ S.S.4 戦闘機は、カナード翼を持つ先進的デザインの機体だった。
 
アンサルド(Ansaldo) ・1853年に機械製造会社として、ジェノヴァで創立された古い企業。大戦時には飛行機の他、艦船、鉄道、大砲、戦車なども製造していた。日露戦争で活躍した日本の装甲巡洋艦日進と春日を建造した会社でもある。
1993年にレオナルド(Leonardo S.p.A.)に複数の他企業とともに統合、吸収されて消滅した。
 
ブレダ
(Breda)
・1886年にミラノで鉄道機械会社として創設された。
大戦中は、金属加工(列車、軍用機、輸送車、自動二輪、産業用機械、建築機械)、製鋼、兵器と幅広い分野の会社として運営された。同社の軍用機は大戦時には旧式で劣悪なものが多く、使い物にならなかったとされる。
 
カント
(Cant)
・造船所の子会社として、1923年に創立された。
当初は、水上機、飛行艇専門のメーカーだったが、大戦に入ると爆撃機の開発にも力を入れるようになった。
なお、1931年には、社名をCRDAに変更しているため、同一会社ながら表記が異なっているので注意。
 
サヴォイア・マルケッティ(SIAI-Marchetti) ・1915年にSIAIとして創設。1937年には、同名他社?との混同を避け、サヴォイア・マルケッティ (Savoia-Marchetti) と改称。さらに1944年には SIAI-マルケッティと改称した。爆撃機や輸送機で知られたが、1983年にアグスタ社に吸収され消滅した。 なお、同社のSM.79は、大戦時のイタリア空軍主力爆撃機でもあった。  
フィアット
(Fiat)
・1899年にトリノで創設された有名な自動車メーカー。
大戦中は、各種軍用車両や航空機等を生産していたが、イタリアが連合軍に降伏した1943年以後も、本社のあるトリノなど北部がドイツ軍の占領下だったため、生産停滞、連合軍機の爆撃を受けるなどして損害を被った。
イタリア最高の戦闘機フィアット G.55のメーカーとしても知られるが、戦後は高級車の方で知名度は高い。
 
アエルマッキ(Aermacchi) ・1912年創立。イタリアの有力な航空機メーカーの一つ。
大戦中は、イタリア空軍の主力戦闘機を開発した。特にイタリア空軍の最優秀戦闘機と称されるマッキ MC.205V"ヴェルトロ"戦闘機は有名。
※他にもいろんなロゴがある。
 
ピアッジオ
Piaggio)
・1884年創立。一般的にはイタリアの国民的スクーター「ヴェスパ」で知られるオートバイメーカー。
大戦中独自の機体も開発したが成功せず、むしろ航空エンジンの開発で貢献したとされる。また、大規模な工場を持っていたため、他社の航空機生産も行っている。
 
レジアーネ(Reggiane) レジアーネ(Reggiane)
・ 1901年創設。航空機の他、鉄道やクレーンも製造開発していた。優秀な機体を設計していたものの、他社との競合に弱く、採用された機体も時期が遅く、量産数が少なかったものが多い。
同社の Re.2005戦闘機は、イタリア降伏後もRSI空軍で用いられ、ドイツ空軍とともに終戦まで戦ったされる。この他、優れた艦載機の生産でも知られている。
計画機Re2007は、後退翼を持ったジェット戦闘機だった。
 
アグスタ
(Agusta)
・1923年創立。1927年に創立者が死去した後は、妻が後を継ぎ、大戦の軍需景気に乗って会社を成長させた。大戦中の航空機開発で大きな実績はないが、他社の機体を製造していたらしい。戦後はオートバイを主力として発展。現在はヘリコプターの生産を主として、アグスタウェストランド社 (AgustaWestland)の一部となっている。  
カプロニ(Caproni) ・1908年創設。戦前、世界初とされたジェット機「カンピー二N1」で知られるメーカー。
ちなみに日本を代表するアニメ会社「スタジオ・ジブリ」の名前は、このメーカー開発の機体名に由来するらしい。
なお、開発支社名を機名につけるという、個性重視?のやっかいな命名癖?がある。そのため、ロゴは複数存在していて、どれが公式かよくわからない。ただ基本的に共通するのは、山羊がシンボルとして使われていることか?上掲載ロゴにも、山羊の頭がみえる。
注記)カプロニ・ベルガマスキ、カンピーニ、ヴィッツォーラ参照
 
アエロノーティカ・ウンブラ(Aeronautica Umbra) ・マッキの子会社として1935年に設立。他社の飛行機を製造する下請けメーカーだったらしい。
比較的地味な存在ではあるが、A.U.T.18などの試作戦闘機の他、AUSA MB.902という試作計画機の存在でも知られている。
 
メリディオナリ(Officine Ferroviarie Meridionali) ・1923年ナポリで南伊鉄道製作所の航空機部門として創立。イタリアの航空機メーカーでは珍しく、南部に本社を置いていた。オランダ・フォッカー社の機体をライセンス生産するなどして航空機産業に参入、フィアット社の生産代行も行っていた。
ブレダ社の傘下となった後も、ロメオ社系の設計班がRo57、Ro58といった戦闘機の開発に取り組んだ。(アルファロメオとの関連がよくわからない)
1927年には、IMAMに社名を変更した。
 
