フェラーリ 641/2 (EXOTO 1/18)
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「芸術品」とまで称される精密ミニカーで知られるEXOTO(エグゾト)社の代表作の一つが、この"フェラーリ641/2"です。
実車は'90年前後のF1ブームを体験した方にはおなじみのマシンでしょう。'79年のジョディ・シェクター以降('00年のシューマッハまでの間)、
フェラーリで最もドライバーズチャンピオンに近づいたのが'90年にこのマシンを駆ったアラン・プロストでした。
結局日本GPでのセナとの接触リタイアなどもありランキング2位でシーズンを終える事となりましたが、このマシンは
そのスタイリングの美しさもあってその後も多くのF1ファンの記憶に残る事となったのは皆さんご存知の通りです。
(ただ、当時はセナ/ホンダ偏重のTV実況の影響もあって、プロスト/フェラーリは悪役扱いの感もあったように思いますが…。)
さて、肝心のミニカーとしての出来ですが、カッチリとしたスケール感溢れるウイング類、エンジンやギアボックス周辺の繊細な
パイピング、ボディカウルの美しい塗装…等々、全てにおいて文句の付けようの無い素晴らしい完成度で、「芸術品」と言われるのも頷けます。
(そのあたりがちゃんと写真に捉えられていれば良いのですが…)
これをプラモデルで再現しようとすれば大変な労力とコストを覚悟しなければならないでしょう。
このモデルには、レーサーフィギュアの有無や種類などによっていくつかのバリエーションが存在しており、私の持っているモデルはモニターをじっと見詰めるプロストが
コックピットに鎮座しているバージョンです。
個人的には、レーサー付きのF1ミニカーはフィギュアの出来がおもちゃっぽく見えてしまいあまり好きではないのですが、このモデルに関してはフィギュアの方も手抜きなしの
素晴らしい出来で、本体のクオリティと比べても見劣りのしない物です。
(ヘルメットのシールドは極薄プラ板で再現されており、なんと可動までしてしまいます。)
EXOTO社の製品は全体的に値段が高めに設定されていますが、オートアートあたりのドア固定のシェルボディモデルが1万円
近くする事を考えれば、この様なハイクオリティのミニカーが2〜3万で買えるならむしろ安いと言えるかも知れません。
好きな車種があれば、家宝として是非一台は手にして欲しいメーカーだと思います。