ギャラリー
ビスマス結晶作り第2回
前回ビスマス結晶のお皿をつくりましたが、今回は骸晶を作っていきたいと思います。
周囲から冷えて、結晶がでてくることを考えると、できるだけ多い量を深い容器で温める事が必須だと思います。
表面で固形化した部分から引き上げることで骸晶を得ることができます。
ただし、冷やしすぎて、容器の壁面と一体化してしまうと引き上げる事ができなくなります。
容器が広く、深いほど、この制限時間が長くなると考えていいでしょう。
もちろん、そのためには大きい容器に見合うだけの原料ビスマスも必要となります。
今回、私は4㎏のビスマスを使用しました。
鍋は16㎝の雪平鍋です。深さは7㎝程度。持ち手が木で、重さに耐えられないかもと思いましたので
加熱中は持ち上げたりしないように注意が必要です。
加熱はカセットコンロで行います。
(家庭用ガスコンロでも良いと思いますが、ウチのは加熱しすぎセンサーが働くため、コンロにしました)
温度計でビスマスの温度を測定し、300℃くらいまで加熱。すべてのビスマスが完全溶解させます。
そこから、自然放置で冷却します。
前回同様、260℃くらいまで、表面の濁った膜をスパチュラで除去します。
250℃付近で液面の一部が固化したように見えます。ピンセットもしくはプライヤー等でその部分を持ち上げてみます。
すると下写真のようなビスマスの骸晶を引き上げることができました。
全体が固まると引き上げられなくなるため、この温度域でできるだけ引き上げます。
どんどん引き上げます。

どうしても、全部を引き上げる事はできません。
固まった場合は仕方ないので、もう一度、加熱して溶解させましょう。
そして、再度表面が固まってきたところで引き上げていきます。
加熱を繰り返すと色がくすんだような色になってきます。3〜4回が限度かな?と思っていました。
4回ほど繰り返したところで異変が起こります。
一番手前のがそれですが、先端が銀色になっています。
色がつかなくなってしまいました。そして5回目になると。
完全に銀色一色になりました。
骸晶は形成しています。これはこれでキレイですね。
100均で買ってきた、ケースに入れてみます。
耐水性、安定性があるので、いろんな場所にそのままでも飾れると思います。
ただ、衝撃を与えると骸晶の一部が欠ける事があるので、ご利用は計画的に
第3回…があるのか?