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月夜
整体散歩




2024年4月 少量ストレスホルミシス



ストレスと毒は、
それが適度な少量のものであれば
こころよい刺激になり
生命に息吹を与え活動を活発にする
という生体にプラスとなる。
これをホルミシスと呼ぶ、

適度な少量のものというのが
むつかしく
それが多すぎ大きすぎれば
生体を破壊し傷つく
さらにそれが細胞レベルまでの
破壊力に達すると
生体は存在自体があやうくなる。


こころよいストレス
毒が毒にならない刺激の程度
がホルミシスとなる。





筋トレで筋肉に剛性と肥大を
もたらすのもホルミシスである。

ある種の緊張感とか苦悩も
ホルミシスとなる。

欲望をわずかに抑えるのも
ホルミシスとなり
腹をすかせて胃が鳴り続けると
胃腸の機能は向上する。
適度の断食絶食は
体の体質を変換させる。
たまの烈風や寒風の刺激は
なまってしまった体を立て直す。

無菌状態で生活すれば
免疫力が低下してしまい
悪人と付き合ったことがない人は
すぐ人に騙されてしまう。
ライバルがいなければ
向上心は養われず
敵がまったくいなければ
平和ボケしてしまう。

息が苦しくなければ
深呼吸をしなくなり
つらい経験が無ければ
他人の苦悩はわからない。

人類の医学史上みおいて
最大のホルミシスといえば
ワクチンである。
イギリスの医師の
エドワード・ジェンナーが
1796年に8歳の少年に打った
牛から採った水泡の内用液から採った
ものをフリップス少年に
注射したことから始まる。
これがワクチンの始まりで
当時は狂気の沙汰として避難されたが
いまや
人類の医学史上の最大の貢献となっている。
重症化を避けるために
少量の毒を与えるのである。
ホルミシスである。

ただし
ストレスと毒が適量をはるかに超え
ある限度が超えてくれば
細胞の異常があらわれ
病的な様相があられる。
老化とかガンがそれになる。

少量ストレス
あやうい均衡のうえに生命は
成り立っている。
これが生物のドラマをつくる。





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