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腰痛体質からの決別やり方
 
そのやり方の手順は以下の様におこなわれる。

1 あなたの腰痛と体の特性の診断
 2 あなたの行動原理と生活様式の特徴
 3
腰痛体質からの決別やり方提示 

最終ゴール
腰痛体質の決別




腰は体の中心に存在しているために
体の全体の動きと姿勢で大きく左右され影響をうけ
動作様式の全体の見直しをしないと
腰痛体質は決別できない。


1 あなたの腰痛と体の特性の診断

腰痛はその種類も原因も多様であるために
まず
腰痛の種類と原因を特定する診断が必要である。
それは整形外科や整体で行うが
大きく分けると
MRIやCTなどの撮影で
特定できる腰痛
MRIやCTなどの撮影で特定できない腰痛
の2種ある。
また別の分類の仕方でいうと
腰痛の
病巣が骨の中にあるのか
腰痛の
病巣が筋肉の中にあるのか
の2種類である。

表にすると以下の様になる

腰痛2分類
原因の特定できる腰痛 原因の特定できない腰痛 
MRICTで診断できる  MRICTで診断できない
 病巣が骨の中  病巣が筋肉の中
 具体的腰痛の名称  具体的腰痛の名称
椎間板ヘルニア   仙腸関節炎
椎間板変性症 筋・筋膜性腰痛
脊柱管狭窄症  椎間関節症
すべり症 殿皮神経障害
分離症
腰椎圧迫骨折
腰椎側弯症

あなたの腰痛がどちらのか?
あるいは両方の疾患ともにあるケースも多い。

あなたの腰痛がどちらに属したものか
その特定を見立てしなければならない。
それによって最初の治療方針と内容は違ってくる。



また
体の特性とは
腰痛を生み出す要因となる体の全体性の診断である。
たとえば
以下の体型や病状はは腰痛を生みやすい。

 猫背
 肩の巻き込み型
 頸椎の突出
(首が前方方向に出てしまっている)
 O脚
  肥満  
 腸の不調

腰痛を生みやすい体の特性や病状は
一見 腰痛とは関係ないように思えても
意外に腰痛を生み出す要因となる事もあり
注意が必要である。
たとえば
腎機能障害でも腰痛を生み
下腹部の慢性冷え症、慢性的胃弱でも
腰痛体質の要因となる。


当然
運動のやりすぎでの腰痛体質もあり
運動家やスポーツマンでも
腰痛体質の人は多くいる。

腰の多大な物理的圧力が常時かかっていれば
腰は痛みをだす。

 2 あなたの行動原理と生活様式の特徴

たえず重量物をもつ人
デスクワークで一日中パソコンに向かう日常
立ち続けて仕事が続く人
そのときの体の使い方 所作の洋式
これらの日常的な体の動かし方の特性が
あなたの腰痛体質を決定する。











整体では
患者の体の全体の特質と
日常的な生活動作を複合的に解析して
腰痛体質となる機序
(メカニズム)を探り出す。
人は得心がいかないと
日常的な生活動作や体の使い方の変更にはいたらない。

あなたのどういう動きが
腰痛体質を生んでしまうのか?
腑に落ちるまで説明と解説をくりかえすことになる。


 3
腰痛体質からの決別やり方提示 

すでに腰痛体質におちいっている人は
わずかな動作や体の動きで腰痛がでてしまう。
ほんのささいな気のゆるみ
忘れてしまうやってはいけない動作
時間に追われあせってしまってついやらかす所作
こうしたちょっとしたことで
腰痛はあらわれる。
それが腰痛体質の人の腰痛のあらわれ方の特徴である。

腰痛は忘れたころに到来する。



気をぬけば茶菓子でお茶するだけで
腰痛はやってくる。
腰痛体質とはそういうものなのである。



注意をおこたればペットボトルひとつでも
腰痛はやってくる。
腰痛体質とはそういうものなのである。


腰痛体質がなぜそうした宿命なのかというと
腰とは
本来太く数多い強靭な筋肉群が配備され
堅固なつくりとなっているが
じつは
大きな回転が可能となるつくりとなっているために
柔軟性を発揮できるつくりともなっており
この柔軟性とくに回転や回旋を自在できる。
このため
その柔軟性が疲労をうみやすくさせる大きな要因となる。
こうした疲労が蓄積されることが
腰痛体質を生む土壌となるわけである。
こうして
腰の筋肉群が疲労を蓄積して柔軟性が欠如してくると
つぎに
その影響は腰の骨格に及んでくる。
本来
その柔軟性と剛性で腰の骨を保護する役割を
になっていた筋肉群はその役割ができなくなると
被害は骨に及ぶというメカニズムである。

