三島バプテスト教会

牧師室から

9月のおたより 

「足の不自由な人が踏み外すことなく、むしろ癒されるように、自分の足でまっすぐな道を歩きなさい。」

(ヘブライ人への手紙12章13節)

わたしは6月末に、外出先の都内で転倒し、右足腓骨を骨折してしまいました。現在は、短い距離のジョギングが出来るまでになっています。

骨折した時、わたしがすぐに病院での診察と治療を受け、自宅まで無事に戻ることができた理由に、わたしに付き添ってくれた友人の存在があります。

本音を言えば、独りで、マイペースで帰りたかったのです。「何でこんな目に遭わなきゃならないんだ!」「くそったれ!」と叫びたかったのです。 しかし、もう一人いると、泣くわけにもいかないし、好きなことも言えません。付いて来られると、最初はしんどい感じがしました。

しかし、痛くて、一人で帰るのは無理でしたし、危険でした。もう一人いてくれてよかったと分かってきます。 疲れと痛みで、絶望的な気分になってしまいそうでしたが、一緒に歩いてくれる人がいることで、どんなに心が支えられたか分かりません。

わたしは次の機会には、わたし自身が、一生懸命やろうとしている人に、優しい声をかけることができる人間、 また付き添って歩くことのできる人間になりたいと思いました。

皆さんは、そういうちょっとした優しさを敏感に感じることがありますか? あるいは、そんな優しさを自分の方から他者のために費やすことができますか? わたしたちの社会はそういう仲間でありたいですね。

2025年9月1日     小川宏嗣