CRDA
(Cantieri Riuniti dell'Adriatico)
・1931年にカント社が社名変更した後の名称。「CRDAカント」と表記されることもある。
大戦中は、この社名ロゴで機体やプロペラを生産したので、意外と知られているはず。
 
カプロニ・ベルガマスキ(Caproni-Bergamaschi) ・カプロニ社がイタリア北部ベルガモに設置した支社メーカー。(もとは1931年にカプロ二社に吸収された小企業らしい)
Ca135双発爆撃機の開発で知られる。

※ロゴは、書籍表示より引用。公式かどうか不明
 
ベルガマスキ(Cantieri Aeronautici Bergamaschi) ・ベルガモの飛行学校から発展した新規参入会社で、1920年代にC-1複葉練習機等の開発から始まったらしい。1931年に、カプロニ社に吸収された。
※ロゴは、印刷物より引用。公式かどうか不明
 
イタリア海軍航空機製作所(SAIMAN) ・カプロニ傘下の軽飛行機メーカー。
1929年から1934年にかけて、ローマで創設されたらしい。海軍向けに連絡機、練習機用に使えるSAIMAN202複座軽飛行機などを試作した。
Società Industrie Meccaniche Aeronautiche Navali
 
CANSA(Construzioni Aeonautiche Novaresi S.A) ・1913年創立。カプロニ傘下の軽飛行機メーカー。1939年には、フィアット社に吸収された。
代表的なのは、CANSA C.5練習機で、1939年の初飛行から大戦終了まで幅広く活用された。
 
CMASA(Costruzioni Meccaniche Aeronautiche Società Anonima) ・1925年ジェノバで創立。「CANSA」と綴りが似ているが、まったく別の企業でややこしい。艦船搭載用のフロート付き戦闘偵察機M.F.6や飛行艇M.F.10の開発で知られる。
1929年にフィアット傘下のメーカーとなった。CS15高速試験機の開発を行っていた。
 
イオナ
(Jona)
・メーカーではなく、設計技師の名前。
1935年に設計した双発串型機Jona J.10で知られる。
※掲載ロゴは、機体表示
 
フラテッリ・ナルディー(Nardi) ・1932年にナルディ三兄弟によってミラノで創立された小さな航空機メーカー。ナルディFN.305は空軍に採用されて量産されている。ただし、ナルディ社の工場は小規模であったため、量産はピアッジオ社やサヴォイア・マルケッティ社で行われたらしい。
同社は、戦後も生き残り、民間機であるナルディFN.333は現在でも使われている。
 
カンピーニ
(Campini)
・イタリアの技術者セコンド・カンピーニの名。
カンピーニの提唱した理論を実証するため、カプロ二社が製作したのが、戦前、世界初とされたジェット機「カンピー二N1」。(実際はエンジン・ジェット機で、純粋なジェット機ではないとされる)
※ロゴは、CC.N1資料から。
 
ロンバルダ
(Lombarda)
・ロンバルダ航空会社。第一次大戦でS.2戦闘機を開発した古い航空機メーカー。略称はS.A.M.L.()。
1937年にSAIアンブロジーニ社に吸収され消滅した。
軍用輸送グライダーAL12Pの開発で知られている。
※ロゴは吸収合併後のもの。
Aeronautica Lombarda
 
IMAM(Industrie Meccaniche Aeronautiche Meridionali) ・メリディオナリ社が1927年に社名を変更したもの。
独自開発も行ったものの、練習戦闘機のRo.41が量産された以外、成功した機体はない。
ブレダBa88の生産も行ったことが確認されている。
※「IMAM」ロゴは見つからないので、広告表示。

戦後、IMAMは「アエルフェール」(掲載ロゴ)と言う名前でIRIのフィンメッカーニカ・グループに入れられた。
 
カプロニ・ヴィッツォーラ(Caproni Vizzola) ・カプロニ飛行学校から発展したカプロニ社の関連企業。
1938年から戦闘機等の自主開発に取り組んだとされる。
量産化されなかった機体だが、F5単座空冷戦闘機の開発実戦投入で知られる。
 
アルファロメオ
(Alfa Romeo)
・1910年創立の自動車メーカー。前身は、ロンバルダ自動車製造株式会社(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili = A.L.F.A.)。世界恐慌後、イタリア産業復興公社(IRI)の支配下に入り、事実上国営化された。
大戦中は、航空機用エンジンとプロペラの生産メーカーとしてだけでなく、兵器製造にも貢献した。独自開発した機体はないと思われるが、高級少量生産という企業体質は、近代戦には向かなかったとされる。
なお、傘下にIMAMを置いて他社機を生産した他、ロメオRo1を製作している。
戦後は、高級自動車メーカーとして知られるようになる。
 
イソッタ・フラスキーニ(Isotta-Fraschini) ・1890年創立のミラノの自動車メーカー。
大戦中は、航空機用エンジンの開発と生産を行った。
独自の航空機開発や機体製造実績については、よくわからない。
 
AVIS(Avio Industrie Stabiensi) ・1909年創立の機械メーカー。イタリア空軍向けにドイツのFi-156をライセンス生産したとされる。
この他、IMAM Ro41の生産も行うなどしているが、下請け企業としての性格が強いため、あまり知られていない。