こうして
腰を保護するには
柔軟性と剛性をかねそなえた腰の筋肉群に
その特性がいつも発揮できるような
ケアをしてやる必要があり
そのケアをおこたり限度を超えた負荷がかかれば
腰は一気に悲鳴をあげる。
これが
どんなに屈強な体をしている一流の運動家も
腰痛がでるメカニズムである。

では
以下日常的な動きの中で注意するケースを見ていこう。

下図は荷物のトラックに積み込む場合
ABも腰痛が出やすいケースである。



どこが問題化というと
ABも腕が伸び切った状態で荷物をもつこと
腕が伸び切った状態で重量物を持つと
荷物の重さの数倍の加重が腰にかかることになる。
したがってこういう場合は
腕を曲げて腹と胸で荷物を持つようにしなければいけない
ABももっと近寄り
お互いの腹から腹へと荷物を移動するようなイメージで
受け渡しをすることである。
さらに
ABは高低差があるため
Aはステップなどに乗って
Bと同じ高さで受け渡すことが理想となる。
高低差があれば

低いA高いBも互いに腰痛発症の危険にさらされる。



つまり下図の右のもち方が理想。
軽くても重くてもこの方式を
日常的に心がけることである。
たとえ軽いものでも
右の様にもつ習慣を心がけることである。




さて
腰痛体質で最も多いのが
イスの座り方が問題の人である。
以下の2つの図は説明するまでもなく
ここまで読み込んできた人は
腰痛がでそうなことは一目瞭然であろう。


以下 腰に悪い座位姿勢を連続提示してみよう

あぐら自体が腰に悪く
さらにノートブックは視線が下方に向かい
腰痛を引き起こしやすい




下図右は腰に悪い


下図は頸椎が前方に突出して腰の負担が増加する


下図は見るからに一目瞭然


下図は腰部は垂直で一見腰痛は出にくそうだが
頸椎が前方に突出してることで
腰椎のきれいな湾曲が破綻して
ジワジワと腰痛の発症をもたらす
危険な姿勢である。



さて、床ずわりは腰に危険な姿勢である。
床ずわりの多くは上半身が弯曲して
腰痛体質の温床となる。
たとえば
以下のような姿勢はかなり危険である。




どうしてもこの姿勢をするのであれば
かならず背もたれを用意することで
背もたれの存在だけでかなり腰痛は防御できる。

下図はひと時代前の家族団らんであるが
むかしは床でちゃぶ台での食事は
タタミの上でどこの家庭でも日常であった。



この図の中で

もっとも腰痛が出やすいひとは誰であろうか?
答えは矢印のメガネのお父さんである。
年齢の問題ではなく
その座り方で
他はみな正座であるが ひとりお父さんがあぐら
このあぐらが腰痛を生む。
さらにお父さんは子供に食事を与えている
このあぐらでこうした動きが腰にくる。
お父さんも正座をすれば腰痛は避けやすい。




つまり床ずわりでは
正座が腰痛を防止する姿勢である。
あるいは背もたれを用意することが腰痛を防ぐ。
下図は床ずわりでノートブックだが
ベッドを背もたれにして
なおかつ若干に膝を閉じた状態に近くなっており
腰痛は回避されやすい。




床ずわり&あぐらは、危険である。


床ずわり&あぐらの危険度は
座禅の姿勢においてもかわらない
座禅の足組は2つのやり方がある
半跏趺坐
はんかふざ
結跏趺坐
けっかふざ
でありいずれも両足はひらいて
あぐらに似た状態を維持する




じつは姿勢、上半身は垂直のたち
姿勢は見た目はよいが
この姿勢は骨盤が極端に開き
腰にはひどく負担が強い姿勢であり
腰痛体質の人は
座禅の終了後に腰痛が発症しやすいという
危険な姿勢である。
では
なぜ仏教においてこの姿勢を行うのか?
仏教においての究極の快楽とは
何をさすのかというと
修行を進めるという視点から
苦痛に耐えることが快楽という思想もあり
つまり
腰につらい姿勢を長時間にわたる修行することで
快楽をえる。
という事が隠されているのだ。
この時 快楽は
かいらくと呼ばずに
快楽と書き
けらくと読ませる。
つまり
座禅における足組の
半跏趺坐
はんかふざ
結跏趺坐
けっかふざ
の2つは快楽けらくである。
もちろん
腰痛体質でない方は座禅は問題ないかもしれないが
以上の理由から
腰痛体質の方はやめたほうがいい。
で、腰痛体質の方でどうしても座禅をしたい人は
椅子に座ってやるのもひとつである。

