舌の整体 |
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舌も くたびれるのである 舌が疲労してくると 舌がもつれ 重たくなり しゃべるのに難儀をしたり 食べるのが軽快を失ってくる さながら 舌がしばられたような感覚になったら それは あきらかに舌の疲労といえる やたらと会話をするとひどく疲れる 人から 言葉の歯切れがわるくなったねぇ といわれる 食べる時 そしゃくするのが ひどくおっくうになってきた などが症状である 舌が疲れるのも もとはといえば 舌は骨格筋という筋肉で構成され その随意に自在に動く随意筋であるところからくる その詳しくは このホームページ内にある 別の箇所の記事 『 舌も整体の領域です 』 にあるので 時間に余裕のある方は 先にこちらを閲覧されると この稿で述べる理解が一段と深まる こうして 舌があきらかに硬直し なめらかな動きを失っていると感じる方は 舌の整体を うけてみるとよい 舌の整体とは 実際の施術でどうやるのですか? よく こうした質問がメールで到来するので この稿で 施術の実際を くわしく紹介する まず よくされる質問とその返答を表でまとめてみた 舌は微妙な場所なので 受ける方は勝手がわからないと かなり不安である
以上のような質問が 今まで舌の整体をうけたことのない人の初歩的な質問である 舌の整体の特徴は ひとことでいうと 舌の運動の動きを快適にする ことにある 舌にかぎらず 人体の動きは そのほとんどが ある局部だけで動いているのではなく 人体の全体の関連性の中でメカニズムをもっている 舌も その例にもれず 舌の本体と 舌の本体を動かす周囲の器官との関連で運動している それが 整体が 舌だけを見ない理由である 逆にいえば 舌の本体の動きに異常がある場合 ほとんどが その周囲である 首・肩・顔 等に異常が見いだされる もっと正確に言えば 舌の運動の異常をもたらす 因果が周囲にあるといった方がいいかもしれない このような理由により 舌の整体は舌だけを対象とするわけではない ではここで 舌の整体とは 実際どこを対象の部位とするのかをまとめてみよう
舌の整体は 基本的には 口の中にどんどん侵入する 侵入しながらも 口の外に対しても施術をおこない 内と外 本体と周囲 表と裏 表層と深層 いずれにも敢行される そのとき 施術者は基本的には素手であるが 素手をいやがる患者には ラテックス手袋を着装しておこなう 照明としてペンライトを使う時がある 歯と歯茎に対しては施術をおこなわない では ここで 舌の整体の特徴を より理解するために 古来 中国医学で伝統的におこなわれてきた 舌を診る医学 舌診 ぜっしん と 舌の整体 の比較と関連性をのべる
上記の表で明らかなように 舌の整体は 舌の運動に主眼をおいているのに対して 中国古来の医学である 舌診 ぜっしん は 舌の色や形や苔の様相に重きを置いている もちろん 中国医学の舌診も 舌態をまったく対象としないわけではないのだが その主眼は あくまで 舌の色と形状と苔である これに対して 舌の整体の目的は 舌が本来もつ運動性を回復することである、 のばす ちじめる そらす 丸める 出す・引く 回転する などの自由闊達 変幻自在を回復することにあるのである では 次に 施術の対象となる 舌の部位から見てみよう 舌は大きく分けて 舌そのもの(舌の本体) と 舌の本体を動かすもの(舌の外部)に分かれる
舌の本体は 舌筋 ぜっきん という 舌筋は 2つに分かれる 内舌筋と外舌筋 である 内舌筋は 舌の中だけに納まっているものであり 外舌筋は舌の外部から起こり 舌内で停止する 以上計8つの筋肉によって 舌の多彩で自由な動きを可能にする 舌の外部である オトガイ舌骨筋と顎舌骨筋は 舌の全体を動かす これが 舌の全貌であり 舌の整体は これらを中心にして行われる 舌筋に対する施術は 口の中に侵入し 軽いタッチにより舌そのものを刺激する 舌の外部である オトガイ舌骨筋と顎舌骨筋に対する施術は 口に侵入せず 外部からアゴとノドに対してマッサージをくりかえす なお 舌の動きに問題がある場合いのほとんどは 頸部から肩まわり 及び 顔面の強い硬直があるので 同時に これらの部位を柔軟にする必要がある そもそも なぜ 舌の動きが悪くなるのか? あるいは 舌に疲労がたまるのか? それの原初的原因は 舌そのものではなく これら周囲の頸部から肩まわり 及び 顔面の筋肉硬直から来るのである 舌が先ではなくて 舌は後なのである つまり これらの周囲群が硬直により血行障害をおこし 新鮮な血液が舌にとどかず さらに 舌の排出する老廃物を循環させることができず 舌の中で老廃物が停留する それが 舌の動きをとめるのである かように 舌の本体だけ施術の対象では 片手落ちといえる では ここで 舌の動きを止める 他の要素を見てみよう それは 唾液である 唾液の分泌に異常があると 舌の運動にも大きく影響するのである 唾液の分泌の異常は 本人に感じやすいので 自覚症状がでやすい 唾液が多すぎても 少なすぎても 舌の動きの異常を感知するときがある したがって 唾液分泌も 舌の整体の重要な要素となる 唾液の分泌は上記図の 3か所が大きい部位となる 左右の3対となるので計6つの唾液分泌腺である このほかに 口の中には多数の小さな唾液分泌腺が存在する また 唾液分泌は心理的な要素で異常をもたらすこともあり 複雑な様相の側面を唾液はもっている 舌の動きが悪くて 舌が悪いと思っていたら 実は 唾液の分泌に根源があるというようなことは よくあることである いずれにしろ 舌という微妙に動き回る器官に問題が起こった場合 その根源がいずれにあるのか いちはやく さぐりあてなければならない 舌の動きは ささいなようで 実は生命活動の重要な要素である |
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