六大学野球をはじめ、学生スポーツに欠かせないのが応援団。応援団というとあまりいいイメージを持っていない方も多いかもしれません。あるいは『花の応援団』のような、どっちかというとコミカルな印象をお持ちの方もいるでしょう。私としても、全国の大学・高校の応援団すべての現状を知るよしもないので一般的なことはいえませんが、少なくとも自分で接したことのある(出身校である法政大学の応援団なのですが)応援団員は、みないいヤツで、礼儀正しく、きわめて真面目に応援活動に取り組んでいる人たちだったことは確かです。
一生懸命さ、ひたむきさといったことは、今の世の中では軽視されることが多く、軽視する理屈づけも枚挙にいとまがありません。しかし、他からは馬鹿正直のように見える一生懸命さが実は無意味ではなく、そこから得られるものは他では得難い貴重なものなのだ、と彼らを見ていて強く感じました。

ところで、六大学野球開催時の神宮球場では「学生席」が設けられ、応援団と学生はここで応援します。原則としてその大学の学生でないとここには入れないのですが、そこは裏技。入り口付近にいる応援団員に代金を渡して頼むと、代わりにチケットを買ってくれます。結構、その大学と何の関わりもない一般の人も学生席に入っているようです。ある大学に思い入れのある方は、一度やってみたらいかがでしょうか。(ただし、今年から早稲田に関しては難しくなるかもしれません。)

なお、応援団についてよく勘違いしている人がいますが、いわゆる「応援団」と、組織としての応援団とは違っています。東京六大学など主な大学の応援団の多くは、リーダー部吹奏楽部チアリーディング部(呼称は大学によって異なる)の3つの部から構成され、3部あわせて「応援団」という一つの組織がなりたっています。ですから応援団員といっても、吹奏楽部の人などは普通にイメージされる応援団とは全く違った雰囲気の人も多いですし、チアリーディング部は当然全員、吹奏楽部もかなりの割合が女の子です。また吹奏楽部・チアリーディング部は、応援以外にも色々な活動をしています。

応援団の詳しい活動について興味を持たれた方は、下記HPをご覧ください(法政大学応援団のホームページです)。なお、「SPORTS」のページでご紹介したチアリーディングについても、スタンツの解説などを見ることができます。

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法政大学応援団



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