以下の様に・・



さて
腰痛を引き起こしやすいのは
乳児や幼児や子供の世話する人
また、介護する人々であり
子育てお母さん、保育園の先生、介護士
また高齢者で孫を世話する祖父母 
などなど腰痛体質になりやすい。
なぜかというと
世話する相手は常に自分の目線よりかなり下にあり
腰を曲げて活動する時間がひどく長く
さらに時間に追われて余裕がないことが多く
などなどの理由で腰を痛めやすい。

たとえば以下のような状態をくりかえし
腰痛体質となる





では
乳児や幼児や子供の世話する人、介護士の人は
どのように腰痛を防いだらいいのか?
腰痛防御の基本は3つある。

1番目は
腰を落として あるいは 膝を曲げて
出来るかぎり目の高さを対象の高さに近づける
下図の様に膝を床につける。




これで腰へのダメージは随分減る。
さらにいいのはこの時に膝をつけていることだ。
これによって骨盤がしっかり締まり腰を保護する。
この図からさらに理想をもとめれば
もっと赤ちゃんに近づくことである。
赤ちゃんと自分の膝がくっつくほど近づくとよい。


下図の様な場面ではこうして
お母さんが腰を落として
子供と同位の目高さにするのが理想

さらに理想をいえば
お母さんが両膝をくっつけてこの姿勢を維持する
これによって骨盤がしっかり締まり腰を保護する。




腰痛防御の基本の2
番目は
両膝をくっつけて立ったり座ったりすることであり
それによって

骨盤がしっかり締まり腰を保護するのだ。
つまり骨盤ベルトで
シッカリ腰をしめている状態と同様の状態をつくる。

両膝をくっつけて立ったり座ったりの保持が
この状態なのだ。
これは慣れるまでかなりの不安定を感じるが
腰を守るうえでは非常に効果が高い。
とくに介護士は
両足を広げて安定感をもとめて
介護する習慣がついているので
切り替える当初がむつかしいかもしれない。

両膝をくっつける習慣ができると
腰痛の起こる回数が激減するはずである。


下図赤玉の3か所、両膝・ふくらはぎ・足首が
ぴっちりくっついているのが理想。



腰痛防御の基本の3番目は
『 肛門をしめる 』ことを繰り返す手法。
これは 肛門をぐっと自分でしめる だけの
簡単な動作である。
とくに腰に負担がかかりそうだ!
と、思ったその瞬間に 瞬時にしめるといい。
これで腰が防御できるのだ。
もちろん日頃から
『 肛門をしめる 』体操は
腰を強化する効果が抜群にあり
思いついた時 随時に励行すればよい。
目下
『 肛門をしめる 』体操は ちまたでは
骨盤底筋群を鍛えるとして大人気の体操あり
腰痛を防御する体操としても
すぐれて効果が高く腰痛体質の変換に
すぐれて寄与する。

さて ここで
理想的なデスクワークの姿勢について記す。

デスクワークでの最高の理想形態は
立ってデスクワークする
スタンデイング・デスクワークである。
座位をやめて立ってデスクワークすれば
姿勢はよくなり腰痛の発症率は激減する。




スタンデイング・デスクワークは
いまや世界的な趨勢がはじまり
いかに座位時間を総体的に減らすかが
健康体をつくるのに大きな要因であることが
わかり始めてきたのである。



とりわけ
スタンデイング・デスクワークは
腰痛体質転換にきわめて有効である。
スタンデイングしつつ 時に片方の脚をあげるなどの
態勢に変化を与えることは
体の硬直を防止して おすすめである。




座位をどうしても維持したいなら
以下に坐位ワークの理想形態を示す。



これに対して坐位ワークの悪い例は、


最後に
腰痛もちの若者が激増している。
原因は重層的だが そのうち
リュックの背負い方は非常に重要であり
重いリュックで腰痛のでない技法を記す。
その基本は
リュックをできるだけ高い位置で保持する事である

リュックの重さが下方に垂れ下がれば下がるほど
姿勢は悪化し、猫背、頸椎突出、肩巻きこみ、
などが頻出して 腰痛が出やすくなる。


たとえば下図は、悪劣である。


ここで
二宮金次郎を例にして説明すると
二宮金次郎が 焚き木を背負う場合
右図の様に 焚き木の下部をなくして
上部に焚き木を集中し下部をなくしてやれば
重心が上の方に行き 腰痛は出にくくなる。



もちろん二宮金次郎はもともと屈強であり
焚き木の過多で腰痛など影響はなかったと思うが
・・・



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