三島バプテスト教会

牧師室から

5月のおたより 「人生を仕上げようとしているあなたへ」

 中国の故事に由来する「画竜点睛」(がりょうてんせい)という言葉があります。 手元にある「国語実用辞典」は「竜を描いて最後にひとみを書き上げることから、 たいせつな最後の仕上げ」と説明しております。あなたも人生の最後の仕上げをしようと 一生懸命生きておられると思いますが、あなたにとって最後の仕上げは何でしょうか?

 旧約聖書「コヘレトの言葉」で、ある人が呟いております。 「私はこの世で起こるすべてのことを見極めた。知恵と知識も深く見極め、 酒で肉体を刺激し、愚行に身を任せ、大事業を起こし、広大な農場、 莫大な財産を得、全ての快楽を試みた。しかしすべては空しかった」。 そして彼が得た結論は「神を畏れ、その戒めを守ること」でした。

 聖書は人生の最後の仕上げは「神を畏れ、その戒めを守ること」であって、 この世の権力、富、知恵、知識を手に入れ、功成し、名を挙げることではなく、 「創造主なる神への信仰」という「瞳(ひとみ)」を心の真ん中に書くことであると教えております。 ぜひ、「コヘレトの言葉」をお読みください。 五月の風のような爽やかな神の言葉の風があなたの心を吹き抜けますように。

2024年5月1日     本多英一郎